紙の本
居所不明児童
2023/08/02 14:26
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分色々な事情もあっての事だとは思いますが、世の中、大変なのだな、と改めて考えさせられました。
救いはきちんと結婚しようと思えた事ですね。
紙の本
「居所不明児童」
2020/06/27 08:35
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投稿者:いち - この投稿者のレビュー一覧を見る
著書のテーマは「居所不明児童」の問題である。分からない単語が多かったため勉強になりました。現代社会に潜んでいる問題のため著書から多くのことを学ぶ事ができます。 そして色々な感情が湧き起こります。
主人公については人間関係で様々な問題を抱えている。主人公の性格は「優柔不断」であると私は感じた。ただ私は主人公の考えている事は理解できる。性格が似ている所があるからだ。特に恋人の妊娠が発覚した時の対応である。
それを助けてくれるのは友人である。友人の忠告で主人公の考え方に変化が表れていくのもポイントである。色々な問題どのように解決させていく所が読みどころである。
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【「デフ・ヴォイス」シリーズ著者による傑作長篇】恋人の教え子で行方不明の少女を探す二村直は、居所不明児童という「社会の闇」を知る。親になるという選択に惑う彼が出した結論は?
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デフ・ヴォイスがよかったので、同じ作家さんのこちらを購入。
居所不明児童を探すお話。家の事情、親の事情で学校に行けなかったり、虐待されたりする子供が問題になっているが、「親が悪い」といって引き離すだけでいいのか?
周りの私たちに何ができるのか?という問題提起をしている小説。
いろいろ考えさせられた。
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どの程度取材をして書かれた小説なのか存じませんが、実際の虐待事件なども出てきてとてもリアルな感じがしました。居所不明児童に対して対応に限界があること、家族を頼れない若者がいろんな危うさを抱えながら自分で稼いで生きていること、売春や児童ポルノという形で我が子を売る親がいること、実際にこのような過酷な状況の親子がいるんだろうと思います。
登場人物すべて、悩みがあったり、過酷な生育歴だったりするけれど、最期は希望が感じられる小説です。
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デフ・ヴォイス以上の衝撃作だと思う。日本には1年以上,所在が分からない子供(中学生以下)が千人以上。そしてそれすらも氷山の一角というのだから驚きを超えて寒気すら感じる。漂わざる得ない子供の目を覆いたくなるような悲しい現状に多くを考えさせられた一冊でした。超オススメ。
あらすじ(背表紙より)
恋人の教え子・紗智が父親と共に突然姿を消した。彼女を探すことになった二村直は、ただ一つの手掛りをもとに名古屋へ向かう。所在が分からない子供、「居所不明児童」という社会の闇を知るうちに、直は重大な決断を迫られる―。子を持つとは、親になるとはどういうことか。『デフ・ヴォイス』著者が描く問題作。
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親としての自覚、それはどこでどうやったらできるのだろう。周囲から?教えてもらう?自分で?背中を見て?
初めての子供がお腹に宿ったと分かった時、自覚の じ の字も持ってなかった私の心は途方にくれた。夫の一言が少しの灯りをくれた。彼がどんな気持ちでそう言ったのかいつか聞きたい。
この世に生まれることになった命が無事に生まれて、みんな幸せな大人になれるといいなぁ。
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読後というより、読み進めるうちに色々と考えることになった。登場人物の心境やセリフがいちいち心にささる。
呑気に生きて来れた事に感謝しつつ、知った事実から目を逸らさず受け止めていこうと思う。
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丸山正樹さんは2冊目。
(デフヴォイスの続編と勝手に思い込んでいたのだが、全く別物だった…)
カメラマンを細々と続ける直。
直は、子供の頃から両親と折り合いが悪く、自分自身が子供を持つことに夢が持てないでいた。
ある日、小学校教員であり恋人の祥子に、自分が受け持つ生徒が行方不明になったことを相談される。
また、祥子に妊娠したことを告げられ、自身の決断を迫られる。
そして行方不明の祥子の女子生徒を探す過程で、様々な事情で親と上手く行かなかった過去をもつを人々に出会うことになる。
そして、直自身も未来の家族のことを考えることになる。
テーマは、親子。
児童虐待、ネグレクト、そして我が子を売春させる親。
悲しい親子の形がいくつも描かれおり、胸が痛くなった。
丸山正樹さん、以前は小説家ではなくシナリオライターなのね。
これからデフヴォイスシリーズを読み進めるのも楽しみだな。
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本の中で紹介される児童虐待のエピソードは強烈なのだけれど、主人公があまり踏み込んだ立場におらず「話を聞いて衝撃を受けた」というところ止まりなので、他のルポタージュなどとあまり変わらない感じがした。フィクションなので、もう少しこの社会問題の核となる部分に主観的な意識を持っていってくれたらな〜と少しだけ残念。
また主人公が自分の子どもを持つことに対して抱く否定的な思いが、抽象的でつかみどころがないため、それを乗り越える過程もイージーに見えてしまった。デフヴォイスがすごすぎて、ちょっと期待しすぎたかもしれない。
それでも小説の題材としてはなかなか扱われない内容だと思うので、意義ある一冊だったと思うし、なんだかんだ言って一気読みでした。
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一気読み。
主人公には最後まで感情移入出来なかったけど
ストーリーとしては興味深かった。
『情緒障害児短期治療施設』と言うのもこの本で初めて知った。
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共感出来るような 場面はほとんどなく 社会に潜んだ闇を見せられ 恐怖と不安に 心細い気持ちになる
だけど 現実に こういう世界が隠れている
大人として 知るべき事柄なんだと思った
フィクションとして やわらかく 伝えているのだろう
実際に 当事者からの言葉を聞けば もっと ツラくなるのかもしれない
でも 知らずにいる多くの人へメッセージを届ける 一歩をしっかりと踏み出している
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居所不明児童、という言葉をこの作品で知った。
虐待などによってうまれるそういった子どもやストリートチルドレンの背景や、暮らしについても描かれているドキュメンタリーとも言える小説。
話としては、お父さんとともに行方不明になった婚約者が担任で受け持っている娘を、なんとなくのきっかけで主人公が追っていく…というのがメインストーリー。
その主軸をもとに、主人公と家族の関係、婚約者との関係、仕事との向き合い方、関連する登場人物の背景などがしっかりと描かれているので、物語に深みが出ている。
デブヴォイスの時もそうだけど、この作者さんはその辺り上手いなと思う。
デフボォイスを読んでいると、少しオヤっと思える登場人物もいたりします。
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居所不明児童の問題を扱ったお話
フリーランスカメラマンの二村直は、恋人で小学校教師の祥子から妊娠を告げられる。気に障る親のせいか、自分の子供を持つことに拒否感がある直は結婚や堕胎の提案をためらう。
その問題とは別に、祥子の教え子で父親と共に連絡が取れなくなった紗智を探すことになった直が、手がかりの情報を元に名古屋に向かった先での出来事。
居所不明児童、棄児、虐待、少女売春、売春斡旋、ストリートチルドレンなど……
居所不明児童
連絡を取れない子供、親とともに所在がわからない等の子供たち
行方不明や虐待のニュースを見かけるたびに、実態の数としてはどのくらいの規模感なのかと心がざわつく
普段自分たちが見える光景では、そんな境遇の子供たちはほぼ見かけない
しかし、実際に存在はするわけで、しかも表沙汰になっていない数を含めれば……
直の行動や言動に批判的な人がいるのも納得
ただ、そんな男がいることも確かですけどね
私個人も、別に自分の血縁としての子供はいなくてもよいと思ってたからなぁ……
だからといって敢えて拒むほどでもないですけど
まぁ、作中でもあったように義理の関係でも色々とありますからねぇ……
物語全体として、親とは何か?が問われている
昔は尊属殺人という枠組みがあったけど、今はなくなていて
別に親だろうが他人だろうが殺人は同じ罪
しかし、親が子を殺した場合はどうか?
親が子供を殺しても、他の殺人よりは軽くなっているのが実情という視点ははっとさせられた
被害者家族=加害者という構図は、視認に口なしとばかりに親の事情のみが鑑みられて減刑される傾向があるよう
確かに、殺すに至った理由はあるんだろうけどさ、大抵は子供に責任はないわけで、やはり心が痛むなぁ
情緒障害児短期治療施設という存在を初めて知る
「生き延びた」子達は是非とも社会に参画してもらいたいものですね
ただ、それまでの境遇により難しい場合があるのですね
河原やシバリのような、同じ経験をした人たちもその一助になっているといいなぁ
あと、終盤にデフ・ヴォィスシリーズのアノ人が登場
都道府県をまたいでの出向とか、キャリアでもなきゃねぇよw
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デフヴォイスの時も感じたことだけど
この方の作品はホント勉強になりますm(_ _)m
居所不明児童…初めて聞く言葉
今作も膨大であろう取材、資料、それらの内容が
深くなりすぎず、けれど分かりやすく、小説としてのストーリーに組み込んである。
主人公が一人の少女を捜索することがちょっとしたミステリー?としての作品になってる事も、デフヴォイスと同様素晴らしかった!
次はどんな知識を与えてくれるのか楽しみに待ちたいと思う。
あ〜つくづく読書って良いな(*´ー`*)