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フィクションだけどノンフィクション。虐待する親の人生やその親の人生を描いていて、虐待に至った背景がリアルだった。ただただ悲しい。
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虐待の連鎖を止めるには、どうしたらいいかいのか、、
母親を、どうか孤立させないであげてほしい。
泣きたくなる物語。
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ー 灼熱の夏、彼女はなぜ幼な子二人を置き去りにしたのか。
追い詰められた母親。死に行く子供たち。
痛ましい事件の深層に、何があったのか。 ー
実際に起こった、大阪2児放置死事件を基に書かれた物語。
子供への虐待は代々負の連鎖で受け継がれていく。
一番悪いのは勿論親だけど、もっと児相や警察、周りが介入して手を差し伸べてくれていたら、もしかしたら2人の幼い命は助かっていたかもしれない。
男の方も離婚しても子供たちの父親なんだから、もっと子供たちに目を向けておくべきだし、
離婚したからもう関係ないって言うのはあまりにも無責任すぎて腹が立った!
自分の性欲満たすためにSEXして子供産まれたら知らんぷりって
腹が立ってしょうがないわ!!
母親の周りに1人でも良いから本音で話せる相手が居たら良かったのになぁ、
もう辛いの一言しかない、やりきれない思いでいっぱいになる
最後は読んでて号泣でした。
2019年読了、27冊目
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山田詠美「つみびと」http://chuko.co.jp/tanko/2019/05/005192.html 読んだ。つらい。。小説として全然の出来で尚つらい。山田詠美はこういう内容は向いてない。架空の出来事で同様の構成だったらたぶんずっとよかったと思う。なぜ小説家は50を過ぎると時事を扱いたくなるのか。ハルキムラカミだけじゃなかった(おわり
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2010年大阪二児置き去り死事件。二人の幼い子供が灼熱のアパートで、十分な食料も水もなく何日間も置き去りにされた末に餓死した事件。鬼母と呼ばれた女は、何故幼子二人を置き去りにしたのか・・・。事件をモチーフに描かれるフィクションは、フィクションでしか描けない「現実」に迫る。
物語は、子供を死に至らしめた母・蓮音と蓮音の母・琴音の目線で語られる。そしてその合間に挟み込まれる、母の帰りを待ちながらこと切れていく蓮音の息子・桃太の母を思う健気な姿が涙を誘う。
たとえどんな生い立ちでも、どんな理由があっても、蓮音のしたことは許されることではない。それを重々承知の上でなお、作者が掬い上げようとした虐げられた者たちの物語がある。
辛い家庭環境から子供を捨てて逃げ出した母・琴音。母なきあと、弟たちの面倒を見続けた娘・蓮音。その彼女が宝物と呼んだ二人の幼子を見殺しにするに至った心の動きが痛々しい。
ひとり鬼と断罪される蓮音がそこまでに至った彼女の人生には、母・琴音の悲惨な人生も大きな影響を与えている。家庭内暴力、性的虐待、人格否定、マザコン・・・父、夫、男たちの問題が次々と浮き彫りにされていく。
本書の内容紹介にある「真に罪深いのは誰なのか」という問いかけが重くのしかかる。
だから仕方ないよねとは決して思わないし、本人も決してそうは思っていないだろう。だけど、こういう事件を目にするとき、新聞や週刊誌の記事の向こうにどんな凄絶な現実があるのかを想像することは必要かもしれないとしみじみ思った。
そして、自分が親から愛情深く育ててもらえたことを感謝し、何かの間違いで子供たちを殺すようなことがなかった幸運に深く胸をなでおろしたのでした。
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淡々と、どちらかと言えば斜めに、心を横においてしか読むことが出来なかった。そうでないと、私の心が平静を保っていられなかった。
大阪で起きた2児餓死事件を元に書かれたフィクションである。
フィクション。そうであってほしいと思い、だけど、限りなくノンフィクションなのではないかとも思ってしまう。
虐待の連鎖。そんな言葉で終わらせてはいけないと思う。普段生活していると、普通は知る事もない世界かもしれない。だけど、これが現実として生きている人が確実にいる。違う世界の創りものの出来事なんかじゃない、それは確実にリアルであり、ノンフィクションということ。
鬼母と呼ばれている彼女、彼女の母親、そして亡くなった子どもたち、この三者の立場から細切れに物語が進んでいく。全てがやるせなかった。
つみびとは誰だろう。いや、誰、じゃなくてみんなかもしれない。
とにもかくにも…という表現が適切かどうかは分からないけれど、できる限りの精一杯の心で、ギューッと抱きしめてあげたい。大丈夫だよと言いながら、精一杯抱きしめて一緒に泣きたい。責任も取れない私のエゴだったとしても、考え続けたい。
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育児放棄の末に幼い兄妹を死なせてしまった母親と祖母の話。実話を元にしたフィクションだが、読んでいて辛かった。
ただ齢を重ねたからといって、立派な大人になれるわけではない。幼い頃から注がれた愛情の分しか、愛情を注げるようにはならないのだろうか。人は育てられたようにしか育たないのだろうか。
気持ちに寄り添ってくれる人の大切さが身に沁みた。時には母親であることを煩わしく思うこともあるけれど、子供たちの気持ちをきちんと支えてあげられる人になりたい。
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読んでいて苦しくなった。
子どもを部屋に置き去りにし、死に至らせる。
この事件のモチーフとなった実際の事件、後にも同じような事件はなくならない。
目にするたびに何故、どうにかならなかったの?と思う。
負の連鎖だと言うのは簡単。
どこかで誰か、、
身近な人の誰もこの母を、子どもを助けられなかったのだ。
せめて自分の身近で助けを必要とする人がいたら、気づけるように、と思う。
決して助けを求められなくても。
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結末が最初からわかっているストーリーに対し、あまりにも同じことの繰り返しというか…。
同じような出来事を繰り返し反芻するだけでこうも厚い本になるのかというか……。
悟りきってる4歳児にも違和感しかなく、小説としては単調で退屈でした。
ただ!
このニュースには当時本当に心が痛くなり、真面目にルポした本も読みました。
この小説が単調だからと言って、このニュースがありふれたことだとは到底思いません。
虐待やネグレクトといった社会の闇を、孤独な母親の行き所のない生活を、一旦逸れた道を歩んだ人を二度と受け入れないような社会を、浮き彫りにした事件。
見掛け倒しの先進国、日本。
事件を知らない若い方にも読んでいただいて、今の日本の闇に目を向けてもらえたらなぁと思う。
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好きなテーマではあったが
それほどのめり込めなかった。
なんでだろう?
子どもをこんな風に死なせてしまった
この女にも言い分はあったのかもしれないと
数ミリは分かったような気にはさせられた。
でも、やはり、どうしようもなく
虚しくなってしまう。
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子供を捨てた母親琴音と結局は閉じ込めて子供を殺したその娘の蓮音,二人の視点と死んだ子供視点で語られるやりきれない物語.負の連鎖ってこういうことを言うのかもしれない.
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この救いのない話を根気よく冷静な筆致で書き上げるのはさすが山田詠美さんだなまず感じました。
構成にかなり時間をかけたのだろうなと感じます。
しかし万人に受け入れられるものではないだろうな、というところで星を一つ減らしてしまいました。
幼子の視点を盛り込んだのは発想もすごいし書き上げたのもすごいと思います。読んでいる方の苦しさよりもこれは書いている方の苦しさが何倍も…と感じましたね。
でもそこに物書きの力というものを感じました。
近いところにいる当事者寄りの人たちにとっては一段と苦しい作品と感じられることでしょう。
でも私たちはこの救いのなさにただ涙するのではなく、ここに描かれた罪というものについて考え続けなくてはならないと思います。
誰も悪いとは言えない、でも誰もが悪いともいえる、登場人物だけでなくこれを読んでいる私たちのような、このような社会に生きている大人もこのような子供たちにとってはある意味では罪びとなのかもしれないと思います。
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「負の連鎖」とはこういう事か‥と。
世代を超えて負の連鎖が続いていく。
自分が育った環境の中で親にされた事を、
大人になった時、親と同じようにしてしまう。
「大阪二児放置虐待死事件」
当時かなりの衝撃を受けた。
小さな子供達をマンションに置いたまま
食事も与えず、助けてくれる人もいない家に
帰らなかったからどうなるか‥
想像力が欠如してしまっているのか、
諦め、開き直りなのか‥理解が出来ない。
自分が育った環境の中で作られた歪んだ人格なんだろうか‥救いがなくて読後重い。
子供視点で描かれている部分が健気で可哀想で胸が痛い。被害二児はどんな想いで亡くなっていったか想像すると苦しい。
今、母親は何を思って刑に服しているのだろう。
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ノンフィクションの、使いたい部分だけもってきた感もあって、事件を題材にしているのにあちこちフェアじゃないように思えてしまい…
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うーしんどかった。
話し手が3人
母親、本人、子供
母親の母親から始まる負の連鎖。
なにかが1つ違っていたらきっとこうはならなかった、がたくさんありすぎて。。。
個人的には蓮音の旦那がクソ野郎だと思ったなぁ。善人ぶってるけどあんたが逃げたからだろ、っておもっちゃいました。
2019.10.8
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