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解説でも選評でも『スタンド・バイ・ミー』のタイトルが挙げられている通り、青春小説っぽさの残るミステリだった。
ミステリ・サスペンス的な側面ではなく、田舎の地方都市に漂う閉塞感や良くも悪くも密接な(逃げようがないとも言える)人間関係に苦しむ住民の描写ではないか。
新人賞の受賞作とのことなので、長く書き続けて欲しい。
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第3回新潮ミステリー大賞受賞作
新潟 弥彦山を舞台としたミステリー
中学時代に間違った選択をしたが故に発生した事件。
その時の選択を、ずっと引きずって生きている。
そして、22年後、かつての仲間と再会し、事件の真相と向き合う。
中学時代の
一度ならず間違った選択をして、悔やんだことがある。
しかし、中学時代、こんなに考えていた?意識して行動していた?
中学時代の自分を振り返ってみよう。
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帯を見て面白そうだなと思い購入。
前半と後半の2部構成で、前半は少年時代の夏に起きた痛ましい事件、後半はある男が殺されたのを機にある刑事が故郷を訪ねていき、事件の真相に迫っていきます。
プロローグでは、遺体安置所のシーンになり、刑事が誰かわかるものの、この段階では誰が死んだかわかりません。
その疑問を抱いたまま、少年時代を振り返ります。
てっきり少年時代のエピソードは少量なのかと思ったら、全体の半分だったため、後半はあっさり目かなとちょっと心配してしまいました。案の定、重めな展開にはなりますが、ちょっとアッサリ感がありました。その分、少年時代のエピソードは、少年たちの心の葛藤が丁寧に描けていて、瑞々しさがありました。その伏線があったからこそ、現代のパートになると、久しぶりに再開した時のぎこちなさが伝わってきました。
新潟を舞台にした作品なので、出身の方には様々な地名が登場するので、より身近に感じるのではと思います。
苦味のあるストーリーにはなっていますが、読後感は重々しくありませんでした。希望の光を点させてくれるような、前向きにさせてくれるような雰囲気を残しつつ、終わるので、しっとりとジーンとした空気にさせてくれました。読み終わると同時に夏が終わったなとふいに思ってしまいました。
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うーん、、
なんか良い話として話をまとめようとしてる感が強くてイマイチ感情移入出来ず、、
あくまで中立的な主人公梨木と、聡明でよく頭が回る啓、妹想いな国実、超乱暴で私が個人的に嫌いなタイプの雪丸
この4人が小学6年の夏、思い出として立ち入り禁止の山に忍び込んで花火を見に行く。しかし国実の妹である4歳の智里も付いてきてしまい、途中蜂に刺され泣く智里を9合目で置き去りにして自分たちだけ頂上に登った結果、その隙に智里は何者かに殺されてしまう。
その犯人は地元でも悪で有名な歳上の聖剣で、彼が荒れてた背景には実は啓の母親が絡んでて…
けど、そもそもタイプの違うこの4人がなんで一緒につるんでたのかが謎やし、雪丸がなんであんなにずっと荒れて悪さしてたのかも結局よく分からんかったし、梨木の性格も今ひとつ掴めずで…
不完全燃焼で終わった感がすごい
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読みやすくて少年時代の話とか面白かったんだけど、途中少し間延びする感じあり。
ラストも偶然に偶然が過ぎるかなー。