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虫が大嫌いなのに何故買ってしまったのか。
しかし面白いのである。「うう気持ち悪………」と思いつつも確かに面白いのである。苦笑。生肉生魚を好む方は予備知識的に一読あれ。
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「踊る腹のムシ」4
著者 藤田紘一郎
出版 講談社
p251より引用
“しかし「魚食日本」が知った「生の魚の味」をそのまま、獣肉
にあてはめて生で食べるのは危険きわまりないことだと、僕は思
うのだ。”
寄生虫学者である著者による、人の食生活と寄生虫に関する話
をまとめた一冊。
サナダムシをお腹に飼う話からグルメな生食の危険性について
まで、ダジャレを交えた楽しい文章で大切なことが書かれていま
す。
上記の引用は、生肉の危険性について書かれた章の一文。
最近話題になった生肉の話といえば、牛生レバーの事ではないで
しょうか。法律で禁止される事になったのですが、そこに至るま
でに何人も体に異常を来した人がいるでしょうに、どうして食べ
る側の人達が自主的にやめなかったのでしょうか。
そういう場所によく行くのであれば、仲間内で危ない目に合う人
もいた可能性は高いと思うのですが…。
たとえ体を悪くしてしまうとしても、食べることをやめられな
いくらい美味しいのかも知れませんが…。苦しむのは本人なので
覚悟の上かも知れませんが、不測の事態に陥った時に周りに後始
末をしてもらうことにならないように、気をつけたほうがいいの
かもしれませんね。
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寄生虫のサナダ虫を自分のお腹のなかに飼って喜ぶ著者。
サナダ虫の名前はキヨミちゃん。
キヨミちゃんを飼うことで日本人の食生活や、よい・わるいとは何か、共生とは何か...
そんなことまで考え始めていく著者の患者さんや知人を巻き込んだユニークな体験が語られており、
読んでいくうちに寄生虫への不気味なイメージも変わっていく。
寄生虫を知ることで食生活や生活習慣がわかるのも興味深い。
想像するとぞっとする話もありおもしろ怖い一冊である。