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短編集ながら、長さや視点、読んだ後の後味がそれぞれ違って面白い。わざわざ前書きにある通り、最初から順を追って読むように計算されている。
論理ロジックもピタリと決まって読みやすい。
火村と有栖の学生時代の出会いの話があったのはびっくりした!詩人探偵、ちょっと稚拙で面白そう。
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事件関係者の証言にいちいち心の中で疑問を挟む作家アリス。警察や犯罪社会学者の火村ならそれは仕事だけど、ミステリ作家とはいえ、捜査のプロではないアリスがそんなこと続けていたら、性格歪みそうだな。
殺さなくても良かったのに、というケースが多かったな。
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短編集。
やはり短編集は物足りない。
が、そのなかで一編ちょっと風変わりな「あるトリックの蹉鉄」が新鮮だった。
若かりしころの火村と有栖のお話。超短編なのにちょっとした大どんでん返し。思わずニヤニヤしてしまう。
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5匹目は五郎丸ですね先生!? 大学生時代の火村と有栖読めるとは思わなかった。会話に英語混ぜてくるの奇行とされてて笑った。
昔は若手刑事がアルマーニなのフーンくらいしか思わなかったけど無理あるね?日本が貧乏になったからそう思うのかな
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最近長編続きだったから勝手に長編かと思ってた。
若かりし頃の火村と有栖のお話が好きだったな
2021.1.25
9
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○船長が死んだ夜 ちょっと切ない。聞き間違いかもしれない殺人
○エア・キャット 火村先生の猫を見てみたい 猫好き火村先生
○カナダ金貨の謎 犯人側からの話。
○あるトリックの蹉跌 火村先生とアリスの出会い。
○トロッコの行方 トロッコ問題
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民家で発見された男性の絞殺体―殺害現場から持ち去られていたのは、一枚の「金貨」だった。
完全犯罪を計画していた犯人を、臨床犯罪学者の火村英生と推理作家の有栖川有栖がロジックで追い詰めていく!
表題作「カナダ金貨の謎」ほか、切れ味鋭い中短編「船長が死んだ夜」「エア・キャット」「あるトリックの蹉跌」「トロッコの行方」を収録。
(アマゾンより引用)
この作家さんの書くお話は、背景描写が細かすぎて長くなって眠くなるパターンが多かったけど、中編くらいならサクッと読めるからいい!
お話自体はどれも面白いからもう少し描写を雑にしてくれたらいいのに(笑)
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火村シリーズ。短編と中編
表題作は犯人視点なので、誰が犯人かわかってる分、読み進めるのが辛い
特に印象的な話はなかったが、気軽に読めるのでこのシリーズは好き
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火村シリーズの短編集。
脱稿明けでハイになっているアリスと、電話越しにそれを見抜いていちいちアリスにツッコむ火村が、長年の友達って感じがしてよかった!
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幸運の金貨はどこに消えた?
国名シリーズ第10弾。もっとあるような気がしていた。表題作のほかに、火村先生と猫のエピソードが効いてる「エア・キャット」や、アリスと火村先生の出会いの詳細が明かされた「あるトリックの蹉跌」など中編と短編が含まれる。相変わらず締め切りに追われるアリスと、相変わらず白ジャケットにゆるめたネクタイの火村先生が健在で、目まぐるしく変わる日常から離れてほっとできる(人は死ぬけど)推理小説。土地勘のあるところがたくさん出てくるのも楽しい。
「船長が死んだ夜」うっかり免停になった火村先生にアッシーにされるアリスという衝撃的展開から始まる。悲しき聞き間違いから火がついた殺意。椅子に乗れない高所恐怖症ってかなり大変では。
「カナダ金貨の謎」一種の倒錯もの。アリスが想像する犯人の動機は、人の弱さを指摘していて、開けてはいけない門を開けさせるのは、自分も気付かないうちに長年積み重なったコンプレックスなのかな、と思わせる。カナダ金貨の価値については、知らなかったので、へぇ、と思った。それから、女性が見た中折れ帽の男は憔悴していたから見たと思い込んだファンタジーと捉えていいんですよね?
「エア・キャット」まだ飼っていない猫の名前考えている火村先生かわいすぎるでしょ。それにつきる。
「あるトリックの蹉跌」例の出会いの詳細。よく考えたら人が書いている原稿を横で読み出すとか、アリスに不信感抱かれて心の扉閉ざされて終わりでは。火村先生だから許されるんやで、と思った。法学部が詰め込まれる階段教室の最上段に乾杯。二人がタバコ吸っている描写に、それぞれが出ていて好きです。
「トロッコの行方」トロッコ問題の回答で、マイケル・サンデル教授を線路上に追いやるなんてのは初めて聞いたけど、いわゆる「出題者に反省を求めたい」ってことで。それぞれの登場人物がトロッコ問題にどう答えるか、も興味深い。学生の前では多数派の答えを示してみたけど、実はレバーを切り替えられない火村先生。ポイントのところでレバーを操作してトロッコを脱線させるというコマチさんの反則も、コマチさんらしくていいな。犯人のあまりに自己勝手な犯行理由に驚き。
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国名シリーズ10作目、火村英生シリーズ。
中編と短編を交互に5つの事件が入っている。
中でも題名にもなっている3つ目の話「カナダ金貨の謎」が面白かった。初めから犯人が分かった上で入るのも、何度も視点が犯人の目線で語られるのも新鮮だった。犯人から見た探偵と助手の印象が書かれていたのも良かった。
今回も2人のおどけたやり取りもあり、楽しませてもらいました。
ストーリーには関係ないですが、2人の信頼関係がたびたび窺えるのも個人的萌えポイントでした(笑)
ファンとしては出会いのストーリーが短編で読めたのも嬉しかった。
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表題作は倒叙もの。犯人がどう「逃げ」ようと、火村先生には捕まってしまうのです。そして、殺人の前にやってしまったことからも逃げ切れはしない。
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①元船長が何者かによって殺害される。現場周辺のカメラにはビニールシートを被った不審者がうつっている。これは、聞き間違いがおこした、悲しい悲劇
②回想をもとに、有栖川が語る。次の猫に三四郎と名付けたかった火村先生が鮮やかに解決
③表題作。ライブハウスづくりを夢見た男の死。男が大金を得た理由は悪い事。そのせいで、周りと共に不幸になる。金貨は不幸の象徴か?
④火村先生と有栖川の出会い。大学で有栖川が小説を書いてると、横槍がはいる。それが若かりし火村先生。
⑤止まれないトロッコに乗っていたあなたは、引くなら5人?それか、ポイントを操作して1人?そんな有名トロッコ問題のように、各登場人物が恨み相手や犠牲者を選んだ顛末は…
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2019/11/10読了
収録作『あるトリックの蹉跌』では、火村先生初登場作の『46番目の密室』で語られたアリスとのファーストコンタクトの詳細が描かれている。読み続けてきて良かった。
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国名シリーズ中短編5話。表題作の青年は、なんとか「バレていない大丈夫」と思いたいんだけど、火村さんには最初からお見通しなんだよね。「あるトリックの蹉跌」は火村×アリスの出会いが描かれていて、とてもうれしい作品だった。