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自然に触れ、人に触れ、そこから得たものを自分の内面を通して音楽にする。
創作すること、暮らすこと、いのちはめぐるから。
素敵な生き方だ。
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ソトコトで連載されていたエッセイをまとめたもの。
鳥の声や川の音に合わせて曲を作ったり、今ここにあるものと共存・共鳴する日常を独特のやわらかい語り口で綴った内容。ほっこりします。
帯に書かれた吉本ばななの言葉に同意
「なんだこの文章!これはほんとうに人間の生身の男の人が書いた文章なのか?家や森や草や風が書いたんじゃないのか?すごい人だ」
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するするっと入り込んでくる文章たち。嘘や、大袈裟に盛られて書かれたものはないんだろうな、そのままを書かれているんだろうなと思う。高木さんが山の中で暮らしている様がぼんやり浮かんでくる。
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雑誌で広告を見かけて気になり読んでみました。
元はソトコトという雑誌の連載コラムだったそうです。
田舎での暮らし、なにげない日々が綴られており
気取らない内容でなんの気無しにふわっと読める本だと思います。
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このエッセイの著者、高木正勝さんは『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』等の映画音楽を手掛けた方です。
著者初というこのエッセイ集は月刊誌『ソトコト』に掲載されたもの。
『ソトコト』を読んだことはありませんが、自然やエコがテーマらしいです。
このエッセイも著者の高木さんが小さな村の古民家に引っ越してからの話が多く、地元の方達との交流の話にほっこりします。
ニュータウンの団地育ちの高木さんは子どもの頃、元々その土地に住んでいた家の子ども達に“強い力”を感じたといいます。それはその土地にずっと住んでいた“歴史”に対する畏れだったのかもしれません。
或いは“ふるさと”を持つことへの無意識の憧れだったのかもしれません。
そして高木さんは感じた“強い力”の謎に迫ろうと勉強し、努力したといいます。
そういった何かを感じとる力が強い方が芸術家に向いているのかも、と読んでいて思いました。
山間の小さな村への引っ越しは引っ越し当日からトラブル続きで、止めは引っ越し業者が家の中にいたスズメバチに刺されて作業が中断してしまったこと。
業者に、荷物を持ち帰り、お盆休みで10日後になると言われ、それでは困るので、荷物はガレージにおいてもらったものの、スズメバチの巣を何とかしない住めません。
駆除業者に電話してもすぐには行けないと言われ、困って村人に相談。
すると炭焼きのおじさんがやってきて颯爽と巣を駆除していったそうです。
引っ越し作業が終わりヘトヘトになっていたら、村の人が、今日はもう買い物に行かれないだろうからと野菜をどっさり置いていってくれたそうです。
そんな風に始まった村での生活は、新しい自然の発見があったり、村の住人であるハマちゃんやスエさん達とのほのぼのとした交流があったり、そんな中でピアノを弾いたり、奥さんが田圃を借りてみたり、と続いていきます。
そういう日常が著者の豊かな言葉で綴られています。
そして、奥様が描かれたという絵がカラフルで柔らかで強くて、高木さんの文章をよりいきいきとリズミカルに感じさせてくれるような気がしました。
自然豊かな環境と地元の方々との何気ない交流の中で高木さんが感じ取ったものが、高木さんが曲を作る力になっていくのだろうなと思いました。
本書には高木さんが作られた曲の譜面と歌詞が数ページあるのですが、残念なことに譜面をよめない私には曲のイメージが全く浮かびません。
それがとても残念です。
詩(歌詞)は楽しめるのですけれどね。
「コトが出づる」という意味のタイトル『こといづ』の本エッセイ、高木正勝という作曲家をほんの少しでも知ることが出来て良かったと思います。
そして、高木さんの村での生活が私の故郷の思い出と重なり、とても懐かしく思いました。
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“Kotoizu (こといづ)“ is a collection of essays written by Masakatsu Takagi who is a composer, pianist and visual artist.
He wrote essays for “Sotokoto” magazine for about six years. All of the essays are found in the book. You can find various kinds of interesting stories in the essays – he talks about his music, life, etc., especially focuses on his life in a small village in Hyogo where he and his wife live. He gets lots of inspirations from nature and communications with people in the village that reflect his creative works. I was deeply inspired by how he feels and thinks through everyday life experiences. He has fine sensitivity and rich emotions. In this book, there are many lovely illustrations created by his wife, who is an illustrator. It is another charming point of this book.(じんじんさん)
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真似できないけど自然に囲まれて制作するって
素敵だなー
大変なことたくさんありそうだけど
学ぶこともたくさんだろーな
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“日なたではなく日陰でひっそりと耐えなければいけないような時に、何か誰かの人生と繋がれた感触がある。「ああ、あの時あの人は、もしかしたらこんな気持ちだったのかもしれない」と、ほかの人のことが少しわかったような心になる。”(p.133)
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2020.3
土に触って自然と共に生きる生活。これが人間の基本。なんて豊かなんだろう。ちょっと前までこれが普通だったのに。生活は進みすぎた気がする。いや進んだんじゃなくて退化したのか。田舎みたいな自然はないけど、子どもと一緒に今の暮らしの中でも自然の中に入って本来の感覚を養っていきたい。心も体も豊かに。ここから生まれる音楽は素晴らしいだろうな。
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時間は次へ次へと進んでいくのはわかっているのですが、とどめておけないものですから、せめて文字や色や音となって残しておきたい。。。
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高原のカフェで手に取り、高原のホテルで吸い込むように読み進めた本。
山村へ移住した高木正勝の山の自然の移り変わりや村の人々との交流が優しい穏やかな筆致で綴られている。
音楽を作るときの話や、創作についての思いや、命への眼差しに触れることができ、感謝。
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そのとき分からないものでも簡単に否定しないで、「今はわからない」でしまっておく。いつか「最高!」が「色褪せた」に変わったり、「わからない」が「そういうことだったのか」に変わったりする。
いろんな経験を自分の中に蒔いておくと、いつか芽吹くときがくる。自然と触れ合う経験もそう。
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田舎に越してから、周りの風景や人々への気づきと通い合う心。交流の産む豊かな生活と音楽。
優しい色使いの絵にも癒される。
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旅の本屋さんが紹介。
https://www.instagram.com/p/CcEjsvQP2mb/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
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高木さんの音楽も大好きなので、読んでいると音が聴こえてくるような文章でした。
こんなにも豊かに日常を見つめ感じていることがうらやましくなります。
大好きすぎて、人へのプレゼントにもしました。