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内容は悪くないが、ストーリー展開が遅く進みが悪かった。ただし、主人公は好き。師匠の設定が総会屋あがりは時代にマッチしていない気がした。うーんって感じ
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江戸川乱歩賞受賞作。企業トラブル炎上の火消し役、というあまり馴染みのない職業の主人公が巻き込まれる事件。嫌韓やAIなどの時事も織り込んで、雰囲気としては謀略サスペンスっぽい読み心地ですが、それよりは日常に近くてとっつきやすい印象です。ハードボイルドの要素もあるかな。
ミステリ部分のあのトリックはけっこう盲点だったなあ。そして主人公のキャラクターがなかなかかっこいいのだけれど。ラストが切ない……でもかっこいいよね。
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企業の暗部を世間の批判にさらされないようにする仕事とでもいうのでしょうか。そんな仕事を生業としている人たちがいるかはわかりませんが、本のイメージとしては江戸川乱歩の世界観っぽいダークなイメージを受けました。
嫌韓という微妙な社会現象をうまく取り入れています。
ミステリとしてよくできていると思いました。ラストも良かったと思います。
巻末の選考委員のコメントを読んで自分の感想とどれくらい差があるのか読み比べてみることのできるのも、この本の面白さですね。
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乱歩賞受賞作ということで拝読。
選考委員の講評では、ノワールというタイトルながら闇や暗さが足らないとか、表現方法等に苦言が呈されているが、そこまで求めるのは酷な感じ。荒唐無稽な箇所もあるが、それを補って余るほどの熱量と説得力があると思った。題材もストーリ展開も出てくる小道具もある程度斬新だし、主人公が魅力的なところがいい。読んで損はなく十分楽しめる作品。
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江戸川乱歩賞受賞。西澤奈美は元総会屋の原田のもとで企業のトラブルシューティングを生業にしてる。医薬品メーカー美国堂にトラブル発生。韓国の企業を子会社化し、その社長林を日本の本社の常務にした。すると9年前、林が日本の戦争責任を問うスピーチを行なってる動画が表に出て来た。すると「美国堂を糾す会」が不買運動、デモを始めた・・・
設定が物凄くいい。非常に現代的なテーマ、奈美のストイックな生き方など興味を引く要素が多い。
しかし、中だるみしてしまった。中盤が長い。案件一つで読ませるのは難しかった。
最初と最後は抜群に良いので、別の案件を加えながら解決していくか、連作短編集だったらもっとずっと良かったと思う。
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最高齢乱歩賞受賞作ということで読んでみました
女性が主人公のハードボイルドものです
酒とたばことなんとかと使い古された感じがある設定に、現代的なテーマを織り込んだという感じです
読みやすく世界観に入りやすくて面白かったです
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ノワールをまとう女/神護かずみ:第65回大賞受賞。2019年。
新大久保駅前の雑居ビルに住む独身30代くらい女性。もちろん会社員ではない。うーん、どこかで見た設定(この賞とってるんじゃないかな)。
最初は全然物語に入れなかったのだが、主人公の壮絶なOL時代あたりから、入りこめてきた。もと総会屋の原田の元で火消しとして働く。彼女あり。いちいち着ている服の説明あり。それ重要?
彼女、青酸カリで死ぬ。その真相をさぐる。犯人もわかるじゃん。他にいないもん。
どこかできいたような設定、思ったとおりの展開、なんだよな。なんで大賞なんだろ。いいけど。
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第65回江戸川乱歩賞受賞作。企業のトラブルを解決する女、奈美(目立たぬよういつも黒い服を纏っている)は、大手医薬品メーカーを攻撃するデモを鎮圧しようとする。デモのリーダー・エルチェに近づくと、エルチェよりナミという女を紹介される。ナミは奈美と一緒に児童養護施設で育った仲で、現在の恋人であった。エルチェはナミより美国堂を叩く情報を得たというが、その後、ナミと連絡が途絶えてしまう。ナミ、そして奈美のボスである元総会屋の原田の運命はいかに。
元総会屋のお話ということ、目新しく興味深く読めたかな、それにハードボイルドだしね。最後の原田とのやりとりは読み入ったけれど、全体的にどうも盛り上がりというか、魅力にかけたかな。AIとか嫌韓とか時代の流れのものと、昔を感じさせるようなもの、チグハグを感じた。内容だけでなく奈美ももう少し深く、魅力的に描かれていたらね。
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久しぶりに江戸川乱歩賞の作品を読みました。
登場するたびに主人公の職業の設定が面白く、その職業の知らない世界にふれられるので、楽しみにしていました。
今回は炎上鎮火請負人ということで、炎上やスキャンダルなど問題を抱えている企業を鎮静化させていく職業だそうです。(実際にあるかはわかりませんが。)そういう設定も楽しめました。
全体的にハードボイルドな雰囲気を醸し出していました。詳細な交通手段や難しい言葉を示しだすことで、少々堅苦しかった部分もあり、なかなか雰囲気をつかむのが、難しかったです。ただ、中盤から物語の展開が変わっていったので、世界観に段々と溶け込むようになりました。
セクシャリティや原発、韓国問題などデリケートでキャッチーな部分も上手く取り扱っていて、面白かったです。
最後のラスボスの対決シーンでは、どっちかというと「静」な流れでした。その前の株主総会のシーンでは、「動」な流れで盛り上がっていたので、その流れでさらに大きな盛り上がりが欲しかったなと思いました。
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江戸川乱歩賞受賞作。
ミステリーの王道を行く作りで、驚愕のどんでん返しはないもののオーソドックスに楽しめました。
一つ一つの要素は既視感がありますが、きれいにまとまっていると思います。
女性主人公の設定が企業のトラブルを裏で解決するというところがツボで、ハードボイルド調やタフさは好みです。
この主人公での続編を期待したいです。
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元総会屋のボス原田の下で企業に起きる後ろ暗い事件を人知れず消し去るハードボイルドな職業の西澤奈美。韓国問題で炎上した企業からの依頼で炎上元のデモ組織に潜入して活動しているうちに過去の事件や懇意の店の店長の自殺の経緯が関係してくる。そしてデモ組織では恋人の雪絵と顔を合わせる羽目になり、彼女の立ち位置に疑問が生まれる…。一人称が時々鼻につくがクールに強くあろうとし時に脆い奈美には魅力ある。最後の黒幕との対決も緊迫感あって良い。ただ性別違うと確かにありきたりだし闇要素薄いかなー。その分軽く読めるともいえる。
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(図書館本)お勧め度:☆6個(満点10個)最初、どういう展開になる小説なのか想像できなかった。タイトルからしてちょっと暗めの青春小説かと思ったが、さにあらず、企業の炎上案件を解決する裏家業の物語だとは・・・。中盤まではなんとなく読み進めていたが、終盤辺りから、結構面白くなってきた。最後の黒幕との対決もなかなか面白い。さらに今どきのAIと昔の「総会屋」との関わりもなるほどと思わせる。ただ、残念なのはリアリティが薄く。主人公の女性が裏社会を模索するには、ちょっと迫力が足りない気がする。少し読みにくさもある
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医薬品メーカー美国堂をめぐるトラブルを収束させるべく、西澤奈美は相談を持ちかけられます。
糺す会の起死回生の爆弾を無効にすべく、奈美のとった行動は。
複数のストーリーが展開し、すべての伏線がある一点を目ざして収束していきます。
江戸川乱歩賞受賞作。
楽しめました。
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9章後半から一気に面白くなった。
前半は、だらだらと長く活動家達の目的もよくわからないまま読み進めていたけど、最後まで読むと江戸川乱歩賞受賞に納得できる。
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前半はダラダラとした感じで、いまいち話に入っていけない。後半はテンポよく進んでいったが、もう少し意外な展開が欲しかった。
今後、シリーズ化すると面白いかも。