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ありそうな
2022/09/08 21:55
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
北朝鮮が、新潟に、というと…なんだか本当にありそうで、読んでいて怖くなりました。しかし、読みにくい文章で……。スラスラ読みすすめられなかったのは、残念です。自衛隊のことよく調べておられるなぁとそこは驚嘆ですが。
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驚異的かつ病的なまでの情報量に凌駕される...。
北朝鮮と日本の戦争というリアリティのある設定
ながら、その開戦のきっかけが、これまた...凄い。
なるべく読み物として物語りをスタートさせる為に、
熟考したのでしょう。
なのに、その部分が消化出来ていないようで
やや残念。
自衛隊小説として割り切って読めばいいのでしょう。
内容の濃さは文句なし。とにかく見慣れない
漢字量で酔いそうでした(笑)。
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北朝鮮特殊工作員 vs 警察・自衛隊。
ifものとしては良くあるテーマだが、ハズレのないテーマでもある。
現場での戦闘だけでなく、作戦本部内での情報戦も絡めてあり、なかなかスリリングな展開で後半は読むスピードが加速した。
人数が少ない分、どうしても北朝鮮コマンドの方に設定が細かくなりがちだが、自衛隊員一人一人にも負けない程に性格付けやバックボーンの設定がしてある。その分戦闘により倒れる者の命が痛ましく感じる。
作者はおそらく自衛隊に対する思い入れがあるのだろう、ありがちな自衛隊→戦闘経験がない→戦場で引き金を引くことをためらうひ弱な軍隊というパターンとは一線を画す描写をしており、その点も新鮮であった。
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自衛隊が健闘・活躍する珍しいサスペンス。
単なる自衛隊賛美に終わらず、実は強いという根拠を丁寧に文脈に折込み、説得力ある。
やや諜報戦、そもそものテロリストを呼びこんだ原因は、物足りないかな。
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主人公はキャリア,特殊部隊の小隊長。終盤までは面白く読めたのだけど,最終章での主人公がそれまでとは違ったキャラに見えて違和感が。それなりの含みはあったけどそういう結末にするのだったら,もう少し前半から織り込んでくれていたら,と思う。この作家さんの他の作品でも思ったけど,個人的には何かがちょっとずれる感じを受ける・・。
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北朝鮮のテロに対抗するため、初めて自衛隊が実戦を経験する。その時、それぞれの胸のうちは…物語としては面白いが、登場人物が多い上、主語の切り替えが曖昧で、非常に読みにくかった。
結局桂川がやりたかったことは何だったのかも、意味不明。
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ラストにかけての盛り上がりは物足りないけど、こんな判断と背中合わせでいないといけないと考えている政治家がどれだけいるのかと考えさせられた作品でした
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新潟市内に北朝鮮精鋭特殊部隊が約30名潜入し、戦争状態に。
初めての実戦を経験する陸上自衛隊員の激闘と、背後で暗躍する情報局。
交戦規則・・・自衛隊に国民を守るために戦うことは許しても、どこまで許されるのか示した法律・・・はない状況で、数だけが頼りの苦しい戦い。
こういうことが万一起きたとしても、「想定外」でした・・・となるんでしょうね。
(2011/6/17)
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非常に物騒なお話。このような話に微塵のリアリティも感じなくなる日がくればいいですな。と言っても、終わり方がいいので読後感自体はさほど悪くなかったです
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今の日本の自衛隊が内包している問題点と矛盾点を
国内有事を例にして えぐる様にむき出しにしたと感じる。
そして、日本をとりまく国際情勢に全く無頓着な
平和ボケした日本人をさらっと皮肉っぽく表現した
書き方にも好印象。
こう言う内容の本がどんどん増加して欲しいと
思うばかり。
情報幹部としての戦いも並行して描かれ
最後にあっと驚くどんでん返しがあるのも読んでて
興味深かった
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北朝鮮が日本に特殊部隊を潜入させるというショッキングなストーリー。ちょっと現実味に欠けるところはあるけれど北朝鮮が日本国内に活動拠点を持っている可能性は、拉致事件や工作船の事例からも高いことを踏まえると小説と似た事例が出来する可能性は大いにある。さらこの小説で披瀝された自衛隊組織内部や警察機構内部に北朝鮮の息のかかった人物や組織が存在する可能性さえ、明確に否定はできないのが現実である。本書はディテイルまで細密に描写することで物語の臨場感を高めている。小説では衆人注目の中、日本国内に潜入した北朝鮮精鋭特殊6個小隊、その内警察の哨戒線を突破しアジトにたどり着いた2個小隊が警察の包囲網に壊滅的な打撃を与え、日本国内で外国部隊と自衛隊と対峙する。戦後、アメリカの核の傘の元、平和を享受していた日本に突きつけられる、時代の転換期への対応。この秋次々に日本海側の海岸に漂着した北朝鮮の漁船を考えるとそら恐ろしい。
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日本国内に入り込んだ北のゲリコマに対する自衛隊の治安出動を、陸自の情報幹部を主人公として描いた小説。
ツッコミどころもあり、また、マスコミ敵視や、誇張された平和ボケの国民などは、ちょっと偏った印象を受けるが、自衛隊初の治安出動とゲリコマ対処を描いた部分は圧巻。
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新潟市内に三十数名の北朝鮮精鋭特殊部隊が潜入!拉致情報機関員の奪還を端緒として“戦争”が偶発したのだ。初めての実戦を経験する陸上自衛隊の激闘ー。防衛庁対遊撃検討専任班の桂川は対策に追われるが、彼の狙いは他にもあった。それは…。息をもつかせぬ急転また急転。そして、衝撃の結末!
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北朝鮮の工作部隊と日本の自衛隊の対決を描いているが、政治的視点での描写がなく、戦闘シーンを含めて緊迫感は少ない。結末も緩い。
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海外のアクション映画を字幕なしで見て、ストーリーの細部の理解が不明だけれどアクションシーンが強烈で満足して見終ったような読後感。
新潟市内に潜入した北朝鮮工作員部隊と自衛隊の交戦を描く小説。戦闘の記述が5割、市ヶ谷の自衛隊本部における組織・意思決定プロセス描写が3割、日本・北朝鮮双方の登場人物のキャラ作りこみに関係する過去エピソードが1割、無責任な報道に終始するマスコミに関するくだりが1割、という構成。
本書が刊行された2005年当時はSNSが現在ほど存在せず、ネット言論空間での情報電波についての視点は皆無。
小説としてトホホな部分はいくつかある。自衛隊側と北朝鮮工作員側の視点が改行・段落分けがないまま並列で書かれているために読むのに苦労する。また、情報将校である主人公の過去と現在の人間関係については分かりにくい。また同盟国である米国の関与が最低限となる理屈についても釈然としない。
しかし、これらのわかりにくい部分以上に、戦闘シーンのディテールな描写はページをめくる手が止まらなくなる。自衛隊という組織の誇りや矜持をひしひしと感じる話でもある。
2023年末のブルーキャニオンの旅で読了。