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因果応報、しかも自分がやったことの報いが、自分に直接ではなく愛するものに災いが降りかかるという形でやって来たらーー。てんでばらばらだと思ったものが見事に繋がっていって、最後まで一気に読んだ。面白かった。
今度WOWOWでドラマ化するというので楽しみ。
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圧巻、言葉がない。何というか、もの凄い作品を読んだというより「読まされた」ことに圧倒されている。
行間はぎちぎちのミステリで充たされているのに、すべてを見渡し終えると、入念かつ綿密に構成=計画され、あらゆるジャンルを跨いで描かれた作品であることに度肝を抜かれた。
読み進めながら、ずいぶん大風呂敷を広げているなと感じていたが、全ての伏線が一本の糸を撚り合げるように回収され、作者の胆力と力量に驚愕する。
必読の書!
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なんともざわざわする読後感。今ちょうど、WOWOWで放送されているドラマの原作。読んでみようと思ったのは、ドラマの中で主人公たる男があまりにも簡単に社長を務める会社を乗っ取られそうになってたから。余程のぼんくらでなければあり得ない設定で、原作でもそんな杜撰な設定なのかを知りたかった。だって、株式会社を乗っ取るなら充分な比率の持ち株が必要で、単に取締役会の多数決で決まるはずはないからだ。しかも社長は創業者であり充分な資本金もあったはずの設定なので、持ち株比率が低いはずがない。そうでないとしたら、余程のぼんくらでというわけだ。作品はミステリーであって経済小説ではないとしても、あまりにも杜撰でご都合主義的ではいただけない。原作では一応株保有率への言及はあったが、おざなりで、納得できるものではなかった。ミステリー部分はなかなか斬新な仕立てであるだけに残念な感じ。
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女性が拉致され、その女性が身に着けていた物や、最後には身体の一部が切り取られて家族に送り付けられる「肌身フェチの殺人者」という異名をもつ犯人が世間を震撼させていた。しかし不動産売買で名をあげた「ザイゼン」の取締役社長・財前彰太は、違う意味で恐れ慄いていた。自身が興信所に勤めていた18年前、ある老人から聞いた事件の犯行内容と瓜二つだったからだ。そしてその18年前の事件の犯人は、彰太がある工作をしたがために、逮捕されることもなく、世に放たれたままだった。
作中でも出てくるが、「因果応報」という言葉がぴったりな内容。自身の行いは自身に返ってくる。主人公を含め、秘密をかかえた人物が多く、それが少しずつ明かされ、あれよあれよと繋がっていくのはミステリとしてうまいなぁと思う。少し出来過ぎな感じがしないわけではないし、黒幕の正体もわかりやすいといえばわかりやすいので、衝撃を受けるという程ではなかったが、楽しめた。
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宇佐美まこと5冊め。
すごく!とか、めちゃめちゃ!ではないけれど、まあ、普通に面白い。
読んでいる途中で、ある程度は、この人があの人なんだろうなぁ・・・というのは、分かるけれど、
終盤に向かって、出てくる人たち全員がなんらかの関係者で、すっごい狭い世界ですべてのことが起こりすぎ!な感は否めない。
とりあえず、wowowのドラマ見てみます。
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犯人が誘拐した女の持ち物を家族に送りつけてくる事件。疾走した高校生の一人娘が事件に巻き込まれたのではないかと憔悴し心配する両親と、その両親が隠している過去の秘密。過去の事件と現在の事件が奇妙に一致し、真相に近づいていくミステリー小説。
読み始めは面白くてあっという間にひきこまれていくが、中盤で「あー、この人がこの人だよね…」となんとなくわかってくる。で、物語の軸はいったいどれなんだ?と思うくらい話があっちこっちへ行き「この話はちょっとあんまりかな…」と思いかけるも、終盤パタパタパタっと全部つながっていき、最後は一気読み!なるほど、きれいに終わったな、面白かった。
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人の正義はそれぞれで、それこそどれだけ他人に迷惑をかけても守りたいものがあれば一歩踏み出してしまうかも。その一歩が行き過ぎた人、中途半端だったためにものすごく悩む人、色々出てくる話だった。自分を駄馬に例えた娘さんがこの先明るい未来を歩んでいけそうな終わりかたにはホッとした。
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誰にでも秘密があり、心の奥底に昏い部分を潜ませている。
それは親子や夫婦の間でも同じで、近い関係だからこそ隠さねばならない部分でもある。
健全に育っていたはずの娘の突然の豹変、世間を騒がす女性拉致事件、自身が企んだにも関わらず正体不明の殺人犯、複数の要素が絡み合いながら物語は展開して行くが、徐々にパズルのピースが埋められ、ラストで綺麗に収まる。
自分の予想の上を行く悪意ある者達、正義・善意の言葉を盾にして歪んだ復讐を成し、承認欲求を満たす者、己の欲の為に悪を企だてる者、人間の愚かさが強烈に迫る。
悪の集大成作品。
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最初、なかなか入り込めなくて先に進まなかったけれど、中盤からはハラハラしておもしろかった。
みんなそれぞれ秘密を持っているだろうけれど、なんだか人間不信になってしまいそうなほど秘密がありすぎ笑
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女性の監禁殺人事件と並行しながら、家族の抱える秘密、悩み、そして崩壊が描かれていく。醜悪な心、偽善と善、後半に進むにつれ、どんどん醜いものが溢れ出て苦しくなりました。それでも再生へ進みだせそうで良かった。
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拉致した女性の体の一部を家族に送り付け楽しむ、醜悪な殺人者。
突然、様子のおかしくなった高校生のひとり娘。
全ては自らが過去に犯した罪の報いなのか―!?
(アマゾンより引用)