紙の本
幸せになってほしい
2022/04/08 09:31
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投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサはやっぱり好奇心旺盛でパワフル。楽しく読みやすいです。そして、事件だけでなく、アガサの恋も気になるところ。そして、ビルも。二人には幸せになってほしい・・・。
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カースリーに若い副牧師が赴任してきた。彼がイケメンとあって、日曜の教会には女性たちが殺到。アガサはその副牧師からじきじきにディナーへ招かれるが、翌日、彼が死体で発見される。
今回も隣人のジョンと捜査を開始。
アガサが甲冑の中に入るシーンは読みながら笑った。
そりゃ、ビルもびっくりだわ。
ジョンがロンドンに戻るのね。
次はどんな人が隣に来るかな。
本国では30作目が出たのね。
まだまだ楽しませてもらえそうです。
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M.C.ビートンの大人気「英国ちいさな村の謎シリーズ」の第13作目。
修道院に入った元の夫が行方不明になり、意気消沈のアガサ。
これまでワトソン役としてよき相棒になってくれた男性陣とも疎遠になり、隣人のイケメン作家には軽い女に思われて、もう男にはこりごりという気分になっています。
そんなとき村の教会に新しくやってきたイケメン副牧師。
彼にディナーに誘われたアガサは女としての自信を取り戻し始めます。
しかしその彼が死体で見つかり、彼をよく思っていなかった牧師が容疑者に。
親友である牧師の妻から夫の疑いを晴らしてほしいと頼まれたアガサは、いけ好かない隣人とともに、再び素人探偵稼業に乗り出すのでした。
今回のアガサはいろいろな意味で自分に自信を失っていて、いつもよりも落ち込み気味です。
でも、誰でもそんなふうになってしまうことって、人生の中で何度かあるもの。
アガサには、自分の人生を信じてがんばってほしいですね。
物語の後半には、いつものアガサらしい大胆さがやや戻ってくるので少し安心。
ミステリとしては、アガサの直感が冴えわたるといった感じで、読者側には謎解きのヒントがあまり与えられません。
そのぶん最後までどうなるかわからないハラハラ感がありました。
実は作者のM.C.ビートンさんは、2019年末に残念ながらお亡くなりになりました。
そのため切ない気持ちになりながら読んだ本作でしたが、いつも通り大変おもしろかったです。
アガサ・レーズンを生み出してくれたビートンさん、ありがとう!
シリーズの終わりまで、アガサの物語を楽しみたいと思います!
◇おすすめポイント
・落ち込むアガサが前を向いて行く姿
・読み始めたら止まらないスピーディーな展開
・冷凍食品が中心のどこかリアリティのあるアガサの食生活
◇こんな方におすすめ!
・自立して生きていきたいと思っている女性
・ちょっと落ち込んでいる
・小さな村の生活に興味がある