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読解のコツが問題付きでわかる
2020/03/08 00:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
読解について、細かいテクニカルな部分にまで及んで
解説されている。
理解度の確認のための問題まであり、有難い。
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「頭がいい」の正体は読解力(幻冬舎新書)
著作者:樋口裕一
問題を解きながら実際に言葉を使い文章を書いて「文章力」「読解力」のステップで鍛えていく。会話やコミュニケーションに役立つ。
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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う〜ん、なんだかな、といった印象。
読解力なんて、まず正確に測ることは、
不可能。どちらかというと非言語能力の方が、
今の時代でもっと重要な能力だと思い。
その代表格が、お笑い芸人。
論理的な文章や思考は、今や当たり前に必要とされること、氏の指摘は、何十年も昔から言われていることで、今更感が否めない。頭がいい人、、、から、全く進歩していないな、、、と少しがっかりしました。
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読解力の重要性、それをつけるために必要な知識、テクニックが掲載されており、節ごとに問題演習も豊富に用意されている。
もちろん、本書を1冊読了するだけで読解力の飛躍的な上昇が見込めるわけではないが、読解力をつけるために、本書に書かれていることを1つでも意識するべきだと感じた。
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「頭がいい」の正体は読解力だけとは思いませんが、読解力のない人が増えているのは事実でしょう。
「語彙力」「文章力」「読解力」の3ステップで解説してあります。
言葉の言いかえや文章の書き換え方などは参考になります。
しかし語彙力があることと、論理的な文章が書けるかどうかは別の事ですね。
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【きっかけ】
2019年12月、本屋に立ち寄ったときに、齋藤孝『大人の読解力を鍛える』とともに読解力フェアと題して紹介されていた。
【感想】
氏の本を読むのは、4冊目。①『小論文これだけ』②『教える技術の鍛え方』③『頭がいい人悪い人の話し方』
④が本書。
文章を書く際には「3WHAT3W1Hを意識しろ」と書いていたが、細かく分けすぎではないか。まず3WHAT3W1Hが何かを覚えるところから大変だ。そこまで細分化しなくても5W1Hで十分だと思う。
「小論文とはイエスノーを論じることだ」と『小論文これだけ』でも述べていた気がする。樋口式四部構成は参考になった。型として使えるようになりたい。
【内容】
《1章 なぜ読解力が落ちているのか》
筆者の実感として、新聞記事や教科書をほぼ誤りなく理解して読める高校生は、難関校(マーチ以上)に受かるらしい。
読解力の低下は、読書量の決定的な不足が原因。
ある読めない若者の例が印象的だった。(p24~)クレーマーには読解力がない。クレーマーは無理矢理自分の主張を押し通す人だと思っていたが、違う。物事の本質的、根本的な理解が足らず、自分本位でしか理解できない。曲解してしまう読解力のなさがクレーマー。
サッカーを見ているだけでは上達せず、実際にプレイしないと上達しない。そのように、読解力も読むだけはなく書かないと伸びない。
《2章 語彙力》
辞書的な意味ではなく、自分で使えるようになってこその語彙力。
言葉遣いは化粧である。
(1)敬体と常体 “終止形+です”は誤用? 例:楽しいです。
(2)具体と抽象の行き来 具体的な内容に言いかえる。
(3)具体と抽象の行き来 抽象的な内容に言いかえる。
(4)2つの文を1つの文にする。または、1つの文を2つの文にする。関係代名詞の考え方。
(5)話し言葉の平易で冗長な文を、漢語を用いてまとめる。簡素・端的な文に。
(6)もってまわった文(やたら漢語を使う明治時代の人。文豪か。)を平易な話し言葉にする。
(7)直接的で不躾な文を婉曲な表現に改める。「あなた」は失礼。例:先生に向かってあなたと言えるか?
(8)文末の言い回し(文末表現)を他の表現にすることで、リズムを変える。×である、だ、です
(9)漢字熟語で言いかえる問題。
(10)主述がかみ合っていない。“×~ないべき ◎~べきではない”“ら抜き”“文頭のなのでは×(話し言葉)”、“さ入れ”
《3章 文章力》
書けない人は読むこともできない。スポーツの例。定着。
書くことによって思考をまとめる。考える練習にも。
リアリティを出すには、エッセイや小説が参考になる。実際に書いてみるといい。
例えば、週1に1本を目標に。(600字、1000字など)
小論文は小さな論じる文章のことで1つのことについてイエスノーをはっきりさせる。
「型」を押さえる。内容で個性とだせばよい。
基本A型 200字 抽象具体(理由根拠)
基本B型 200字 具体(理由根拠)抽象
基本C型 300字以上 樋口式四部構成
1部 問題提起 イエスかノーか
2部 意見提示 「確かに~。しかし~。」
3部 意見・根拠 A型B型の構成をここに。
4部 結論 イエスノーをもう一度。
3WHAT3W1H
定義、現象、結果。理由・根拠、歴史的状況(いつから)、地理的状況(どこで)。どのように。
いろいろなことを述べるのは×。1つのことを深く。
常体で。一文を短く(60字を超えるときは。)。言葉の定義を明確に(ひどい、嬉しい、悲しいなどの主観的な言葉は△)
問題提起
賛否両論のあるテーマ、客観的事実、定義、結論のどれかをもってくる。
意見提示
「確かに~。しかし~。」反対意見を持ってくる。譲歩。
展開(主張の理由・根拠)
1つか2つの根拠を深く。根拠を述べた後に→対策、条件。
結論
イエスノーを再び。
そもそも3段論法、その結果3段論法、リアリティを持たせる(具体的に、描写、ディテール、きれいごと×)
《4章 読解力を鍛える》
言葉の運用の問題(辞書的な意味と文脈上の意味)、文章を書いた経験が少ない。
具体と抽象の行き来。
「確かに~。しかし~。」の譲歩のパターンを理解する。
4部構成のパターンを理解。
1部 問題提起(疑問文「~だろうか」、意見「~と考える」、事実「~が起こっている」)
2部 「確かに~。しかし~。」の譲歩
3部 根拠
4部 結論
キーワードを捉える(特殊な意味合いが含まれる可能性も。出口がいう個人言語)
何に反対しているのか=主張をすることは何かに反対していること
要約してみる(余裕があれば)。天声人語の要約は意味がない? 基本A型かB型でよい。
3WHAT3W1Hの検証。どれかに不足がある可能性も十分ある。
例題:筆者の別書『差がつく読書』
例題:村井実『新・教育学のすすめ 子どもの再発見』
例題:井上智洋『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』
例題:マイケル・サンデル『公共哲学 政治における道徳を考える』
《5部 読解力を使いこなす》
読後感をつける(忘れないため。ブログでの発信を提案。200字。型を使うとよい)
A型B型(1部=本から得たこと 2部=その理由)
C型(1部=きっかけ 2部=要約 3部=得たこと面白かったこと 4部=まとめ評価)
飛ばし読みも時には必要。分かりきったところは飛ばす。
身の回りの状況分析や会話に応用する。
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読解力がある、ないというのは見た目ではわからないし普段の会話の中でもなかなか判断できない部分である。
「クレーマーは読解力がないのでは」という話はとても納得。
言葉にしろ文章にしろそれを正しく理解している人もいれば誤解する人もいる。
その差に「読解力」があるのは間違いないような気がする。
この本では「文章を書く」ことも進めているが、ブログやSNS、Twitterで文章を書くことに関しては昔よりも増えたはずだが、それらは読解力の強化にはなっていない人も多い。
やはりまずはたくさん本を読むというのが一番の方法なんでしょうね。
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現在しばしば指摘される、若者の読解力不足について筆者も同様に嘆いている。
しかし、本書にはエビデンスが圧倒的に不足しているように思われる。一体何を根拠に若者の読解力不足を批判しているのかが、全くわからない。せめてPISAの調査結果ぐらいはあっても良いものだと思うのだが、、。
エビデンスのない主張は、机上の空論と言われても仕方がない。
さらに本書の後半は、いわゆる「現代文」の問題集とその解説、および小論文の書き方などがほとんどを占めている。現代文の練習問題や小論文の書き方など、書店の参考書コーナーに行けばいくらでも揃っている。
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読解力が話題になっている頃に積読していた。
あまり読解力に自信がないので問題形式になっていることで参考になった。
気になるところは、文章を書くということは、何かを主張しているということだ。そして、何かをしているということは、何かに反対をしているということだ。つまり、その文章何を言いたいかを理解したかったら、何に反対しているかを考えるといい。
普段のコミュニケーションでも使えると思われる。
また、アウトプットする際のまとめ方も参考になった。
①どんなきっかけでその本を読んだかを書く。「人に勧められて読んでみた」「書評を読んで興味を持った」「図書館でたまたま見つけた」など。
②本の内容を簡単に要約する。あるいは最も気になった部分、最も感銘を受けた部分を示す。
③その本から得たものがどのようなことか、どんなことがおもしろかったかなど。
・著者の主張に対する賛否を書くと質の高い読後感となる。
④全体のまとめや本全体についての評価。
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良書。
結局、作者お得意な小論文作成を中心に展開。頭がいいとは、ほんとにそうなのって疑ってしまう。
でも、小論文作成法は大変ためになる。現代日本のサラリーマンで出世するには必需だと思う。これが、スタンダードなんだろう。
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読解力:物事を正確に読み取り、理解する力=会話でも同様
◉四部構成:問題提起→意見提示→展開→結論
◉キーワード
◉何に反対しているのか
◉一番言いたいことを把握し、その根拠を整理す
◉型を認識する:確かに・・しかし・・なぜなら・・したがって
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文章力をどうにかしたいと思っていた私にとっては、棚ボタな本だった。ラッキー。小論文対策本で悩むんだったら、この本が良い。
書き方の色んなバリエーションが紹介されている。
各章の最後にある問題で、全章通して、唯一つっかえた問題が、漢字熟語などを加えて簡潔な文に言い換える、というもの。恐ろしくできない。つまり、私は賢そうな文章が書けない、、。
他の問題は特に問題がなかったので、これさえ練習すれば文章書けるんじゃない?とポジティブな気持ちを持って、文章力を磨いていきたい。
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■目的
英語の勉強をしている際、リーディングが苦手だと感じた。単語もそうだが、文章の論理構成といった対局的に理解が苦手。そもそも日本語の場合でも、資料の読み込みは遅い方だと認識している。小学生の頃は、ハリーポッターや都会のトムソーヤといった小説を、スラスラ読めた。これには好奇心と、頭で映像化しながら読んでいたことが要因だったのではないか。
そこで今回は再度読解力の基礎・真髄について、TIPSを理解したいと思い本書を手にとった。基礎スキルを見直し、ブラッシュアップすることで、今後、何千、何万と読んでいく書物のインプットが効率化されることを期待する。
■第一章
近代の子供の読解力は年々悪化しているらしい。読み手側が、ビジュアライズされた絵や、図が多いコンテンツを好むようになり、それに出版社側も呼応し、旧来の文字主体のコンテンツの割合が減っていることが要因とされる。
また、youtubeやアニメだと、文字を読まなくても楽しめる娯楽が増えたことが、小説離れの原因にもなっている。
そもそも読解力は、広義の意味において、何かを読み取る力とされている。文字、文章だけでなく、人間の会話、空気、天気、位置情報など様々な情報を理解し、自分の中で統合した上で答えを出すスキルである。カーナビや天気アプリなど、情報の供給側が高度化されたことで、情報を読解する側の負担が減ったことも、読解力低下の一因だろう。
ではどうやって読解力を上げるのか。本書は結論として、「文書を書くこと・発信すること」が読解力向上の鍵だという。実際に書いてみるからこそ、読めるようになるという。サッカー中継でチームの戦略がアクションを正確に読み取り、発信できるのは、かつて自身がサッカーを経験したから、ゲームの内容を読解できるということを例に示している。
■第二章
文章を作るにあたっては、語彙力が重要。語彙力によって、文章の格調を時と場合に応じて上げ下げしたり、言い換えによって単調でない文章にすることができる。また、具体と抽象を操ることで、文章に奥行きを持たせたり、より分かりやすい文章にすることが可能となる。
この語彙力の引き出しの多さが、文章力を高めるための一つの要素なのである。これは普段から文章に触れ、ストックを増やしておくことが必要であり、また実際に作文してみることで豊富な語彙を駆使できるようになるのである。
■第三章
書くことは思考を明確にすることである。漠然と頭中に存在する思考を形にすることで相手にも伝えやすいようにする行為なのである。これはサッカー実況の例のように、書いてこそその構造だったりテクニックが身につくのである。思考という形のないものを、適した構造、抽象と具体の使い分け、言い換えという技により、他者にとっても理解しやすい文章を作るのだ。また、周囲の状況が伝わるようにリアリティを出すことも一つのテクニックだ。文字という限られた媒体の中で、あたかもその情景を見ているかのよう読み手に連想させる文章を書くこと(例:周囲を囲む行列ができるほど盛況だった)
3what=それは何か(定義)、何が起きているか(���象)、その結果何が起こるか(結果)
3w=why(理由・根拠)、when(いつからそうなのか、歴史的状況)、where=どこでそうなのか、地理的状況)
これは、読解力にもつながる。読んでいる文章の構造や著書の気持ちが、自らによる作文の経験を通じ、理解できるようになる。
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ちょっと期待外れだったかな、という印象。
読解力構築のため、語彙や文章を書く力を鍛えるための前半部分は、まぁそんなことも必要だよね、という感じで読み進めていましたが、後半の読解力をはかるための設問については、この本を読んでなお、正答できない部分がありました。
個人の能力の問題といえばそれまでですが、そもそもこうしたタイトルを付している以上、読解力のない読者を対象にしているのでしょうから、肝心の読解スキルについてもう少し丁寧な解説があっても良いのでは。具体的にはよくありそうな誤答を引合いにだし、それと正解はどう違うのか、どういう点に気を付けて文章を読み込めばよいのか、に触れる、とか。。。
正解は示されているものの、どうやってそこへたどり着けばよいのか、そのスキルこそが読解力だと思うのですが、語彙は文章を書くといった外堀の解説があるわりには、肝心の部分の解説が乏しいと感じました。
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日本人の読解力が低下していると言う。
文章を言い換えることができる。
文章を書いてみることが必要だ。
アウトプットすることによって、自分が漠然と考えていることが形になる。文章書けないと言う事は思考を自分のものにしていないに等しいと言う観点は賛成できた。要するに身に付いていないのだ。
文章を書いてネットにアップしてみると、意見をもらえて、そのうちエッセイストになれるかもしれないなどと、やや飛躍した意見も書いてある。
読解力を身に付けるためには言葉を自在に扱えるようになる必要がある。そのためのトレーニングがたくさん書いてあるまた、マニュアル的な文書の書き方も書いてある。
飛ばし読みの方法まで書いてあるが、読解力のない人が飛ばし読みをすると、さらに誤読するだろう。
文章を扱えるようになれば、普段の会話の読解力も上がるというのが著者の主張だ。それは疑問の余地があるが、文章読解のトレーニングとして、本書を参考にするのはいいだろう。