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サウジアラビア人と結婚した日本人女性の話です。
知っているようで知らないサウジアラビア、そしてイスラム教。
興味深いことや、日本とはまるで違う文化や価値観などが詰まっていて、面白かったです。
信じられないようなできごとも降りかかってきますが、それでもサウジに住んでよかったと言える著者は素敵だなと思いました。
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異国の地に嫁いだ日本人女性。
日々の出来事を面白おかしく綴ったエッセイと思いきや、イスラム教について目からウロコ。
少しイスラム教について学んでみたいと思わせてくれた本。
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サウジアラビアは旅行で行くのもなかなか簡単ではないので、サウジアラビアで結婚してそこに住んでいる人の話というのはとても興味深い。実際、読んでいて「へぇ、そうなんだ」と面白く思うことがたくさんあった。
女性は車の運転が許されていないとか、小学校から男女は違う学校へ行くとか、女性は髪や肌を隠さなければならないとか、第二夫人が認められているとか、いろいろめんどくさそうで私自身は住んでみたいとは思わないけど、アッラーは「母を大切にせよ」とは口をすっぱくして言っているらしく、そういう生活態度はサウジアラビア人にはしっかり形成されているようで、著者はそれを好ましく感じておられるようだ。
著者はご主人とアメリカ留学中に知り合ったそうで、もともとキリスト教徒の友人のほうにシンパシーを感じていたのに、キリスト教の教義を勉強しても帰依する気にならなかったと言う。それは私も同じで「考えないで信じろ」というのが傲慢な私にはなかなか難しい。でも、そこで著者がなぜイスラム教に帰依することになったのかは理解できなかった。私から見ればイスラム教の言っていることにしても理性で理解できることを超えているのでエイヤっと信じるしかない気がしてしまう…
興味深いのはアッラーが人種差別を厳しく禁じているのに、インド人などに対する厳然たる差別が存在しているらしいこと。
おもしろいと思ったのは「ソフラ」とよばれる敷物の上にゴミをどんどん捨てていく、という食べ方(p.109)など。
え?と思ったのは「イスラム教と音楽とは相反する言葉」(p.234)だということ。そういえば「ペルシャ猫を誰も知らない」では好きな音楽を禁止されることに抵抗しようとする人達がいたのだっけ?「自由と壁とヒップホップ」も自分たちの好きな音楽ができないことへの抵抗があったんだっけ…イスラム教は何故音楽を禁止するんだろう…
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終盤はイスラム教への改宗の手引きみたいで、宗教書を読むつもりのではなかった私には、後味がしつこいという読後感。ネタ切れだったら仕方が無いのだけれど、不思議体験をメインでクルアーンではこういう教えがありますって言うスタイルで一貫したほうが好印象だった。
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読み進んでいくうちに若干の違和感があったのだが、その原因がわかった。
著者はおそらく敬虔なイスラム教徒で、本の内容にも若干の宗教色が入っていることが、宗教に疎く、宗教はどちらかというと毛嫌いしている私には違和感になったのだと思う。
とはいえ、本自体は異文化体験がけっこうできる。
本の一説にこんな記載が。
「現代の奴隷、と呼ばれているサウジアラビアで働く外国人労働者。」
ちなみにこの本は2013年に初版発行されている。
国を挙げて? 奴隷扱いを受けている人がまだいるんだ、とびっくりしました。
まぁ、この本とは関係ありませんが、「社畜」もどうかなと思いますけどね(苦笑)
できれば、宗教色を抑えて、生活習慣なり日常生活でのギャップ面を背景とともに記載することにより紙面を割いてくれると嬉しかったです。
払ってもいい金額:1,300円
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サウジアラビアでマッシャアラー!。ファーティマ松本先生の著書。もちろん国や地域によって文化や慣習は違うけれど、女性の人権、権利が虐げられている、女性差別社会、女性蹂躙社会と思わざるを得ません。ご本人が幸せならそれでいいのかもしれないけれど。郷にいては郷に従えの精神で謙虚には前向きに生活されている点は学ぶべきところかなと思います。