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ナツイチ2020の売り場で、表紙が綺麗なのに惹かれ手に取りました。
作品の中にも、イラストページが数ページあり、主人公たちの姿を思い浮かべながら読み切ることが出来ました。
主な出演人物が4人。それに合わせてこの本自体も大まかに4つの話になっているので、仕事終わりの平日でも寝る前の時間で読めました◎
くるくると話ごとに視点が変わるので、読んでいて面白かったです!
普段はBL作家さんということですが、気にすることなく読めると思います!(そもそも私自身BLも気にせず素敵なお話は読むけれど)
また、かなりライトに読めるので活字が苦手な方でも楽しめる作品だと思います(^o^)
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webで全編読んでいましたが間山兄弟含む登場人物が非常に魅力的だったので、文庫を購入し直しました。
また全然描き切ってない兄弟の話、あるよね?って思ってるので、続編をぜひに!
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本屋で見かけて、タイトルとあらすじで気になって購入。集英社文庫だったがラノベに近い感じ。しかし文章はしっかりしていてとても読みやすかった。ストーリー的に次回作もありそうだが、果たして。捜し物屋とついていたので、色々探す過程で何かしらトラブルやらなんやらに巻き込まれていくのかな?とあらすじ読んで思っていたが、全く違った(良い意味で)。和樹のラフな感じとポジティブ感と白雄の腹のドス黒さとが良い味出している。他の三井の凡人感、徳広のなんだかんだで良い人感も見てて面白い。知らない作家さんだったが、良い一冊だった。
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タイトルと表紙詐欺(笑)
強気そうな男の子と、ヘタレなイケメンが、猫と一緒に依頼人の捜し物を見つける話―――だと思っていました。
まず最初のトラウマエピソードがえげつない。公衆の面前で脱糞って……。そりゃひきこもるわ。ここからちょっとおかしいんじゃないのか?? と思い始めたら、やっぱしだ~~。
強気そうな男の子はイメージ通りだけど、ヘタレな男の子だと思っていたやつが、引くくらい性格悪かった(笑)
でも白雄視点のエピソードが一番印象に残るのは、あまりにも強烈すぎるからだと思う。歪んだ愛と執着を見せつけられた。
作者さんはBL小説書いていたみたいで、それで納得。
BLものだったらこの歪みはわかるわ。
けど一般向けだったら超アクが強い話。
絶対初見騙される人いると思う。わたしは好きだけど。
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ちょっとオカルトちっくな面もあるが、男四人の周りで起こる事件と生活が描かれており、それぞれの目線で書かれた章に分けられている。
和樹みたいに、飾らずにフラットに優しい人がいることでみんな集まってくるんだろうなぁと思った。
装丁と同様のイラストが途中でちょこちょこ入るので脳内変換。
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三井は天涯孤独の引きこもり。新入社員の頃、失態が原因でひどいパワハラを受け、会社に行けなくなった。実家に閉じこもって暮らし、アイドルグループの応援だけが生きがいとなっていた。そのうち母親が亡くなり、当面の金には困らなかったが、家はゴミ屋敷状態になった。ある時、外に放置したゴミに放火され、家を失ってしまう。
途方に暮れていたところに、通りすがりの男が手を差し伸べる。男が三井を連れて行った先は、事務所兼住まいの4階建ての小さなビルだった。
1階は不動産屋、2階に法律事務所、4階にあるのが「捜し物屋」である。探偵ではない。遺失物探しが専門である。
捜し物屋の所長が三井を助けた間山和樹。所員が弟の白雄(しお)。チビの和樹とのっぽでイケメンの白雄。まったく似ていない兄弟である。それもそのはず、血はつながっていない。
2階の法律事務所は離婚専門。所員の徳広祐介が一人で取り仕切っている。ドロドロの案件続きで人間不信気味。若いのに結婚への夢は消え果ている。
徳広がたまたま、三井と同じアイドルの追っかけをするオタクであったことから、意気投合。
三井はこのビルで働き、暮らしを立て直すことになる。
章ごとに、三井、徳広、和樹、白雄の4人の語りで物語が進む。エピローグに彼らの飼い猫のミャー(これもオス猫)の掌編が付く。
間山兄弟の捜し物は「占い」に頼っている。白雄は口がきけない。が、実は彼には「特殊能力」がある。いわゆる「見える」人物なのである。白雄の口となっているのが和樹で、2人いないと「占い」ができない。その能力を利用した捜し物業は口コミで評判が広まり、それなりに顧客が付いている。
捜し物専門のはずなのだが、何だか彼らの周りには本当の事件が多い。その解決にも和樹・白雄(主に白雄)のコンビが絡む。
BL出身だという著者の描く男4人のドタバタ暮らしはそれなりに楽しそうである。が、一方で起こる事件は重い。
発端の三井のパワハラ事件の顛末も相当ひどいが、放火事件の真相も相当だ。
その後も金目当てに交際相手を殺す男や、セクハラが高じて訴えようとした相手をヤクザに頼んで殺そうとする男が現れる。過去の思い出話もネグレクトから命を落とす同級生の話など、かなりえげつなく重い。
加えて、白雄が、口がきけないが特殊能力を持つことになった顛末も相当ドロドロである。
途中までは和樹がおちゃらけキャラで、白雄がクールな二枚目という感じなのだが、和樹は和樹で白雄に思うところがあり、白雄にはある種、感情が欠如した「黒さ」がある。
個人的には前半の男4人のガチャガチャした楽しい雰囲気でもよかったのではないかと思うが、「黒さ」の方が著者の持ち味なのかもしれない。
表紙絵の穂積のイラストが本編にも時々挿入される。雰囲気にはよく合っている。
物語は一応完結している体だが、若干、続編を匂わせるようなラストである。白雄に「憑いている」ものも含めて、謎も残っているので、続きはあるのかもしれない。
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とても読みやすかった。
男子四人の関係性も良かった。
単純だけど優しい、弟を思う兄。
性格が悪くて執着強めの毒タイプの弟。
イケメンに劣等感を抱いている。めんどくさい、関係ないと思いながらも、困っている人、聞いた話を無視できない弁護士。
元引きこもりで繊細で優しい事務員。
この男子四人を脇で見ていたい感じ。「あぁ、またじゃれてる」とか「怒ってるなぁ」みたいに。
どの回もおもしろかったけど、徳広祐介の心の中の声にクスッとしたり。
続編が出たら読みたいなぁ。
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とにかく読んでいて楽しかった。男4人のわちゃわちゃ感が微笑ましい。
話は4章の構成となっているが、1章ずつ一つの事件を主人公の間山兄弟が解決していく。必ず各章ごとに山場がありハラハラするのだが、それとは対照的な4人のバカなノリの掛け合いもあってとても面白い。
個人的に2章の話が好きだ。
ぜひ、シリーズ化してほしい。
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あるブクログさんの本棚にあって、面白そうだなと思い読みました。
存じ上げない作家さんでしたが、こういう出会いがあるのもブクログならではで良いですよね。
タイトルから、日常的なミステリーかと思いきや、実は人間の内面を描いた、でも決して重くない、男子4人が良い距離感で生活をしながら、それをポップに表現していて面白い作品でした。
間山兄弟が軸になるかとは思いますが、4人それぞれのキャラクターがしっかり描かれています。
外見や職業、環境などで付き合う人を選ばず、楽しく集う仲間がいるって幸せですよね。
読後、和樹(とその母、養父も)って凄いなと思いました。
人間って妬みや嫉みがあって当然なのに、それが圧倒的になくて、優しい。でもいい意味でいい加減というか、適当で肩の力が抜けてて、偽善でなくなんだかほっとします。
実際、和樹は冒頭、三井という人間を救ってますしね。本人は無意識かもしれませんが…。
…と言いつつも、私は白雄かどうしても気になりました。
人間の嫌な部分を背負ってくれた人物。
なので、4章は切なく、どこかで救われてくれと思いながら読んでいました。
和樹が最初に救ったのは白雄なんでしょうね。
はしかの白雄に和樹が添い寝する所や、和樹に『お前たまに盛大にデレるなぁ』と言われながらも抱きつく所は、澱みがなくて綺麗だなと感じていたのですが、あとから、この作家さんがBLを書いていると知り、だから兄弟愛をこんな風に表現できるんだと思いました。
白雄に和樹がいて良かった。アネモネ7で繋がれる仲間がいて良かった。いつでもみんなが集合できる自社ビルがあって良かった。なんて思いました。
皆さんと同じように続編あるといいなーと思います。
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めちゃくちゃ個性的な4人のお話。
なかなかにえげつない。
初っ端から三井さんの悲壮なエピソードにビビってしまった…
馬鹿騒ぎして楽しい本なのかと思いきや、思ってたよりもダークな面が多かった。
それぞれの視点で一章ずつの物語。
一人称なので彼らの内面が段々と分かってくる。
個人的に徳広さんがいいキャラしてて好き。
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はじめの部分はどん引きだったけど,面白かった.能力を持っている白雄が善人でないのがいい.
おばあさんは,どうして白雄についているのだろう.監視しているのか,守っているのか,ただ思念が強くて残っているだけなのか.
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白雄こわっ!(笑)
和樹はよく一緒にいれるなぁ。性格が悪いというか人の心がなく善悪がないのが怖い。
それぞれの視点で描かれる各章は、どれも面白く徳広の回が怖くて(やっぱり白雄が)、それでも徳広や三井のキャラクターがよく、人の恐ろしさの中に和み要素が加わりつい笑ってしまう箇所多数。
四人の個性がそれぞれ異なるので読んでいて楽しい。
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022/04/06 読了。
図書館から。
著者作品初。
読みやすく、サクサク進むけど、
白雄君…えげつないな…。
和樹居なかったらどうすんだろうと。
仕事一緒にしてるからもあるけど、共依存ぽいなーと思いつつも、徳広さんとか三井君とか4人でわいわいしてるから…なんだかんだ和むかな。
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久々の木原音頼、今作も人の暗い所や、普通の小説家なら避けそうな描写(三井の引きこもりの原因の事件)などが木原節で描かれていた。
三井の引きこもりの様子等は著者本人も同じ体験が?というようなリアルな描写で、想像すると気分が悪く なるような細い心象や場面の説明があったり、引きこもりってツライな、と。
そこからの外界へのつながりを取り戻そうとする挑戦とか、真に迫っていた。
徳広のドルオタも自分自身の経験のないことなので、新しい視点が開けた。
和樹の純粋さにはほっとさせられ るが、白身との対比がすごい。白雄の人の心のわからなさは 少しゾっとする。物語は白雄の人?)の能力を使って捜し物を したり事件を解決したり、やや強引な話の展開だけれど、 勧善懲悪で悪物がしっかり不幸になるのでスッキリする。
ヒリヒリするような物語でなく、娯楽小説で良かった。 強い心に残る描写やシーンはあまりないけれど、楽しかった。
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捜し物屋を営む不思議な兄弟と弁護士、彼らに救われた元引きこもりの男。男子4人が直面するドタバタ事件簿。
一人一話の短編集で挨拶がわりにそれぞれ4人の各視点で書かれてます。最近はサクサク読めるやつを選んで手元に置いてるので続編も購入予定。