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こんなふうに人生と向き合えたら、幸せだろうなと思った。自分の中の女性性を大事にしたいと思った。日々、仕事や育児、家事に追われていると、何かと失われがち。時には、甘やかし甘やかされながら、潤いある人生を送りたい。
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初めて見る漢字や言葉が結構あった。似たような言葉や表現の日も結構あった。もう少し、色んな経験を得てから改めて読んでみたいとも思う。そうしたら、もう少し書いてある言葉を咀嚼できるかもしれない。
一部抜粋
2月2日
いい小説などは宝石やドレスなどとおんなじに、人の心を美しくさせ、たのしませるものだ。
3月21日
私は、この世の中でどれほど楽しみをみつけ得るかということが、女のかしこさの度合いだと、思う。自分にどれだけ美味しいご馳走を食べさせてやるか、ということ。
3月23日
化粧水もクリームも自愛の手つきで。事務的にしてはダメ。自分自身との対話だから。
3月24日
ものを一つ捨てるのは、人生を一つ、捨てることである。
4月20日
よい友人、友情に恵まれるには、自分にその値打ちがないと。そして友情を育てようとする、熱意がないと。せっかくよい友人を得かけても、親しさに馴れて傷つけ、去れせてしまうことも。
5月24日
人と人との車間距離をとれることを、オトナの教養だと思う。
6月23日
灯のついた町は、雨というセロファンに包まれて、キャンデーのかたまりみたいにキラキラしている。
7月6日
人生の意義は、自分が何回、笑顔になったか、ヒトの笑顔をどれ程見たかで、充実度がはかられる。
8月25日
手紙をもらうと、その人の心までもらった気がする。
9月21日
血肉になっていない知識は、知らないのと一緒。
10月31日
人柄にも賞味期限がある。人柄は修行すれば、旬でいられる。周囲への配慮、というのが人間の必要最低限の愛で、旬の条件。
11月11日
小さいひとこまに、毎日の楽しさというものが、きれいな色で塗られてゆくと、生涯の終わりに、びっくりするようなきれいな模様を描き上げているのを発見する。
12月6日
人生はトシ相応のタカラが、ゆく手ゆく手に埋められてある。
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朝ドラの「芋 たこ なんきん」を見ながら
おせいさんとカモカのおっちゃんが、家族が寝静まってからチロリで焼酎を飲みながら
おしゃべりする様子が好きです。
七月三十日
結婚して、何がうれしいといって、「味方がいる」という発見ぐらい、うれしいものはないのだ。
結婚によろこびがあるとすれば、最初で最後の味方を獲得することではないだろうか。
十一月二十四日
人生そのものは無味乾燥であるが、
味わう人の舌によって、ちがう味が生れるのだ。
十二月十八日
達観、というのは、心中、
「まあ、こんなトコやな」とつぶやくことである。
十二月二十九日
愛して、愛されて、楽しんで、そして命の終わるとき、棺の中にはいりながら、
「アア、楽しかった!」
といえるような人生を、
私は送りたいと思っている。生き残る人に、
シッケイ!と手をあげて、
「楽しかったね」
と握手して、またね、といえるような人生でありたいな、などと空想する。
366日おせいさんの言葉が寄り添ってくれます。
笑うこと。
これ、大事。
ヘコタレそうになった時、隣にいてくれる夫に感謝。
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ふとした時に目を通したい本
家に置いておきたいから買おうかな
どうしてこんなに深い言葉を考えつくのだろう
心にずしっとささるフレーズが多々あった
人間は、自分がしてもらうだけでなしに、相手にしてあげる面白さ、喜びをおぼえた方が、愉快である。
いい友達を持ってる、いうのが、人間のいちばんのお手柄や、思うわ。
食べちゃいたいような、というコトバがあるけど、ほんとにバラの花を見てるとむしゃむしゃと食べたくなります。バラのつぼみを、お酒のおつまみにしたくなります。
もしかして、自分より、この人の方が大切、と思ったとき。それが、ほんとに人を愛したときかもしれない、と私は思ったりする。
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毎日言葉は書かれている。
自分には想像もつかないような言葉が多くて、定期的に読みたい。読む年齢、日にち、心の状態によって響く言葉が変わるのかな。
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これからの生活の見え方が若干変わるような気がする、そんな素敵な教えにたくさん出会えた。読むたびに心に残る言葉が変わりそうで、また読み返したいな。
▼一部抜粋
【私は人生を楽しむために生きるのだ、と思っている。そして私の場合、楽しむことは人を愛すること、人に愛されること、にほかならぬのである】
↑ほんの数日前にふと、人に愛を与えられるような仕事が理想だなーとか思ってたから、勝手にビビっときた。
【人間は、自分がしてもらうだけでなしに、相手にしてあげる面白さ、喜びを覚えたほうが愉快である】
【自分の心の中から湧き出てくる興味や好奇心が、おのずと自分をつきうごかす、そういう「ひとりあそび」は、いくつになっても女の人を若々しくする】
【われわれ女性は、こういう「小説の香水」を、人生のハンカチにしたたらせ、女の肉体にくゆらせて楽しむことを知っている】
ひらがなの使い方も好き!
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おせいさんの366日の語録集。ハードカバー版も持っているのに大好きすぎて文庫も買ってしまった。心の滋養となるスイートビターな金言至言がたくさんで、読んでいてすごく元気がもらえます。文春文庫のおせいさんの本は装丁がガーリーでめっちゃかわいいので紙の本を持つ喜びもひっそり味わえる素敵な一冊。落ち込んだときはこの本をパラパラめくって、好きな名言をノートに抜き書きしています。
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血肉になっていない言葉を
教えることは恥ずかしい
本に書いてあることをそのまま
語ることの恥ずかしさについて
たしかにそうだなぁ、
こんな本に書いてあったんだけどさ、、
って本を読んだだけで、
知ったつもりになってるのはたしかに、、
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芥川賞作家の田辺聖子さんのエッセイ。
何度も読み返したくなる本。
機嫌のいい人でありたい。
ユーミンも”機嫌の良い女がイイ女”が、座右の銘の1つ、と言ってるけど、すごく共感。
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若干 「女は〇〇」 「男は〇〇」といった
今の時代 ? って思うような表現もあったけど
共感できる言葉はたくさんありました
いちばん 心に残ったものは
だましだまし というのは 詐欺や騙りの言葉ではなく
希望を含んだ言いまわし
これは 納得
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とにかく、お聖さんの言葉には、
深い愛情と、説得力がある。
長く厳しい道もあたたかな笑顔で乗り越えて
きたような。
八月十二日の
「タダやさしいばかりだと、怒ることを知らない無能凡庸の
お人好しにすぎないが、夕美子のやさしさは、いろんなことを知って
その上で結論が出たやさしさである気がする。
舟子は、夕美子の気持ちの思いやりに豊かな想像力と、強かな批判力を
感じるのである。
そういうものをいっぱい、かくし持って、それをいっぺん漉して、
ナマぐさみを抜いてから出てきたやさしみである気がする」
これが、お聖さんのアフォリズムの素晴らしさだ!
と、膝をたたく思い。