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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
免疫の仕組みや大切さが、分かりやすく解説されていてよかったです。病気との付き合いに免疫力をつけていきたいです。
紙の本
面白いと思います
2021/02/21 08:11
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投稿者:直美 - この投稿者のレビュー一覧を見る
感染症と感染予防にこれほど関心が集まることがなかったですが、あまり義務教育のカリキュラムでも勉強する機会がなかったと人が多いと思います。
この本では、免疫やワクチンに対する基礎的な知識が身につくので、科学的に今の報道の内容やりSNSでバズっている内容を検討・判断できるようになり、冷静に対処・行動できるのではないかと思います。
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免疫力を高める方法については、さまざまな情報が氾濫しているが、その大部分はエビデンスに欠けて信頼できないものが多い。たとえば、深刻な副作用被害をもたらしているとされている「ワクチン」。しかし、ワクチンは、人類の歴史の中では感染症予防に非常に大きな役割を果たし、医学的には最も信頼できる免疫強化法であると評価されている。しかし、我が国では、ワクチンの副作用の恐怖を過剰に煽る言説が支持を集めて、予防接種を敬遠する人が少なくない。しかし、こうした主張の多くは免疫学的に誤った理解に基づくものが多く、そのリスクを実態よりも過剰に強調しているものが多い。免疫学者として長年にわたり基礎研究を続けてきた著者は、こうした言説に惑わされると、さまざまな病原体の感染リスクを高め、健康を損なう危険があると警告する。そもそも免疫力を科学的に測定することは可能なのか? また免疫力を科学的に高める方法は存在するのか? がんや高血圧などの病気をワクチンで治療することが可能のか、など数多くの疑問に対して、科学的に誠実に解説する。インフルエンザや風邪が流行する前に読んでおきたい「読むワクチン」というべき作品である。
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血液免疫内科による人間の免疫力に関する本。ブクログによるプレゼントに応募し送られてきた本だが、研究が精緻で、客観的かつ科学的な内容でたいへん参考となった。風邪の予防には、マスク着用も手洗いも、うがいもあまり役に立たないであろうことを理解した。以前に村中璃子著『10万個の子宮』を読んだ時にも思ったが、ワクチン普及に関しては、医師の中にも非科学的な主張をすることにより一般市民を混乱させている人がいるが、医師としてありえない行動だと思う。日本医師会をはじめ医学界全体で、真剣に効率的な医療制度を追求していってほしいと思う。
「医学的に最もエビデンスのある「免疫力増強法」は、ワクチンの接種なのです。ところが、ワクチンの副作用を過剰に煽る人たちがいて、彼らの多くが医師や医学博士というい肩書を持つことから、その主張はもっともらしく聞こえ、それなりの支持が得られているようです」p3
「免疫系全体の能力を上げるためには、血液やリンパの流れをよくすることが、ずっと役に立ちます。そして、なるべくストレスをなくすことです。過剰なストレスは免疫系全般の機能を大きく低下させるからです」p4
「(かぜの原因)かぜ症候群を起こす主なウィルスは、ライノウイルス(全体の30~40%)、コロナウイルス(10~15%)、インフルエンザウイルス(5~15%)、RSウイルス(~5%)です。(かぜ症候群のうちインフルエンザの割合が15%ぐらいであることに注目)」p23
「からだの特定の部位には、常に存在している細菌がいます。たとえば、われわれの腸の内側に存在する大腸菌、口腔内の連鎖球菌や、皮膚の表面に存在するブドウ球菌がそうです。このような、組織に常に棲みついている細菌のことを、あわせて常在細菌叢とよびます。細菌の数からすると1000兆個にものぼります。我々のからだの全細胞数が37兆個ですから、それよりずっと多い数です」p45
「ワクチンは、商品化される前に安全性試験が行われ、通常、数千以上の人たちに対して重い健康被害が起こらないことが確認されています」p98
「ワクチンには、一定数の人たちに重大な副反応が見られることがあります。その率は、ワクチンごとに異なりますが、ワクチン全体でいうと、アメリカでは100万件に1~10件の割合であるとされています」p98
「抗原ドリフト:小規模な遺伝子の異変(一定の規則なしに毎年少しずつ変化する)」p124
「抗原シフト:ウイルス表面抗原に大きな異変が起こる現象で、一つの細胞に複数のウイルスが感染したときに起こります」p126
「インフルエンザワクチンの有効率:50~60%程度、効きの悪い時には30%程度(米国もほぼ同様)。年齢が6か月から17歳までで61%、18歳から49歳までで37%、50歳以上では20%と急激に効果が下がる(有効率30%とは、ワクチン接種を受けていなかった人が感染した場合、接種していれば30%の確率で感染しなかったということ)」p130
「(タミフルの効果は低い)「タミフル」や「リレンザ」は、症状が出てから48時間以内に投与すれば、インフルエンザの症状が始まるのを1日程度遅らせますが、気管支炎や肺炎などの発症率や入院率はほとんど低下させないこ���を明らかにしました」p142
「(子宮頸がん原因ウイルスHPV)東京都内の女性でHPV感染を調べたところ、25~44歳の年齢層で20~30%の人が陽性、つまりその時点でHPVを体内に持っていました。HPV感染自体がごく日常的にあることをはっきり示しています。持続感染になると、一定の割合で浸潤型の子宮頸がんとなり、日本では年間約1万人がこの病気にかかり、毎年3000人が命を落としています」p147
「ワクチンが原因でアナフィキラシーが起こる頻度は100万人に1人以下」p154
「子宮頸がんの7割近くがHPVによるもの」p159
「妊婦が風疹を発症すると、胎児が先天性風疹症候群(CRS)(難聴、先天性心疾患、白内障、知的障害等が起こる)を発症する確率が高く、妊娠1か月では50%以上、2か月で35%、3か月で18%とのことです」p163
「(遺伝子のコピーミス)1遺伝子座あたりの変異率は10万分の1から100万分の1」p225
「多くのリンパ球は、からだの中の血管系とリンパ系を介して、非常に速いスピードで繰り返し循環しています。実験的に調べてみると、1つのリンパ球が血液中にいる時間は平均30分で、その後すぐに血流を離れて組織に入り、リンパ管を介して、また血液に戻ってきます(侵入してくる病原体にすぐに対応できるようになっている)。「リンパ球は免疫系のパトロール役」といわれるゆえんです」p267
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文字通り、ワクチンと免疫のしくみについて書いた本。
今、新型肺炎が話題になっているが、ワクチンの重要性について改めて知ることができた。
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集団免疫の大切さを学んだ。
キーワードは
・集団免疫
・ワクチンのメリットとデメリット
ワクチン定期接種を迎える乳幼児、子宮頸癌ワクチン接種を控える子の、保護者にオススメしたい。
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○免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ (ブルーバックス)
https://booklog.jp/item/1/4065181771
ちょうどコロナウィルスが流行っているが、コロナを始めとするウィルスに体はどう対抗するのかが気になって読んでみた。
本書では、科学研究をもとにわかった「免疫の仕組み」と「ワクチン」の仕組みを解説しながら、よくある「ワクチンは危険」神話の否定。
免疫を上げる方法の提示を行ってる。
読んでいて面白いなと思ったのは、
・風邪はウィルスによるものであり、ウィルスには抗菌薬ではなく、自分の免疫を使うしかない。(日本では、抗菌薬を使いがちだが、海外ではありえない)。o-157のような細菌に対しては有効。
・健全な人の中にもウィルスは存在する。ただし、免疫システムが働いて、発症はしないケースが多い。
・免疫には、自然免疫と獲得免疫の2種類があり、自然免疫は学習機能はないが、獲得免疫は一度学習したウィルスに対して、二度目以降強く働く(だからこそ、ワクチンによる一度目の学習が大事)
・インフルエンザに使うタミフルやリレンザは、インフルの進行を抑えるだけで、ウィルスを殺しはしない。結局免疫システムを使うしかない。
・免疫を鍛えるには、血管やリンパのめぐりを良くし、免疫細胞の行き来をスムーズにすること。そのために、スローライフ・適度な運動が必要。
・免疫はウィルスに有効だが、働きすぎもよくない。からだを逆に傷つけてしまう。暴走して、炎症を起こし、体の不調を起こす。何事も適切な量が大事
体の仕組みはよくできているし、ちゃんとウィルスの攻撃を防いで、うまく侵入したとしても対処する方法を持っていることがわかった。
また、一過性で記事を書いているメディアの発言ではなく、免疫学をしっかり研究している先生の話を聞くべきだとおもった。
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この時期、感染症の基本という意味でも良い本に出会いました。多種多様の感染症と闘ってきた歴史も分かりました。子供の頃、良く予防接種受けてたなぁと思い出しながら。また、うちの子も、父親が知らないうちに、妻のお陰で沢山の予防接種を受けて、ここまで元気に育ったんですね。改めて、妻と親に感謝。最新の免疫医療も分かりやすく解説があって、良書だと思いました。
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免疫学者がワクチンと免疫の仕組みについてわかりやすく解説した本。
著者がもっとも自信を持っていえる科学的な免疫力増強法は、ワクチン摂取だそうで、巷で言われているような免疫力を高める健康食品やサプリはほとんど存在しないが、血液循環やリンパ循環をよくすることで免疫力を高められるとのこと。そのためには、ストレスをかけないで、ウォーキングやストレッチ、ヨガ、マッサージなどをするのもよいらしい。
科学的な証拠に基づいての説明で、とても参考になった。
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感染症についての基本的な知識を身につけることが出来ます。
細菌やウィルスなど目に見えないものだけに不安や恐怖を感じてしまいますが、正体がわかれば必要以上の怖がる必要はなくなります。
ワクチンの話などもとても勉強になりました。
専門家の意見といっても全てが正しいということではないでしょうけど読んでおいて損はない一冊だと思います。
今だからこそとてもおすすめです。
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ワクチンの種類やその効果について丁寧に解説された良書、可能な限り中立的に、また論理的にワクチンの効能に関して論じている
特に第4章に記載の、現在使用されているワクチンの各論では、その効果・副反応・問題点に関して詳細に記載されており、知識のupdateになる
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免疫学の視点で新型コロナウィルスを眺めるために読んでみました。
人間の身体はじつによくできていて、自然免疫系、獲得免疫系、リンパ系と外部からの細菌、ウィルスの侵入を何段階にも防御するシステムが備わっている。
それでも、時として人体に侵入して悪影響を与え、病や死に至らせるウィルスが出現する。そんな時には、人類の叡智が貢献する。それがワクチンだ。
このワクチンはうえにあげた人間の免疫システムに働きかけて不完全ながら防御体制を作り上げる。つまり、抗体を作り、二度目以降の細菌、ウィルスの侵入に備える。
そしてこの感染経験やワクチンが効力を発揮するには免疫力が強くなくてはならない。
だが、近年の生活習慣病を始めとする多くの疾患は免疫が過剰反応して、外敵から身体を守るはずの免疫細胞が逆に身体を攻撃する(サイトカイン・ストーム)を起こすことも多くなっている。(今回の新型コロナウィルスはまさにその身体の中でその反応を起こさせている)
だから、一概に免疫力を高める“強化”という一方向への意識ではなく、バランスによる免疫機能が適正に働く身体を作り上げるための日頃の生活習慣が何より大事になってくる。
以上のようなことが図入りでわかり易く書かれているので、新型コロナウィルスに限らず、今後出現する新たなウィルスに対処するときに役に立つ。
それらと対峙する私たち人間側のシステムを知っておくことは、闇雲に恐れたり、錯綜する情報に右往左往せずに冷静な行動をとる知識の土台となる。
図解がわかり易い。言葉も素人でもわかり易いレベルで書かれている。(家族の手作り感が熱意とともに伝わる)免疫学の権威の宮坂教授の本。
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内容が専門的で難解な用語も出てくるが全体的にわかりやすく書いてあり、感染症とワクチン、免疫について理解が進む。
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免疫力を高めるという時節柄ピッタシのテーマであったが、
コロナ騒動の前に書かれた本で、「科学的にもっとも有効なのがワクチンである」などと云われても全く期待外れの内容であった。
が、しかし感染症やワクチンの全体像が良く判って、改めてコロナ騒動を考えさせられた。
インフルエンザのワクチンって有効率が半分程度、有効期間も4ヶ月しかないそうな。
それでも国全体として死者を半減できるから有効。それも良く判るのだが、それで死者の数字は?
また、結核の数字もあって、これこそ二類感染症(コロナと同じ)。2018年、毎日約50人が発症し、6人が死んでいるという数字。もちろん自粛無しで。
翻って、コロナの死者数。欧米でなく日本に限って見た数字なんだが、何を大騒ぎしてるんだろ?!
て云うか、毎日毎日、コロナ感染者数が・・・という報道するなら、併せてインフルエンザや結核患者の数字も報道していただきたい!
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第8章で強調されていたのは、「科学的な免疫力増強法はワクチン接種です.」大きなストレスが免疫力を下げることから、ウォーキングがストレスなしに体中の血流、リンパ流を上げることにつながるとの記述は10年位ウォーキングを欠かさない小生としては嬉しい.免疫力をアップさせる食品やサプリの効能には疑問があるとの指摘は頷けるものがある.