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犀の角のようにただ独り歩め。
2021/12/29 21:27
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投稿者:吟遊詩人Mu - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教の悟りに至るためのひたすら、すべてを振りきって、ただ独り「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉。
なんども例示を使って、ひたすらひたすら「犀の角のようにただ独り歩め」と繰り返されて、潔いけど、寂しさに身が凍りそうな……そんな想いに駆られて読み進めていた。ら。
ブワッと。
最後にいきなり解放される心地良さ。
是非読んで味わっていただきたいです。
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若くして東大寺の別当となり、初登場の読経の場面でまわりを圧倒してしまう。空海の非凡な卓越性をあらわすエピソードでしょう。おかざきさんも秀でた画力で空海の天才ぶりを表現しようとします。でも、残念ながら初めの頃のシュールな描写には及びません。結局、人が捉えきれないほどの天才ゆえのことでしょう。ラストに空海と最澄は乙訓寺で出会います。佳境です。
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「華厳」と「犀の角」。観念的なので沁み込むにはまだまだ自分が足りなかったけれど、ビリビリきました。
最澄が泰範に執着するのはかつて喪った弟子を重ねているにしては重すぎる気がする…なんだろ?
でもまた、空海と最澄の道が隣り合ってよかった。勤操和尚がいて良かった…この人ほんとに貴い。。
乙訓寺のお話、長岡京怖いな…智泉も光定も、独りだったら危なかった。ここも気が合いそうでほっこり。
空海と最澄がすごろくしてた周りに顕現してた神々はヒンズー教の神かな。インドラ(象に乗ってる)とヴィシュヌ(鳥に乗ってる)がぽいかなと思っただけ。。。
「応天の門」も楽しく読んでいるので、(伴国道って善男の父親かぁ)(嵯峨天皇の子どもが源融?12番目かぁ、でも確かにこの享楽は親子…兄の源信よくしっかりしたな)(あ~承和の変。。。(T_T))などと情緒が定まりません。。理解が深まります。
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端的に「置いていかれた」。
なんかすごい、という印象だけでぐいぐい引っ張っていく筆力は驚嘆に値するのだが、ぼくにはよくわからない。
なんかおしゃれで、最澄も空海もその他の人物も、どうも現実感がなくなった。
新手の「萌え」なんじゃないか、これは。