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平均年齢51歳を主人公にした短編集
女性5人、男性1人のストーリー
歳をとるとはこういうことかなあ
切ないけど
これが日常
まあこんなもんですよ
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朝日新聞の土曜日別刷りに朝倉かすみのコラムが載っているのだけど、満腹感が分からないとか空腹感も分からないとか、どうにもつかみどころがない話なんだな、これが。
この本に載っている6つの短い話も、何となくそれと同じような感じ。
50歳前後のおばさんたち(ひとりはおじさんだが、陰の主役は家出した妻)を描いた話だが、その年齢の女性の心理というのはこういうものなのか、興味深くないこともないが、今ひとつ、おじさんの私にはしっくりこない。
あとがきにそれぞれの話を書くきっかけが書かれていたが、そのきっかけを頼りに書き始め、なかなか悪くない着想だったのに、なんか話が広がらずここで終わりにしました、という話ばかりだった感も。
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同年代の主人公達の短編集。
『その日、その夜』
孤独死した女性の心を描く。
「尻を出して死ぬのはいやだな」って、私もよく思ってる事だw
『末成り』
愛し合っていたはずなのに、何も言わずに去っていった男のことが忘れられない主人公。
別れを心の中で処理しきれず
「あなたは、まだ、私に答えていません。私はやはり知っておきたいのです」と何年もメッセージを送り続けてしまう。
たとえどんな言葉でも、きちんと終わらせたかったよね。
朝倉かすみさんという作家さんは、私の頭の中を何処かで覗いでいるのかもしれない。