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2010/9/25 紀伊国屋グランドビル店にて購入。
2022/2/24〜2/26
11編からなる小説集。ショートショート的なものからほぼ中編の長さのものまで様々な長さの作品が収められている。タイトルの通り、どの作品もハッピーエンドとは程遠く、バッドエンドで余韻を残す感じで終わっている。策士の歌野さんらしい工夫が凝らされていて楽しめた。
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読み立てほやほや。
短編集。
読みやすい。
凄い短いのは2ページ程度。
殺人に至るまではそれぞれだね。
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ミステリ物っぽいのですが短編集なのでオチで楽しむ物語かなと。
動機が少し弱かった部分もありますが個人的には面白かったです。
世間皮肉った物語も少々…けど一番気に入ったのはタイトルですね
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『葉桜の季節に君を想うということ』で
かなりのどんでん返しを喰らったので
手に取ってみた1冊。
似たような手法での短編を
集めてあるのだけど
表題の通り、
ハッピーエンドが1つも無くて
毎回どん底に落とされるから
如何せんエグい。
ぐいぐい先に
読ませる力はあると思います、
歌野晶午さん。
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歌野晶午は「新本格第一世代」として、『本格ミステリ大賞』を2度受賞(史上初)の経歴を持つ。本書は、表紙とタイトルに目を惹かれて購入した。ちなみに、歌野晶午作品は他にも積読があるが、読了したのは初。
タイトルに冠された『ハッピーエンドにさよならを』の通り、短編のそれぞれが何とも後味が悪く、しかしそれは意図したものなのでとても評価出来る。また、各作品少ない文章量なのにも関わらず、しっかりとした構成で「まさにミステリの教科書」といった印象を受けた。特に『玉川上死』は不思議な話だった。
本来は★3つだったのだけど……『永遠の契り』があんまりに最高だったので、★4つとさせて頂きます。【365P】
詳しいレビューは→http://d.hatena.ne.jp/kikinight/20101101/1288558205
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後味の悪さが快感。
ブラックな結末に思わずにやりとしてしまう。
実は笑える内容でもないけど、重いというより、上手いなぁという感想が先に立つ。
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一発目の「おねえちゃん」から飛ばされます。
人の心の膿を見ちゃうような感じな短編が勢揃い。
読後が嫌にならない、
黒いけど、暗くない
のが良い。
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まず、表紙が魅力的だった。
最初の「おねえちゃん」からの展開がすでに衝撃的。
ホラーともミステリとも言い切れない。
ハッピーじゃないのに、何処か小気味よかったり。
トリックというか、仕掛けというか。
上手いなぁ・・・と思わされてばっかりだった。
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うわぁ...。本当にタイトル通りの、一切の
ハッピーエンドなし! 全11編、完全無欠の
バッドエンド作品。後味...悪っw。
のっけの「おねえちゃん」からしてその
最悪の結末に至る狂気の展開はもう今作を
読み始めの掴みにしては充分すぎるインパクト。
こんな調子でショート・ショートを含む
全11編が耐えられるのか不安になりますが、
そこは流石の歌野氏。読ませてくれます。
結末がバッドエンドだと分かっているのに、
やっぱりラストに驚かされるのは凄い。
以前に読んだ気がするんですがラストの
「尊厳、死」の最後の一行のインパクトは
かなり強烈です。
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さすが歌野晶午と言わざるをえない。
どこにでも誰にでも起こりそうなことを平凡なままで終わらせてはくれません。
なかなかの鬼畜ぶりを見せつけてくれます。
個人的には、消された15番と玉川上死という話が好きです。
ぜひ読んでみてください。
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アンハッピーエンドな短編集
「おねえちゃん」
骨髄移植のために生まれたと勘違いした女子高生が両親と姉を殺す
「サクラチル」
東大受験に失敗しまくる息子ともう潮時だと感じる母
「天国の兄に一筆啓上」
3頁からなる兄にあてた犯罪告白手紙
「消された15番」
背番号15の高校球児を劇愛する母がTV中継を中断させた誘拐殺人犯に逆切れする
「死面」
開かずの間に保管されていた仮面を被って肝試しで殺される
「防疫」
幼稚園のお受験調教を体験していた彼女が子供を産まない理由
「玉川上死」
死体のふりして玉川を流れていた男子高生の同級生がその模様を撮影中に殺される
「殺人休暇」
OLがストーカー男を殺す
「永遠の契り」
憧れの女子を自宅に誘った男子の青春
「In the lap of the mother」
パチンコ好きの母が子供を殺す
「尊厳、死」
仕事も自殺も面倒なホームレスがホームレス狩りにあいボランティア女性を殺す
「おねえちゃん」は映画「私の中のあなた」の発展系で面白かった。
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一章目から全部ハッピーエンドなし、オール・アンハッピーエンド。
後味が悪い、ブラック・ジョークのような結末ににやにやしてしまう。ぐいぐいと引き込まれる。でもさくさく読める。『サクラチル』はちょっと微妙だったけれど、個人的にw
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すごい。
おねえちゃん★★★★
サクラチル★★★★
天国の兄に一筆啓上★★
消された15番★★
死面★★★
防疫★★★
玉川上死★★★★
殺人休暇★★★★★
永遠の契り★★
In the lap of The mother★★★
尊厳、死★★★★
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11篇の作品を集めた短編集。
歌野さんの短編は初めてでしたが、長編作品同様、読みやすいです。
タイトルどおり、各話とも結末はハッピーエンドではありません。
そのため、読後感が良いとは言えませんが、歌野さんお得意のどんでん返しは見事です。
ショートショート作品もあり、内容はバラエティに富んでいますが、全体的に日常に潜むこわい話が多いかも・・・。
個人的には、「殺人計画」と「尊厳、死」がおススメです。
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2011 1/29読了。ACADEMIAで購入。
『密室殺人ゲーム』が好きだったので他にも何か読んでみたい、でもいきなり別の長編はちょっと思い・・・と思ったら文庫化された短編集を書店の平台で見つけたので購入。
タイトル通り、ハッピーエンドはただの1つもないのだけれど、はっきりとしたオチのある話が多くて、読後感は決して悪くない。
その中では比較的あやふやな「殺人休暇」と、逆にかなりはっきりしている「サクラチル」がかなり印象深かった。
次はまた長編に手を出すと思う。