投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
内容は無戸籍を中心に家族に起こった不幸の連続で、重たいテーマだったけど、設定が丁寧だったので、分かりやすい展開だった。後半の種明かしのスピードがすごかった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
どん底だった立井は,高木健介の身代わりとしてまともな大学生活を送れるようになったが,殺人容疑をかけられる。自分を助けてくれた人は殺人犯。学校へ行けず医療も受けられない無戸籍児の問題が闇すぎ
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
衝撃的な作品。
心を揺さぶられ続けた。
他人の名前を名乗りその人物の分身として生きる、この荒唐無稽なストーリーを軽んじているとその思いはたちまち覆される。
出生届未提出、たかが紙切れ1枚で「無戸籍児」となり運命を狂わされた子供達の苦しみはどれ程のものだろう。
親のエゴで最低限の生活すら送れない子らがいる。
その理不尽さと彼らの孤独に思いを馳せた時、自身の無知と無関心に罪悪感さえ抱いてしまう。
己の存在価値を求めるかの様に、魂の存在を繰り返し発する姿に哀しみが増す。
残酷さに満ちているがこれは紛れもなく愛と救済の物語だ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
題名から内容に想像がついた。主人公は立井潤貴、不運から自殺企図するが、直前に高木健介から引き止められ、身代わりを提案される。
立井の性格は真面目で正義感のあるタイプだと思う。しかし、高木には過去があった。
それは産みの両親に対する反目なのか?世間に対する憤りなのか?立井は、2年間で友人となった高木の失踪を追いかけていく。自分をあるいは高木の周りを取り巻く人々との人間関係から、立井は葛藤する。
そこから自分の生き方や考え方が変化していく様は、私には美しさを感じさせてくれた。
そして、立井自身の持ち合わせた正義が顕在化されていく描写は感動させられた。高木の真実がわかり、人の痛みに気づき、高木を救いたいと、行動する。
良文で読みやすく、奥の深い作品であった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
'23年4月20日、Amazon audibleで、聴き終えました。松村涼哉さんの小説、初体験です。
とても、良かったです。ズッシリと重いストーリーも、サスペンスフルな展開で、一気に聴いてしまいました。
で、感想としては…僕には、「友情」の話に思えました。他人の痛みを思い、なんとか救いの手を差し伸べたい、主人公。引き込まれてしまいました。
他の村松作品も、読んでみたいです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
文庫本の裏に書いてある、あらすじって何であるんでしょう?特にミステリーの場合、邪魔以外の何者でもない。せっかく重々しい文章で書き始められた小説の何十ページかが、たった数行の“うらすじ“でネタバレしてしまった。実に腹立たしい。「全く内容に触れるな」とまでは言わないけれど、最小限の情報で魅力を伝えていただきたい。
と言うわけで、この小説はうらすじを読まない事をお勧めします。ちなみに“うらすじ“って言葉はタモリ倶楽部で使われていました。
ミステリーは分かり易い文章の方が良いと常々思っているのですが、読みやすい文体でサクッと読めました。ストーリーも面白かったです。陰鬱な場面がライトな文体で軽くなってしまうのが難点でしょうか。
登場人物が比較的簡単に小説家になっているところが気になりましたが、もしかしたら作者もそういったタイプなのかも知れないなと夢想しました。
余談ですが、先日RCサクセションのギタリストだった仲井戸麗市のエッセイを読みました。高一の頃にはビートルズの武道館ライブも観たというビートルズ現役世代の仲井戸曰く
「自らギターをかき鳴らし、自分たちで編みだした言葉とメロディーとリズムでシャウトする彼らは、特別な人たちには映らなかった。歌うなんてことは、何も特別でない、誰にでもできる身近なことのような、そんな気にさせてくれたのでありました。」
プロになる人の感覚ってのはそんなもんかも知れませんね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
面白かった。
内容はすごく重くて。
子ども達が抱える闇がどれだけ暗くて絶望的なのかが伝わってくる。
能力的には大差ないのに、年齢だけで子どもって判断されて。
住むところや仕事が得られない。
親とは名ばかりの大人に依存しなくてはいけない現実が苦しい。
殺人を犯すということが極端な結果かもしれないけど
少年犯罪が減らないのは世界中の至る所で
苦しんでいる少年達がいなくならないからなんだと思う。
学校の図書館とかに置いてほしい。
性教育の延長に。
こうした作品が様々な人の心に届きますように。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
無戸籍児、毒親、児童性虐待、投資詐欺など重めのテーマを扱っている。ミステリーとしてはとんとん拍子に証拠が集まるので、謎解き要素は薄め。
主人公たちの共同生活の雰囲気がすごく良かったので、この2人に友情が芽生えてきたみたいな描写があればもっと良かった。あと、妹との生活も。いかんせん短いのがもったいなく、もっと深い小説になれた気がする。
2人の今後はどうなるのかや、父母殺しは子ども時代とはいえ、結局お咎め無し?というところは気になる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
中盤の展開がダルいというか、結末がつまらなくなるかもと感じて不安になったものの、清々しい結末で良かった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
重い内容なのに読みやすい
事故、詐欺、事件など巻き込まれ 明日には180度人生が変わってもおかしくない世の中、人事では済まされない気持でどんどん物語に引き込まれて行く
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
重い話だと思わずに読み進めていて
あれ、これ重いぞ…と思いつつも読む手が止まらなかった。
閉塞感ありまくり、ハッピーエンドに必ず
なると思うことの出来ない展開…
高木と立井、
ストーリー上どうしても高木の人生に目が
いってしまうけど、立井も立井でしんど過ぎて
こういう環境で育つ子供は現在でも
気付かれていないだけできっと必ずいるよね。
松村作品は装丁がポップな分中身に圧倒される…
同作者の他の作品も積読してあるんだけど
サクサク次の作品にいけるものでは無い…。
必ず読むけど、、、
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
個人的に秘密を共有するコンビ程仲が深まるものはないと思っている。あまり読んだことの無い雰囲気で夢中でページをめくっていた。結構テーマは重いはずなのに読後感は爽やかだった
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
今まで読んだことないようなストーリーでページをめくる手が止まりませんでした。
内容は重めでしたが、最後には生きることを選択してくれて本当に良かったです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
コレはおもしろい。
時間があれば一気に読みたかった絶対オススメの一冊。是非読んでください。
主人公が死のうと決意してからの高木との出会い。
人間ってこんなに努力して変わることが出来るんだって改めて感じた。
それとは反比例して人間っていつまでも許せなくて殺しまでしてしうほどの感情を持っているんだって思う。
その人の立場になったらきっと同じようにしてしまう。辛い人生。
他の本もぜひ読みたいな。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
【購入本】前作『15歳のテロリスト』を読んだときも思ったが、この作家さんは出来事の一瞬一瞬を繋げるのが上手い。何気なく見つけた小さな事実が、最後には大きな結末となって繋がっていく。読んでいてすごく心に響いた。話の流れ上、高木の生い立ちの方に目が行ってしまうけど、立井のいる環境もやはり劣悪なのだと思わされる。一方の面だけに目を向けているだけでは足りない。