紙の本
災害ボランティアについて考えさせられます。
2018/01/11 01:54
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投稿者:シオ・コージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災の直後、ボランティアに参加したときのことを思い出しました。
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災害ボランティアバスをテーマにした連作短編集。ボランティアには興味があるけど、一歩が踏み出せないでいる人には、いいテキストだと思う。
ボランティアについて勉強ができて、優しさのバトンを渡しあう、人間にいい面を見れる。それだけではなくて、ミステリーとしての仕掛けもちゃんとある。結構美味しい本。
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震災復興のボランティア参加者達。
する方も受ける方も色んな想いあが有るのです。
ってだけでは済まないので要注意。
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面白かった。被災地という非日常の中での、人々の暮らしとささやかな謎解き。殺人事件などどは縁のない日常ミステリ。最後のしかけには、そうかぁとうならされた。人の心はつながってるんだと思った。
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3.11(東日本大震災)が近いので自分自身の中で風化をさせないために読んでみたが苦手な作家だったので、読むのに苦戦。しかし、東日本大震災の事や震災ボランティアについて詳しく書いてあり、とても勉強になった。震災ボランティアについてもっと知りたいのでインターネットや他の書籍などで調べてみようと思う。
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『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞受賞作家・友井羊のデビュー第二作目! 著者自身もボランティアとして足を運んだ、震災・被災地をテーマ、舞台にしたミステリー。東北で大地震が発生、日本各地からは自衛隊救助をはじめ募金や物資などの支援や、民間団体がバスをチャーターしてボランティアに参加する“ボランティア・バス"が盛んに行われる。就職活動のアピールポイント作りのため、ボランティア・バスを主催することにした大学生の和磨。父が行方不明になった姉弟と知り合いになった女子高校生の紗月。あることから逃亡するため、無理やり乗り込んだ陣内など、さまざまな人がバスに乗り合わせる。それぞれの目的は果たせるのか。被災地で出会う謎と事件が、バスに奇蹟を起こす。
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ボランティアバスに乗り合わせた人たちの物語である。被災地にボランティアに行こうと思い定めるまでの経緯、実際に被災地に行って出会った人や出来事、そしてその事情などなど。ボランティアを通して人が成長する物語だとばかり思って読み進めていた。ある意味それも正解ではあるのだが、さらに時間空間を超えたつながりが仕掛けられていたとは。エピローグで一気にぞくぞくした一冊である。
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災害ボランティアバスを題材にした連作短編。私自身、ボラバスに何度か参加させてもらったことがあったので、いろいろ思い出しながら読むことになりました。
被災後の状況や、それを写真に撮られることに対して現地の人たちが持つ抵抗感。ボラバス参加者が直接自分の目で被災地を見たときのインパクトなどなど。
タイトルからちょっと軽めで明るい印象を受けていたのですが、本作の内容は結構ズッシリくるものでした。
いちおうミステリの体をとっていて、(あとがきでいう)小さな謎の真実を各章の主人公が解き明かす形。軸となるのは震災に絡む人のドラマと解釈してましたので、ミステリとしてのスケールの小ささはさほど気にならず。
……と思っていたら、最終章でまさかまさかの展開が。まったく予想していなかったので、この驚きはとんでもなさすぎて一瞬頭が真っ白に。でもちょっとずつ頭の中で情報を整理して行くと、まー良く出来たお話だと関心。
題材自体に強い興味があったので、個人的な思い入れはありますが、それをさっ引いても今年読んだ本の中で一番面白く感じた作品です。
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災害ボランティアの連作短編。改めて気づかされることも多く軽く読めるのにハッとさせられた。題材が震災なわりには淡々と話は進んでいき、良い本だけどちょっと期待外れかなと思ったらラストに驚かされた。「あれ?」と思いながら読んで、前のページを読み返して「あれ?」と思って最後になるほど!と納得。面白かった。
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最後の最後にやられたー!って感じでした。
ひとつひとつのエピソードはなんだかうまく行きすぎなような気もするし、
トラブルが起こっても、なんとなくさらっと丸く収まってしまっている感は否めませんが。
災害ボランティアについても、いろいろ考えさせられる内容でよかったと思います。
与えるだけではない、もらうことも時には大事。
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初めて読む作家さんの本です。
災害ボランティアの連作短編。
ボランティアしたことないし、震災後に神戸にも東北にも行っていない私ですが
色々と気づかされることが多かったです。
ボランティアバスに乗った面々が順に主人公になっていっていると思っていたのに
最後に、してやられました。
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ミステリーと言えるかどうか、迷うところだが、ボランティアや、震災後の人びとの心理を、非常に興味深く読んだ。
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ベタな話ながら、優しい気持ちになれます。
震災に限らず普段から、「人からの恩を、別の誰かに贈る」というのは大切ですね。
満員電車でイライラしている自分が恥ずかしくなりました。
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東日本大震災を真正面から扱ったミステリーとしては秀逸で、最後にエッ⁈という仕掛け。楽しめたが、文章力がもう一息という印象。惜しい。
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東北で大震災が起きた。ボランティアバスに乗り合わせた、さまざまな人々のそれぞれの思惑が交錯する。ラストに大どんでん返しが待ち受ける感動の日常系ミステリー。
軽々しくは使いたくない「絆」という言葉。そして、深い思慮と気遣いが必要な援助活動。「情けは人のためならず」の本当の意味がこの物語にあると思う。
見事な伏線の張りかたと熱いものがこみあがるラスト。本を好きになって欲しい子供たちにも薦めたい作品である。
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読むのが辛い人もいるかもしれない。物語としてはとてもよくできてるなあ、と思う。最後、伏線が鮮やかに回収されていくのがたまらない。