紙の本
すごい推理小説
2022/08/27 22:56
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投稿者:ぼちぼち - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺産が欲しいがためにある男を騙し、自分の伯父が最近起こってる猟奇殺人の犯人だと嘘をついて殺させた
しかしそれから20年経ってまた同様の手口の猟奇殺人が連続して起こるようになり20年前に犯人を生かしておいたことを後悔し焦燥する彰太だがそのうちに彰太の娘が失踪する
並行して彰太の会社の乗っ取りなども織り込まれ目が離せないまま一気読み
1ページ目から最後のページまで伏線張りすぎでどんでん返しもハンパなく心理描写も秀逸でかなり楽しめた
電子書籍
因果応報
2021/10/10 07:07
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
そういえば、そうなんだけど……前半が、あまりにもひどい展開で……。後半は、結構テンポ良く読めました。ラストは、まぁ、おさまった、という感じですね。もう少し前半のところ、テンポ良く進まないかな……
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てんこ盛りのイヤミス。
目新しくはないんだけど、あれもこれもでサービスしすぎでは?面白いんだけど詰まりすぎかと。
ただ、競走馬に関しては絶対にありえないことが書かれていて、
そんなことがあったら牧場経営の根幹を揺るがしかねない
ので、そこは納得がいかなかった。
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2/3ぐらいまでは、長くて途中でプロットも読めてしまいあんまり面白くない中途半端な話だなあと思っていたのが、残り1/3でガラッと印象が変わり、読みが浅かったことを痛感。全体にまとまっていてプロットの破綻もなく十分面白かった。が、やはり途中は長過ぎる。50頁ぐらいバッサリ切ったらもっとシャープな仕上がりになると思う。
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年の初めの宇佐美まことは、やはり重かった(+o+)。
高校生の娘が、自分の父親が本当の父親じゃないと知り、段々と素行不良になっていき、幸せだった家庭が崩壊していく。その話を中心に、快楽殺人者や泥棒兄妹の話、会社の乗っ取りの話などが入り込んでくる。それらがどう繋がるのか? 一応伏線もあったので、真相の一部は予測出来たが、著者の目論見はもっと上を行っていた。巧いな、流石に。
娘の変貌ぶりと、辿り着く先がイマイチ納得出来なかったけど(今の子はもっとドライだと思う)、それを除けば今回も傑作だった。
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1月-11。3.0点。
不動産業社長の主人公、高校生の娘が反抗を始め不良に。
同時期に、若い女性の連続誘拐も発生。
娘は無事なのか。
そこそこ複雑なストーリー。過去、現在の事件が絡み合う。
しっかりとまとめた感じ。結構面白い。
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「愚者の毒」と同じ作者だったので。
綱渡りというほどではないが、
両脇が崖の細い道を歩いているぐらいの危うさはある。
誰かに感情移入しないように。
描かれている人物像を信じないように。
ひたひたと迫ってくる災いから目を背けないように。
読み方にコツがあると言っては大げさだろうか。
大逆転、というような転回点は無いのに、
少しづつ少しづつ変わっていく人生が、
堕ちている気がしないのは、
主人公が自分の大切にしている者を見失っていないからか。
結局、自分も感情移入してしまっている
その娘が自分を取り戻している結末が良かった。
いくら有能なサポートと相続した財産があったといっても、
たいして経験もないのに会社経営に成功するのはちょっと無理がある気もするが、
家政婦のその後に途中で気がつかせてくれた作者の手腕は素晴らしい。
ダークファンタジーも面白いけど、純粋なミステリーも面白い。
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仕事にも家庭にも恵まれ、勝者として人生を謳歌する主人公。しかしふとしたことからその幸せが崩れ始め、どんどん奈落の底へと突き落とされるような事態が起きていきます。これはかつて彼が犯し、いまだ暴かれていない罪の因果が巡ってきたものなのか。緻密な構成と息詰まる展開から目を離せないミステリ。
世間を騒がせる「肌身フェチの殺人者」と二十年以上前に起こっていたかもしれない事件との繋がりがメインの謎かと思いきや。それ以外にも次々と繰り出される新たな事件と謎に翻弄され、しかもそれがラストであまりに見事に繋がってしまったことに驚愕させられました。最初から最後まで、すべて集約されたひとつの物語。まさしく因果というものを感じさせられます。
一応最終的には後味の悪い物語ではないのだけれど。途中はとにかくつらい。主人公がかつて卑劣な罪を犯したとはいえ、現在はそれなりに好感を持てる人物になっているだけに、もうこれ以上可哀そうな目に遭わせないでやって、という気になりました。もう誰を信じていいのだか。真相って、知らないままのほうが幸せなのかもなあ。
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宇佐美作品を読むのはこれで7作目。「愚者の毒」に心を鷲掴みにされて以来、気になる作家さん。だけど、今回も愚者の毒超えはならず・・・
主人公・財前彰太が18年前に画策した企みに苦しみ、今起こっている出来事の原因が全て、自分の過去の行状にあるのだはと考えることに違和感を覚えた。怪しい家政婦の存在も、その正体は早々とわかったし、連続拉致殺人事件の犯人も容易に想像がつく。良さそうに見える人が実はみんな悪事を働いているという所がいかにもで、悪のオンパレードに最後は辟易。広げた風呂敷はうまくまとめられたものの、あまりにも複雑に絡まりすぎて読んでいて疲れるし、途中で長々と語られる仏教的な思考過程も異質感が否めなくて、全体としてまとまりの悪さが拭えないのが残念でした。
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うーん、どうしても設定ありきの
ストーリーに感じてしまう。
愚者の毒レベルを期待するのが
無理なのか。
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(図書館本)お勧め度:☆6個(満点10個)読み終えてなんか、すごく空しく感じてきた。所詮人間は自分の犯した業によって、因果応報の罪を償うものだ。この小説も、仏教的思考によってなりたっているが、たとえ、妻であっても他人には言えない秘密の積み重ねによって、負の要因が現実になっていくというお話。こう書くと難しく思えるけど、全ては自らが過去に犯した罪の報いとして娘の失踪と猟奇的な犯罪~拉致した女性の体の一部を家族に送り付け楽しむ~を絡ませて展開していく。最後にすべてが終息し円団を迎えるけど非常に悲しい結末に終わる。
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評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
拉致した女性の体の一部を家族に送り付け楽しむ、醜悪な殺人者。突然、様子のおかしくなった高校生のひとり娘。全ては自らが過去に犯した罪の報いなのか―!?推理作家協会賞受賞作家が、人間の悪を描き切った驚愕のミステリー!
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主人公一家が抱える事情を巡ってのあれこれが絡みあっての展開には悲惨な結末を予感しつつ読み進めたが、それなりの調和的結末にホッとする。
瞑想の呼吸法や静中・動中の工夫など、仏教・スピリチュアル系の情報も興味深く読んだ。
それにしても関係者が近くに密集しすぎでは。
20-46
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2021年7月からWOWOWで放送予定の藤木直人主演の連ドラの原作。WOWOWでドラマ化されるものって、こういう陰鬱な事件の話が多いような気がするのは私だけかしら。好きじゃないんだけどなあ。でも、まあこの作品はそれなりには面白かった。ただ、結構これってこう云う事じゃないって思ったのが、ほぼ当たってて、もちろん全てじゃないけど、ああ、やっぱしで終わった。作者の作品って初めてだけど、文章としては悪くない。愛媛出身で57年生まれの女性って毒舌先生と同じなのね。まあ、松山と宇和島なのではあるけど
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宇佐美さんの本3冊目。
そして、3冊ともはずれなし。
たくさんの伏線や細い糸が最後きれいに繋がって、いろんな謎がスルスルと解けていくようで爽快。
登場人物全てに表の顔と裏の顔があり、意図して秘密の顔を持った人、意図せず持った人もいて嫌悪と同情が入り乱れ。
7月からWOWWOWでのドラマ化。タイムリー。見ないけど。
読み終わって、ドラマのキャストを見てニマニマ。
若院がV6の三宅くん。ほほーなるほど。大黒様の財前直見は綺麗すぎて微妙だな。