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面白かった~!音楽の表現力がハンパない。私は全然音楽の素養はないけど、それでも繰り返される演奏の情景を読んでその旋律が聞こえてくるかのような。本当に何度も繰り返されるのに食傷感が全くない。ミステリとしてもちゃんと成り立ってるし。シリーズ物の2作目だけど完成度高い。前作も好きだったけど叙述ミステリだったからなー。ミステリとしても音楽物語としても前作以上。岬先生シリーズはこの先も続くのかな?次作相当ハードル上がるよね…でも読みたいな~。面白かった!!
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ジャンル分けにあてはまらない、というか当てはめる必要のない作品。
謎解き部分は書き込み不足だしイマイチだけど、前作のドビュッシー同様、青春ものとして楽しめました。
登場人物の音楽に対する想いが熱いです。
そして、あるシーンは今のご時世とダブる部分もあったり。
書き下ろしではないので、まさかこんなシンクロの仕方をするなんて作者も思っていなかったんじゃないでしょうか?
楽曲解説や演奏シーンの表現が冗長だし言葉のチョイスがイマイチな印象を受けたので、次回作でもっと洗練されていることを期待しています。
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音楽を聴きながら読むのに適した小説。
ラフマニノフの凄さが文字でなんとな~く(自分の音楽に関する知識は皆無なので)伝わってきた。何かを極めてしまった人の孤独なんてものは一生分かることはないだろう。知りたいような知りたくないような・・・。
シリーズ2作目だけどこれからも続くいていくといいなぁ。
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さよならドビュッシー、に続く岬シリーズ音楽ミステリーの2作目。
今回も曲や演奏の描写が躍動的で劇的。
まるでその場で聞いているような錯覚。
演奏前のAのハーモニー、打鍵の力強さ、演奏者の飛び散る汗、弓のうねり。
ミステリー部分については、半ばで犯人がわかってしまったが、前作を読んだ人は流れ的にこうだろうと穿ってしまうだろうし、恐らく計算の内だと思う。
わかっても面白さは変わらないから。
ラフマニノフ、きちんと聴いてみたくなりました。
1日で読了。
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うーん、前作に引き続き、音楽に関する描写は凄い。なかなか書こうとしてもこうは書けないんじゃないか?
けれど何だか前より投げっぱなし感が強い。彼女はどうなったか、とか。
まあメインテーマはラストのあの演奏シーンに込められているんだろうが。
岬先生は相変わらず素敵で、この人の出てくる話をまた読んでみたいと思わせてくれた。
爽快感が前作より少ないこと以外は良かった。
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ラフマニノフは好きだけど、音楽を文字で表すこの描写は少しくどすぎ。
そのもので素晴らしい音楽を言葉にすることに意味はあるの?かなりのページをさいて。
ストーリーはおもしろかったけど、もっと主人公に闇があるかと思っていたので少し拍子抜け。いちばん深くて興味深かったのはラフマニノフ弾きのお祖父ちゃんだった。
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音楽ミステリーとして面白い。
ミステリーというより音楽の解釈が楽しめる。
ライトミステリーで日常に起きてそうな事件で読みやすい。
ただ犯人が多分この人だろうなとわかってしまうのが難点。
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前作のドビュッシーを読んだ方なら誰もが早い段階で展開を読めると思います。でもその理由や、人物たちの思いがけない過去が現在の学生たちの不安と混ざり合って何ともリアル!読んでて辛くもなるけど、なるほどおもしろいです。
演奏の描写はやっぱり凄い!
ラフマニノフをBGMにもう一度読みたい。
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人が死なない。
主人公の、彼女に対する思いの強さの根拠が、理解できなかった。普通はネガティブな感情が沸き立つのではないか?人生経験が浅いのでわからないが、主人公の人生を閉ざす決意をするほどのものとは思えなかった。
音の描写筆致は、前作にも増して感情豊かでなめらか。
岬の今後の展開も興味深い。
面白かった。
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「〜になるには十分だった」
「(会話)説明終わり。」
こういう文とか会話内容を小説で読むのが、個人的に嫌で目障りでいらいらした。
でも、後半の種明かしが予測できなかったのでびっくり。
すごいなーと思いました。
あと音大生の苦悩とかもわかった気がして。
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ベートーヴェンもパガニーニもメンデルスゾーンもラフマニノフも
名前は知っているけど聴いたことのない曲ばかり出てくる。
それなのに、演奏シーンの描写では音楽が見える。メロディーもリズムも知らないけど、音楽が聞こえる。
練習室で、オーディションで、オケ練で、豪雨の避難所で、本番演奏会で
それぞれの空間にあふれる音に浸っている感じがする。
謎があって、最後には解かれるのだけれど、心に一番染みたのは音楽。
そして それぞれの生き方。音楽を読んだ♪♪
おまけは、名古屋と西枇杷島と天白区。なじみの場所がこんなに出てきたのは初めてかもしれない。知ってる場所だ~~と思わずニンマリ
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うーん・・・犯人にサプライズはないので見どころは動機とトリックがなのかもだけど、それも唐突で説得力に欠けるような。それより肝心の音楽の細かい記述が残念。左手ピチカートでフラジオは物理的に不可能だし、ラフマニノフのピアコンの1stバイオリンを8人で弾くとかちょっと考えられない。プルトの間違いでもいいくらい。やっぱり作者の出自が謎。
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『さよならドビュッシー』の時も思ったことだけど
クラッシック音楽に詳しくないわたしが読んでいても
素晴らしい音楽を聴いて、心が踊り興奮していく状態が
手に取るように感じられ、ページをめくる手が止まらない
ドビュッシーの時よりは意外性を持った結論ではなかったものの
その軌跡は物語の中で十分に語られていたにも係らず
謎が解けたときは、「そうきたか〜」と驚く
音楽大学の生徒の心境が手に取るようにわかることにより
ミステリーだけではなく、青春小説のような清々しい気持ちにもなり
とっても楽しくドキドキした時間を過ごすことが出来た
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帯の「ストラディバリウスが盗まれた!」に惹かれて、即購入。バイオリンかと思いきや、チェロねぇ~。
ミステリー的な部分もあり、犯人探しは楽しめたけど、どちらかというと悩める青春小説のような感じがしたのは私だけでしょうか?
小説に出てくるラフマニノフを聞きながら読んでみたいですね。
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完全密室で消えたストラディバリウスをめぐるミステリーです。音楽演奏場面の描写は非常に読み応えがあります。音の旋律はまるでジェットコースターのように感じられ、心理描写との交差も見事です。