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『宙を数える』と同時刊行の、東京創元社文庫創刊60周年記念アンソロジー。
特にどちらがどちら、と考えていたわけではないのだが、読み終えてみると本書の方が好みの作品が多かった。特に空木春宵『終景累ヶ辻』は漱石の『夢十夜』を思い出した。
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創元SF短編賞の受賞者によるアンソロジー。それぞれに時代も舞台も異なり、違った雰囲気を味わえる。
久永実木彦『ぴぴぴ・ぴっぴぴ』がおもしろかった。手軽に過去を変えられるようになり、理不尽な事故や犯罪を「なかったこと」にする仕事が生まれる。仕事の成果が「なにごともなかった」という状態であることを、人はどう受け止めるのか・・・。
SFっぽくはないと思うけど石川宗生『ABC巡礼』も、いつかこういう現象が起こりそうでおもしろい。
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とても楽しみだったアンソロジー
なんだけど、苦手な古典風ありとかなんやかやで、乗り切れず断念。期待したんだけどなぁ。少し残念。
敗因は、ふりがなが多すぎる文体かな。新語や造語が多くて、読み進める途中で引っかかってしまうから、リズムに乗れない感じ。
久しぶりのSFだったし、テーマの良かったし、冒頭の松崎作品が良かっただけに残念。
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ときどき難しいなあと唸りながらも読了できて良かった。
「未来への脱獄」「ABC巡礼」「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」が好き。
累ヶ淵のネタが被るのは不思議な心地になる。偶然とはいえ興味深くて、これを機にネットであらすじを調べた。