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自殺寸前で違う人間として生きる事になった立井。
そして代わりとなった高井。
殺人事件を機に明かされるそれぞれの過去と繋がり。
物語はスピーディーに進んでいくけど結末は最後まで予測出来ず。
惹きこまれて一気読みしました。
2人の想いと志。結末でひとつのかたちと未来が見えたかな。
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自分が知らなかった世界。
こんなにもがき苦しんでも報われなくて、救ってくれる人はいなくて、自分で変えていくしかなくて
正しくはないかもしれないけれど、すごいし、強いと思った。
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p.210
その心に燻る感情をどう処理する?
人のテーマみたいなものですかね。
物語序盤、二人での小説作りらへんが少年漫画っぽくて面白かったですけど、こういうお話だったんですね。
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現代の問題がたくさん詰まった作品だと感じました。決してハッピーエンドではないけれど、立井と高木のお互いを大切に思う気持ちはとても素敵だと思いました。きっと今もどこかで貧困に苦しみ、名前を貰えていない子供たちはたくさんいるのだと思います。法律では守りきれないところがまだまだあることを改めて思い知りました。
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本の中で本を書くとは...面白くて、続きが気になって一気読みしました。結末も良い。映像作品でも観たいです。
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親との関係で、子どもの人生は決まってしまうのか。
子どもは親の所有物ではないはずなのに。
過酷すぎる子どもの運命…。
身近でもあるのかもしれないと思えて辛い。
死のうと思った直前に、成り代わりを提案されるというストーリー。
成り代わった相手の失踪と、身に覚えのない殺人容疑。
立井と高木の奇妙な共同生活がとても魅力的だった。
高木の謎めいた雰囲気とか、
2人で高木の作品を議論する場面とか。
幸福を手に入れられない人々がいる中、
やはり理解者の存在って大きいと思った。
運命を分かち合えるだけでも、人間って生きる甲斐を持てるよね。
誰かの存在を認めてもらうために物語ることの大切さを深く感じた。
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生きる希望を1度は失った2人が、互いが関わり合う事で最終的に「生きる」ことを選択した事が非常に感慨深かった。
最終的に「生きる」ことを判断するまでの過程の描かれ方がリアルで、自分に置き換えた場合「死」を選んでしまってもおかしくはないと思うさなか、登場人物達が壮絶な過去と向き合い、今にしがみついて行く姿がとても「人間」らしくて、新しい形での「未来への希望」の提供の仕方だと思った。
変な自己啓発本のように、熱苦しい正論を述べたようなものではなく、ここまで来たなら生きてやるんだという、反発心ともいえる感情で突き動かされている彼らを見ていると、こういった生き方もありなんじゃないか。むしろ、綺麗事を並べたような人生ではなく、こういった考え方の方が生きやすいのではないかと思えた。
(あのオチが1番彼ららしくて大正解であると)
単なるイヤミス/ブルー本だと侮ってはいけない作品。
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もっと軽い話だと思ってました。
重めのテーマが出てきた時も、軽はずみに興味持たれそうなテーマを使って…と、ちょっとバカにしてました。
が、きちんと現代社会と向き合った、誠実な悲劇でした。
文体がシンプルで、さくっと読めましたが、後味がざらりと残る作品です。
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報われない。真面目な人が馬鹿を見る今の世の中には皮肉が効いているように感じた。
無戸籍や虐待といった幼年期の苦い過去を抱えながらも自分を形成し、大切なものを守ろうと奔走した姿に感動した。
忘れ去られる過去を風化させない。そのために何ができるのだろうか。
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3時間で一気に読んでしまいました。最初はよくある人が交換して起こるミステリーかと思いきや途中から一気にどんでん返しが怒涛のように迫り最後のとある人物の「恩人は生きなきゃいけない!」に泣きました。久しぶり良い本に出会えました。
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自分が普通に生活している一方無戸籍で苦しんでいる子供もいる事を知りました。例え誰に知られなくても自分はここにいる。それが大切なのだと思いました。
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ラストが良かった。無戸籍についてあまり知らなかったが、知れてよかった。たとえ誰からも存在を認識されていなくてもそこにいる人間は、私が思っているよりも多いのかもしれない。
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無戸籍児を扱った作品。他にもDVとか幼い子のばいしゅんとか色々出てきている。
主人公はじさつしかけた青年。それを救ってくれた人物は果たして……。やるせない背景なのにしっかりエンタメしてて、面白かったです。
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全体的にとても読みやすかった。
登場人物の関係や思考の順序を分かりやすく説明してくれているため、すっと内容が入ってくる。
途中でどのように進むかはだいたい予想出来たが、予想通りの展開でも情景や心境の表現で臨場感を味わいながら最後まで楽しめた。
15歳のテロリストもそうだったけれど、この作品で救われる人はとても多いと思う。素敵な作品だった。
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残酷な背景を持った子供たちがいる。
その子供たちのことを私はずっと忘れない。
人には向き不向きがあるから、あの結末になったのかな。
物語のスピード感があってとても読みやすかった。