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ドートリッシュ女学園での新しい日々が始まるかと思いきや、それすらも彼女らにとって安寧の時を齎さないとは…
最早クーファやメリダ達にとってフランドールの中というだけで全てを疑って掛からないといけない状況ということか
この巻で描かれるのは禁書『黒の書』を巡る冒険譚。といっても巻の殆どはボードゲーム世界での意地の悪い冒険に費やされるのだけど
これまでもハンディキャップを背負った上での戦い、冒険というのはあったけれど、マナも使えなければ武器もない。おまけにゲームはプレイヤーの神経を逆撫でしてくる仕掛けの数々は…
メリダ達はいつも悪戦苦闘してそれを打ち破るというのは通例になりつつあるけど、クーファがここまで苦戦したというのも珍しい。第4巻で偽王侯爵をした時以上の苦戦だったんじゃなかろうか
そういったストレスの溜まる冒険をした後は見ているこちらがスッキリするような戦闘が描かれると嬉しいのだけど……
こちらはこちらで別の苦闘が描かれたね
既に騎士団や貴族を敵に回していたクーファ達。ここに来て更に敵が増えてしまいましたか。おまけにその敵はこれまでの味方と来ているのだから堪らない
これまで共に笑いあった人達、一緒の時間を過ごした友人
そういった絆を振り切って更に深遠に向かって進んでいくメリダ達の旅路はどこへ繋がるのだろう
……と思っていただけにラストのまさか過ぎる展開には本当に驚愕
いや、まああのラブレターが登場した時点で何となくその展開は予想していたけども……
これってフランドール全てを敵に回るよりも、メリダの位階を変更するよりも、もっととんでもない事態を呼び込んでしまうのでは……?