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宮部みゆきファンには必読の1冊。デビューから今に至るまでぎっしりと宮部さんの歴史が堪能できる。宮部さんが自分の作品について語っている点が一番興味深かった。ショートショートの小説もあって楽しめた。
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宮部みゆきを色々と読み返したくなる一冊。もう還暦近いのかーと思うとびっくり。長生きしていっぱい書いてほしいな…。家に火車あるかと思いきや持っていなかった。実家かな?元々は親が好きな作家だったんだよな、そういえば。親が本好きで、特に読む本を限定しない放任主義だったから、今の自分がいるなとあらためて思う今日この頃。
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宮部みゆき作家30周年の記念本。
未発表のエッセイだとか対談とか、まあいろいろです。
それなりに興味深くはあるんですが、結構前のものだったりするので、なんとなく空気感が古く感じてしまいました。個人的にはもっと最新の「作者の声」みたいなものが聞きたかった気がします。
でもまあ以前に「読本」で盛大なネタばれをかまされたこともあったし、これはこれで穏便な感じでいいのかも・・・?
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宮部みゆきさんのインタビューや対談集など。普段あまり対談などは読まないが、今回、あまり興味がわかないことがわかった。書評は、誰のものでも面白い。宮部さんらしい文の書評だと思う。
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作家生活30周年記念のスペシャル本。
単行本未収録の小説やエッセイ、対談を収録。
作家生活&全作品年表有り。自作の朗読CD付。
インタビューや対談での、作品構築の裏話が楽しい!
いしいひさいち氏の漫画も楽屋話っぽくて笑えました。
書評も上手だなぁ・・・って、あれだけバリバリ執筆していて、
TVゲームやって、更に読書しての書評。
対談でもかなりの数の読書していることが窺えて、驚くばかり!
奥付に「山田家」の人形焼の写真があって、ほっこりしました。
あの箱の包み紙は、七不思議ですし(^^♪
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作家生活30年記念ロングインタビュー、単行本未収録の小説3編、エッセイ、挿絵ギャラリー、対談、書評、作品年表、受賞のことばなど。
コアなファンには人となりを奥深くまで、これからのファンにはガイダンスとして。カラー雑誌じゃなく、ハードカバーの単行本なのは、それだけファンが多いってことなのですね。
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未収録小説のみ読んだ。とても短いのが3本。
そんなにワクワクするのじゃなかった。
あとはチラチラと流し読み。
小説の裏側は読みたいような読みたくないような。。。
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レビューを拝見して、図書館で即借りました。
税抜き2200円もする、豪華本で装丁も立派です。
2018年刊。作家生活30周年超ロングインタビューが一番の目玉でしょう。とりあげられた作品は11作で、そのうち私は既読が『魔術はささやく』『火車』『蒲生艇事件』『理由』『模倣犯』『ソロモンの偽証』の6作。それ以外の既読作もたくさん出てきて、楽しめました。
速記者をされていたこと、小説教室に通われていたこと、ゲーム好きでいらっしゃることは以前何かで読んだことがありました。あとは、ペンネームの由来、一番の読みどころは、作品の創作秘話。だいぶ前の作品もあって、忘れていたところを思い出しました。
未読の作品は読んでみたくなりました、ちなみにどれかというと『荒神』『この世の春』『孤宿の人』『おそろし三島屋変調物語事始』『名もなき毒』『ペテロの葬列』。
宮部さんも『ソロモンの偽証』に出てくる中学生のことは、スーパー中学生と呼ばれていますが、私も読んだとき、中学生ってこんなにしっかりしているものなのかと思いました。
でも、宮部さんのお話によると、滋賀県の大津の中学校で、生徒さんが自殺した事件で、アンケートや取材をしたら、同級生たちが大人よりはるかにしっかりしていて、亡くなった同級生のために至らなかったことを悔やんだり、事実をはっきりさせてほしいと願う言葉が出ていたというのが印象的でした。
あとは、単行本未収録対談で、<憧れの人との出会い編>で市川崑、佐藤優、津村記久子、各氏との対談。
<本を巡る幸せな語り合い編>で、出久根達郎×久世光彦、北村薫、小林信彦、佐々木譲、宮城谷昌光、各氏との対談。
特に私が面白かったのが、北村薫さんとの対談で、<小説新潮・ベストオブ短編>で物故作家約50人からの31作品の中から12作品を選ぶ議論です。
林芙美子『骨』から始まって、内田百閒『ノラや』などが入り、松本清張は『誤訳』という作品が入っていました。松本清張はずいぶん前にかなり読んだのですが、知らない作品なので探して読んでみたいと思いました。
あとは、宮城谷昌光さんとの対談で、ルパン派かホームズ派かというのも面白かったです。宮部さんはなんとルパンを1冊も読まれたことがないそうです。
他のお話もみなさん読書好きの方のお話で、得てして大変面白かったです。
単行本、未収録の小説が三作と、宮部さんの自作朗読CD付です。
CDは『ソロモンの偽証』の20年後の藤野涼子のお話で『負の方程式』。20分くらいの話、中程までの朗読です。
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2018年に発表された、宮部みゆき作家生活三十周年をお祝いする、記念本、という体裁の書物、という位置づけでしょうか。
次は、2028年に、作家生活四十周年を記念する「宮部みゆき 超一冊」みたいな書物がでることを、期待するのみですね。今、2020年ですので、あと8年のガマンですね。うう、2028年、楽しみだなあ、宮部さん、宜しくお願い致しますね。すげえ、期待してますので。
ちなみに、2018年で、作家生活三十周年、ということは、宮部さんの作家デビューは、1988年、ということか。何の作品を持って、作家デビュー、とするのだろうか?1988年に、なにがあったのだろうか。ふむ。俺、イマイチ、分からんかった。
ウィキペディアを読みますと、
1987年 「我らが隣人の犯罪」で第26回オール讀物推理小説新人賞受賞
1988年 「かまいたち」で第12回歴史文学賞佳作入選
となっておるので、うーむ?「かまいたち」をもって、作家デビューとしているのか?謎だ。うーむ。謎だなあ。
で、この本は、まあ、宮部みゆきの作品が大好きです!という、かなりのマニア向けの本であることは、間違いない。ファンブック、ってやつですかね。平たく言いますと。
ですので、「宮部みゆき、結構、好きですね」レベルの人には、全然オススメしません。「宮部みゆき!めっちゃ好き!凄いよねえ、あの人。名作だらけよね。ちょっと、今から深夜喫茶行って、朝まで宮部さんトークしましょうよ。いやマジで」って人に、ちょうどオススメしやすい一冊、って感じですかね?いやだって、文庫本ちゃうし。ハードカバーだし。2000円以上するし。そらもう、よっぽどのコアな宮部さんファンでない限りは、とてもオススメできませんて。
でもまあ「俺は(私は)宮部みゆきが大好きだ!」という人には、超絶オススメですね。持ってるだけで、ニヤニヤできちゃいますので。「いややっぱ、宮部さん、凄いよなあ、、、うはあ。幸せ」って思えますから。この本持ってるだけで。俺だけか?とか思いますが、いやぜってえそうでしょ?持ってるだけで幸せ気分の一冊でっせコレは。
個人的に、抜群に面白かったのは、
宮部みゆきさんと、津村記久子さんの対談。これ、すげえオモロいです。実は、津村さんの作品は、一冊も読んだこと無いんですが、もうね、宮部さんと、津村さんの、お互いがお互いに対する尊敬の念が、対談の会話から溢れまくってて泣きそうになります。お互い、めっちゃ良い人同士やん?って感じで。津村さん、絶対、良い人やんか。「私はあなたの作品が、どれほど好きか。どうしても伝えたいんです!!」って思いが、お互い、ヒシヒシなんですよ。素晴らしいですよ。これこそが、正しきリスペクト。正しき対談、って感じでした。最高です。
あと、宮部さんの、他の作家さんの作品に対する書評が載ってます。
酒見賢一「墨攻」
井上夢人「ダレカガナカニイル…」
辻邦生「江戸切絵図貼交屏風」
スティーヴン・キング「悪夢の種子」
若竹七海「火天風神」
取違孝昭「騙す人ダマされる人」
髙山文彦「『少年A』14歳の肖像」
山本周五郎「五瓣の��・山彦乙女」
の書評なのですが、これの書評が、凄く良い。
自分の好きなものを、これほどに好きだという事を、誰かに伝えたい!という思いがてんこ盛り。こういう書評を読むと、宮部さんは、本当に本が好きなんだなあ、ってことを、ヒシヒシと感じますね。自分が好きなものを、なんとかして、その良さを、誰かに伝えたい。「わたしはこんなにも感動したんです」ってことを、なんとか、伝えたい。そんな気持ちが伝わりすぎて泣ける。いやあ、やっぱ宮部さん、凄く良い。
あと、これまでの単行本に未収録だったという、いわば幻の短編、というべき3作品が、収録されています。
「殺しのあった家」
「泣き虫のドラゴン」
「あなた」
という3作品なのですが、これは、、、あんま、ピンと来なかった、、、すみません。そんなに、面白いとは、思えなかった、、、すまん。正直に言いました。
あと、色んな文学賞を獲った時の、宮部さんの「受賞の言葉」が載ってます。これがまた良い。ウルトラ謙虚。「受賞の言葉の見本は正にコレ」というくらいの、ある意味、超優等生的100点満点の回答やんか、というくらいに、すげえちゃんとしてる。ああ、これこそが、この言葉こそが、宮部みゆき、という人物そのものなんだな、って思いましたね。「実るほど こうべを垂れる 稲穂かな」って、このことやんか。
あと、宮部さんの、新潮文庫版での装画を担当されている藤田新策さんのイラストが、ほぼ全部?収録されています。これがまた、良い。すげえ良い。あの、ある意味、宮部作品らしくない?おどろおどろしい、藤田さんの絵。それが、こんだけ揃うと、いやもう、抜群に宮部ワールドなんですよねえ。凄い。これぞ世界観、か。やっぱ、宮部さんの作品は、なんだか新潮文庫が、いっちゃん似合う気がするぞ?って思えますね。いやあ、いいイラストだよなあ。藤田新策、おそるべし。すごいっす。
とまあ、抜群に、コアなファン向けの一冊ですが、コアなファンを自認する方ならば!絶対に持っていて損はない一冊ですね。大オススメです。2028年、作家生活四十周年記念の次の一冊?も、刊行してくれますよね?信じて待ってます!
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これも図書館閉館間際借り出し本。作家生活30周年記念本。たくさんのロングインタビューがある。しかし、字が小さい!初めて知る話が満載なのに、この読みにくさは、なんなんだ!本の厚さのわりには、情報量が半端ない!私的には高価なんだけど、買って置くべきかなぁ。
私は彼女の文庫本を90%以上は読んでいる。私と彼女は同世代。戦争とか、学園紛争とか、海外体験とか、特殊な職業に就いた経験とかはない。それでもこんな豊かな物語を構築できる。彼女の中に何があるのか。それを知ることは、私自身の可能性に気がつくことにもつながるだろう。それが、私が彼女を読む最大の理由である。
以下マイメモ。
・最初に買ったミステリの参考書はトリフォーの「映画術」(23歳)。
・宮部が認める映像化No.1は、韓国映画「火車HELPLESS」。「作品に対するアプローチが原作と全然違いますし、映像も素晴らしく美しくて、悲しい。ヒロインも素敵です」(←当然中居主演の「模倣犯」は無視されている)
・直木賞「理由」は、「小説で「NHKスペシャル」をやろうと」始めたらしい。
(←しかし、単行本デビューから10年で傑作ばかりをかっきり30冊出版している。信じられない。私は93年ぐらいから03年ぐらいまで、毎月1冊は文庫本を買って読みつないでいて、終わりがなかった覚えがある。彼女の新作文庫本で、未読の作品は2つぐらいしかない。それが私の自慢)
・私もインタビュアー同様「理由」(98)から「模倣犯」(01)へは、飛躍があったと思っていたが、本人は同時並行で執筆していて、「理由」はレプリカントのような犯人を空白で抜いて描き、「模倣犯」は徹底的に犯人像を描いたことで、バランスをとっていたらしい。この頃から、心の闇を描く宮部みゆきの焦点が絞れてきた。
・「この辺りから、人はなぜ幽霊を見るのか、幽霊が必要なのかってことを繰り返し書き始めているんですよ。ストレートに言えば、なぜ人間には解釈が必要なのか。幽霊のような、ありえないものを出してまで、なぜ現実を解釈する必要があるのか。それって実は、人間はなぜ物語を必要とするのか、ということにつながっていきますよね。「理由」はそれを、自分でも明確に意識した出発点だと思います」
・自ら、杉村三郎シリーズの最初の長編三作は、「(彼が私立探偵になるまでの)助走」だと宣言している!書き始めから、やもめで子煩悩の私立探偵になることは構想されていた!
・「三島屋変調百物語」の聞き手は「シリーズ全体で三人から四人、三島屋の縁者の中で交代させていこうかと」
・「大極宮」というエッセイにも登場する、宮部みゆきが所属する事務所の優秀なマネージャーのような方が、このインタビューの3年前に亡くなられていたらしい。宮部も凄いショックだったけど、私にもショック。宮部よりも2歳下。なくなる前に闘病しながら、宮部に「私が、宮部みゆきの作家生活で二度と思い出したくないもの(略)を全部持っていきます」と言ってくれたらしい。私が知っているのは、連載中に行き詰まって中断を余儀なくさせた時にこの女性と相談したこと。その他、おそらくいろんなことが、宮部みゆき本人でなければ、この女性しか知らないことが多々あったに違いない。そんなことを言って亡くなってくれる近しい人がいるのは、ホントに涙が出て止まらなくなることだと思う。
‥‥ここまでが、223p中のたった27pの中から「厳選して」メモしたものです。あとメモするべきな所は膨大なものがあるし、それに私の感想を加えると、一冊の本が必要になってくる。更には本書にはおまけとして、自作朗読CDまで付いているという。恐ろしいことに彼女の声はアナウンサーにしてもいいぐらいの質なんです。やっぱり買うしかないのか。
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あまり評論とか、対談集というものは読まないけど、宮部みゆきをこれから全部読もうと決めたのでおさらいを含めて。
でもこんなにすごい作家なんだと実感。
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30周年記念超ロングインタビューから始まる。
佐藤優との対談も非常に興味深かった。
彼女の作品をすべて読んでいるわけではないが
初期の頃の作品を立て続けに読んでいた
どの作品も心につきささる内容だった
また読みたい。
じっくり読みたいが時間がないので
とりあえず 作者自身が絶賛していた「火車」の
韓国版映画と「ソロモンの偽証」をみることに
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2018年に作家生活30周年を記念して発刊された。
読書感想文の書き直しをさせられていた小学生時代。
働きながら通った夜間の速記学校。
法律事務所の事務員時代。
こうした「デビュー前史」から語られる作家生活30年ロングインタビュー。
単行本未収録の短編作品、エッセイ、対談、書評の数々。
ノンフィクション作家の佐藤優氏との対談では、氏が収監されていた東京拘置所で大人気だったことも明かされる。
そして最後に明かされる意外な事実。
宮部みゆきは〇〇〇〇を持っていなかった--。
それでいてあんなにリアルな描写ができるのか。
文庫本のカバーや、挿絵など、手元に取っておく価値も十分にある。
ミステリーと、時代劇と、映画が大好きな下町の少女の好奇心そのまま。
そして、読む人の心の奥の底の底まで染み渡る文章を書き続ける。
いつまでも、最高の読者であり、最高の創作者でもあり続ける。
読んだ本の背景を探るにも。
まだ読んでいない作品の道しるべとしても。
30年の時を刻んで、宮部ワールドは広がり続ける。
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好きな作家の関連作品なのでなんとなく手に取ったが、小説パートは星二。再掲コラムなどの宮部氏オススメ書籍紹介パートは星四。
刊行当時の最新作「この世の春」が何度も取り上げられているが、あの作品をそこまで高く買っていない身としては絶賛の流れに乗り切れず。また、付録の朗読CDは聞かずじまい。