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初版もなかなか良さそうだと思っていたけど、改訂版もまた充実の内容。
初学者、とくにダム実務に初めて関わることになった人にも向いてそう。
そもそものダムの役割に加え、洪水調節方法、歴史、技術者、型式や適地(地形、集落、地盤や地すべり、生態環境、、)等。
さらに工法(基礎掘削に加え岩盤清掃まで!、又、グラウチングの三種類に至るまで)、とりわけCSGやRCD(とRCC)といった辺りも網羅。
維持管理(点検についてはやや薄いか?)や事故事例(※1)、堆砂対策(※2)やダム再生、流水型ダムなどもまとめられていて、最近の動向も網羅された感じ。
定番の『ダムのできるまで』や『多目的ダムの建設』をよむ前に、まず手にとるべき内容。
※1
St.Francis(基礎岩盤?)、Malpasse(薄いアーチ、岩盤)、Vajont(地すべりと津波)、Teton(フィルのパイピング、日本では試験湛水の契機に)
※2
中部の小渋ダムや美和ダムが、いかに特殊な対策事例だったのか!(さらには矢作ダムも…)
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半分おまけのダムカード目的で買ったようなところはあるが、おまけ以上に中身が本格的でたいへん良い!
ダムの再生について紙面をかなり割いているので、ダムリニューアルに興味がある人はぜひ本書を読んでみてはいかがだろうか。
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ダム協会のダム便覧なるものがあることを初めて知る。世の中には知らないことが尽きないことを教えてくれる。
ダムを見に行きたくなるね。でもお出かけはできないから、ゲームにでてくるダムを見に行ったりしたよ。
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宇治神社の鳥居から川沿いを昇っていくと、水力発電所があるのだが、恥ずかしながらどういう仕組みで発電しているのかよくわからなかった。また、さらに上流の天ヶ瀬ダムは長期間工事していて、それも一体なんの工事なのか全くわからなかった。
自分は水力発電所はダム施設と一体化していると勘違いしていて、この本を読み、実際は迂回路みたいなのを作って水を流れ込ませ、その水で発電所内部にある風車を回し発電していることがわかった(これも当たっているかかなり怪しい)。
天ヶ瀬ダムの工事は水の放出量を増やすために川岸を掘削して迂回路を作っているらしい。
私は建設コンサルタントの業界にほんのわずかだけ関与したことがある。入社面接当時はどういう仕事かすらうまくわからなかったが、業界大手から採用通知を頂いた時は、自分の価値を認めてもらったような気がして、わからないなりに貢献していきたいと思ったものである。
実際は前職(それ以外もいるが)の陰湿な奴らの妨害で、社内で目をつけられてしまい追われるように退職し、なんの実績を積むことができなかった。次も同じ業種の会社にいったが悪評は広がりすぎてしまっていたので、まともな仕事はほとんどできなかった。
もう2度と携わる機会もないだろうがこの本を読んで建設、土木業界のようなダイナミックな仕事から離れてしまったことに後悔のような感情が産まれ、当時は全く頭に入らなかった様々な建築、土木の様々な基礎を勉強してみたい気力が産まれた。他にもすることはあるので中々やれないが。
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ダム建設の関係者、専門家が著すダム関連の技術書
一般的なダムと付帯設備の知識だけでなく、改訂により、ダムの再利用、補修塔に関する情報も追記された。スペシャルカード付き