投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ついによめました。サイン本
沖縄のお父さんの話までは、表現をする人の葛藤や、表現家としてのあるべき姿などが、描かれていて、重みがとてつもない
表現家としては、きっとこういったことを考えてしまうのだと思う。かんがえざるをえない自分について、自分の生み出すものについて
最後は父親の話といっていいのだろうか。
自分が何なのかというとき、やはりその存在を抜きにしては考えられない親の存在ということだろうか。
所々、又吉さんの、今までの本で出てくるエピソードがあったのでちょっと嬉しかった。
総じて自分について、の話だろうか。
もう一度読み返したい
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
年の瀬の切羽詰まったときに読んだせいなのか、ぼく自身の心身の調子がかんばしくなかったせいなのか、「火花」「劇場」ほどの勢いというか、目の前で起こっていることのリアルかつ臨場感のある描写が感じられなかったというのが率直な感想。もしかしたら、それが作者の意図するところなのかもしれないけれど…
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
芸人で作家というのは
いろんな人に作家自身が知られている。
それはそれで大変だなぁと思う
どうしても、どの人の中にも又吉を探してしまう。
それもいいのかもしれないけれど
全然知らなかったら知らないで
もっと違う読み方になるような気がしてならない。
仕方のないことだけれど。
シェアハウスの頃の彼らは
なんかめんどくさい奴らだぜと思ってた。
それが若さのエネルギーでもあるのだろう。
こんな風に生きていたら魂が削られていきそうだ。
大人になって少々アクが抜けてきた
永山と影島とのバーでの会話以降が面白かった。
沖縄のめちゃくちゃアクの強いお父さんも凄かった
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
年末に読了。
長編だったこともあり、読むのに丸一日くらいかかった。
あとは、過去作とは異なり
分かりやすいストーリーの進展もないので
先を急がずじっくり読んだということもある。
ただでさえ複雑な思考の登場人物が多いし。
3章の沖縄編を読み終えて
「何か大きなできごとがあって物語が動く」ことを
期待して小説を読んでいる自分を恥じた。
この場面ではとくに何も起きない。
父・母・祖母や親戚と名護の日常を過ごす。
そこから、自分と両親は違うこと
自分は人間が拙いけれど
それでいいことに気づく。
そして、また東京に戻っていく。
とにかく、一度だけですべてを理解することはできない。
定期的に何度も読み返すと思う。
その前に太宰治の人間失格を久しぶりに読もう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ところどころに挟まる実体験なのかなと思うようなエピソードや自虐的なものの考え方なんかは面白く読めたけれど(たとえば子どものころに描いたというゾウの絵のエピソードとか)、「物語が動いている感」が少なくて、ちょっと長いなあと感じてしまった。仲野と影島がやりあっているところとか、第3部の父親とのエピソードとか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
圧巻。
著者の作品を初読了しました。
何者かになりたくて表現するのか、表現をしたくて何者になりたがるのか。
人間をやることは難しい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
私には早すぎる一冊だった。
前半は肩書きに踊らされる、惑わされる人という存在、その苦悩や葛藤があり、影島の丁寧な過激な訂正がそのまま筆者が感じていることではないかと思い、肩書きの恐ろしさを少しだけでも感じることができた。
後半主人公の認識する人物や記憶が違い、恐ろしさを感じた。
父も異常に感じてしまったし、苦しくなってどうしていいか分からない気持ちのまま本を読み終えてしまって、私の心の置き場所がない、、
皆様の
レポートを読んで整理をつけます
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
んー
なんだか
くどく感じた。。
仲野と影島のやりとりがくどすぎて、読むのやめようと何度も思った。影島が奥だったと分かって少しスッキリしたけど、その後奥と再開したときの会話もくどい。。。
時々入ってくるエピソードは面白かった。子供の頃に描いた象の絵の話とか、虫がおじいちゃんの生まれ変わりだとか、印象に残る部分もあった。
沖縄のシーンは急に読みやすくなって、親や親戚たちのやりとりが軽快だった。そういえば沖縄のお墓参りってこんな風だとテレビでみたことあったけど、知らなかったら「?」だったろうな。前半に比べて急に説明が無くなった感じがしたな。
「人間が拙い」
この言葉が心に残る。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
芸人・又吉直樹の小説の第三弾。
色々な特徴的な“人間”が出てくるものの、今一つ印象に残らなかった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
又吉直樹の書いた小説 3冊目です。
美術大学生のころ 「ハウス」と呼ばれたシェアハウスに集う学生たち
自分の才能に自信と不安を持ちつつ 他人を冷たく評価しながらプライドを保つ
美術で 文章で 映像で お笑いで
自分を表現することを目指しながら 無駄に よどんだ時間を過ごしていく
そして 38歳の大人になった現在は。
相変わらず こじらせた登場人物たちが多い。
それぞれは真剣に向き合い 何かに怒り あがいて生きているのかもしれないが・・・ めんどくさすぎる連中ばかり。
どの登場人物も たぶん 又吉の一面で どこも 自分の中のドロドロとした
嫌な部分なんだろう。
前回までの 文章の読みやすさは見られず
あまりに溢れる「わかりにくい 言葉で表しにくい感情」が息切れする
第3章の沖縄編に入って やっと呼吸ができた。
1・2とも 前置きなのかも。
破天荒な父とそれをおおらかに受け入れる母
そこまで来て
「人間失格」の太宰を崇拝しながら 人間を好きな作者が顔を出していた。
理屈っぽい輩が嫌いな人は 読むとイライラするかも。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
夢の中みたいな文章だな、と思うところがいくつかあった。それが現実なのか妄想なのか分からなくなるというか……。その訳の分からなさ?頭のこんがらがり具合?を楽しめる人にはおもしろいと思う。人間ってあるじゃんそういう時。何がなんだか分からない感覚。
あと著者をイメージしてるらしい芸人の男影島と、それに突っ掛かってくる男ナカノとのメールでのやり取りがおもしろかった。
又吉の小説には当たり前だが又吉みたいな人がたくさん出てくる。登場人物のエピソードも又吉からのものが多い。
又吉が憧れる太宰もそういう作品が多いので、作風としてそうなんだろうなぁと思う。
又吉の書く文章が好きだし、話もおもしろいと思う。いつも又吉作品は一気に読んでしまうことが多いし。
あと読後もいい気持ちになる。切なくても爽やかというか。
でもいつか短編集とかで、色んな人が主人公の作品とか出してほしいなぁ。又吉のエッセイとか色んな色があっておもしろかったんだよ。長編ももちろんおもしろいし好きなんだけど、きっとそれだけ書きたいものも挑戦したいこともあるんだろうけど、でも太宰も短い作品多いしさ。
待ってます、短編集。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『劇場』よりは好きだったけれど、『火花』の方が好き。ストーリーはあるような無いような。主人公が又吉さんの分身なのかなと思っていたらもう一人分身?という人が登場。この分身?同士が数年ぶりに再会したバーで深夜にいろいろ、世の中やものごとの捉え方に感じ方に向き合い方などを話すくだりは夢中で読みました。途中付いていきにくいところは繰り返し読み返したりしてフムフムほうほう分かるかもしれない、と興味深かったです。最初の方の、ハウスの時代を振り返っているところ(仲野と牽制しあっていた様子、めぐみちゃんとのあれこれ)は共感しづらく、早く面白くならないかなと思いながら読んでいたけれど、あとの方でカスミちゃんがいろんな伏線を回収してくれて、あのエピソードはこのためだったか、と思ったり。沖縄で親戚が集まる3章は1章2章と地続きなはずなのだけれど語り手が同じだけで違う小説のようでした。話の展開というより書かれているテーマが好きなので、これからも又吉さんの作品を読んでいきたいと思います。なんとなく、穂村さんの『世界音痴』を思い出しました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
又吉直樹の頭の中はこんな風な言葉で溢れているんだろうな・・・と思わずにはいられない、徹頭徹尾又吉直樹色の小説だった。
この作品の前に読んだ「影裏」の沼田さんが、多くを文字にせず、ある意味読み手を放りだして想像の自由に任せるタイプだとすると、又吉さんは手を変え品を変え、言葉を尽くして語り尽くすタイプなのかもしれない。
「ハウス」の住人たちのイタイ青春の日々を描きながら、何者かになりたくてなれなかった者たちの行く末を暴く。
作中で繰り広げられるナカノタイチと影島の文字による丁々発止のやり取りはものすごい熱量をもって読み手に迫って来るし、逆に、永山とカスミの訥々としたやり取りは、つらいほど弱者の言葉を代弁して苦しい。
中でも一番沁みたのは、影島と永山のバーでのやり取り。影島の中にも、永山の中にも又吉本人がいて、だからこそ、影島の行く末に又吉さんの行く末を重ねて本気で心配してしまったけれど、最終章、永山の沖縄での家族のエピソードに、微かではあるけれど行く先の光が見えたことが嬉しい。
「自分が何者かである必要などないという無自覚な強さ」はなかったけれど、「自分は人間が拙い。だけど、それでもいい。」と思えた永山はもう大丈夫。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
誰かに依存したり、誰かのせいにしたり、素直になれなかったり、媚びることしかできなかったり、ネット上で匿名だからといって誰かを吊し上げて死に追い込んだり、と、「人間」のめんどくさい面が存分に描かれていると思う。
反対に、ふとしたことが、人の助けになるのだという面も描かれており、人とのつながりの大切さみたいなものに気づかせてくれる作品である。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
恥ずかしながら、この本を読んでから気になって初めて『人間失格』を読みました。
リンクする部分が多々あり『人間失格』のあとにまた二度目を別角度から楽しめました。一度で二度美味しいです。