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個性豊かな登場人物たちに惹きつけられた。異なるキャラクターをうまく描いていると感じる。
後半の手に汗を握る展開、一気に読んでしまった。
ラストのシーンは余韻があり、読者に主人公とそのパートナーの行く末を想像させる。
惜しいなと感じたのは、ハニートラップにリアリティがなかったこと。佐藤優さんの著書に慣れているので、どうしても現実味に欠けると感じてしまう。
シンシアもラウタンも、魅力的な人物であるだけに、稚拙なハニートラップの加害・被害者として終わってしまうのは呆気なかった。
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2020.04.08読了
本当に良い作品に出会えないなー。
みんな中途半端。
中国スパイを扱うなら徹底的にやってほしい。ほぉー、そうなんだー!となる様にきちんと掘り下げてもらいたい。
黒社会の人間関係がいかほどのものかわからないが、"兄弟"ってことで、全てを丸めるのはおかしいし、滝口課長ほか警官がトンマすぎて呆れる。
沢渡がラウタンに行確時間を教えてその間だけシンシアと逢瀬を繰り返すとかありえないし!
普通ラウタンの立場なら行動確認は始終着くに決まってるし!
。。。と、文句は尽きないのでございます
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月村作品だけど何故かあまり響かなかった。多分主人公の沢渡に魅力がないことが大きい。警察内部の描き方が甘い点はあるが、黒社会や中国スパイ等を巡るストーリも良かったし、沢渡以外の主要人物は確り描かれていたけど、やはり主人公に魅力がないとねえ。それに内通者もすぐわかっちゃったし。
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楽しく読めました。
中国への機密情報漏洩ルート調査用に創設された公安、外事、捜二、警察を横断する特捜チームに佐渡が選出。「何故俺が?」疑問持つ暇も無く、同じくウダツの上がらない公安の平川を相棒にさせられて捜査を進めていきます。捜索が行き詰まり黒の義兄弟の沈とその友人のウラタンの捜査協力を得て事件の核心に迫る中、浮かび上がる疑惑と真実。そして黒の因子を疑う特捜トップ「敵はこの中にいる」。
機龍兵の狼眼殺手の様な展開で伏線回収も素晴らしく警察小説としての面白さは味わえました。
ただ、ディティールが甘い。もう少し人物や事件を深堀りして物語の厚みが欲しかった。