投稿元:
レビューを見る
最近CMでやたらと映画版の犬鳴村の告知を見るなぁ…と気になっていたところにこの本を見つけてしまい…
映像でのホラーがやや苦手な私は、「活字で読んでみて大丈夫そうだったら映画も見るか!」くらいの、気軽な気持ちで読んでみましたが、怖いというより、まぁ気味が悪かった…(褒め言葉です)SFとかサスペンスに近い印象です。
映画版に関しては見ていないので何とも言えないのですが、作品としてはダムの底に沈んだという犬鳴村の持つ謎めいた雰囲気と、続々と起こる地上での溺死という奇妙な死、最終的に過去に起こった「ある出来事」をきっかけとする血筋の問題を結び付けて、作品の背景に常に不気味な雰囲気を作り出しているのは、直接的な恐怖(ジャンプスケアリー)が特色的な海外ホラーとは異なるJホラーの趣が出ているなぁと感じました。
ホラーではないんですけど、辻村深月さんの『水底フェスタ』を読んで感じた身の毛がよだつ悍ましさ由来の恐怖に近いなと感じました。この恐怖は精神衛生上悪い上に、数日間引っ張るからイケナイです…
そして、先ほど述べた「ある出来事」というのが目茶苦茶気味が悪く胸糞悪い。
あとがきで小説版の著者・久田さんが映画版の監督・清水さんにあるシーンについての質問をしたときに、「もっと残酷に」と返されたそうですが、有言実行してますね。本当に残酷。グロテスク。
本当に恐ろしいものは、怪異より人間だ…とゾッとしました。
映画版より先にこちらを読んだのですが、あとがきを見ると、映画版でカットされた部分を深掘りして盛り込んだ部分が小説版には少なからずあるようです。
映画版のレビューを見た感じ、設定に関して、脈絡のない部分が多く気になるといった類の意見が多く、確かに私も小説版を読んで、設定が掴めないとホラーとしての面白さが半減しそうな作品だと感じたので、先に小説版を読んだのは正解だったかもしれません。あとがきで清水監督、脚本の保坂さん、プロデューサーの紀伊さんによる映画版作成の裏側や設定についても語られているので、副読本として読むのも良いかもしれません。
星を3つにしたのは、作品に色々な要素を持たせすぎて統一性に欠いていると感じたためです。序盤から中盤にかけては、不可解な死など、「身近な所で蠢く得体の知れない恐怖」が強調されているのに、中盤に当たり前のように幽霊が実体として登場。作品がゾンビものっぽくなります。(実はあとがきで清水監督が時代の流れ的に、幽霊の演出をゾンビと思わせないのが無理と開き直りました、と告白していますが…やはり惜しいと言わざるを得ないです)終盤はとうとう時空を飛び越えてしまう(ように見える)のですが、健二という人物を使って強引に血筋に関する物語を展開し、そして終結させた印象が強いです。
それとこれは作品自体の感想でも何でもないのですが、あとがきで監督や久田さん達の身に怪奇現象が起こっていたことが語られています。「メールが届かない」とか「インターホンが夜中に何度も押されているのに誰もいない」極め付きは「原稿用の辞書データ消失(なんとバックアップまで消える周到さ)→今度は辞書ツールそのものがバグって変換できない」。
めちゃくちゃ怖いやん!と思ったのですが彼らは「そんなこともありましたねアハハ」「むしろこのトラブル宣伝になるぞヤッター」くらいな感じで語ってます。ヤバイ。
これがある意味1番怖かったかもしれないです。
投稿元:
レビューを見る
映画化ということで原作が気になり読みました。都市伝説で、〝犬鳴村〟という最強の心霊スポットがあるのは聞いたことがありました。視点転移が頻繁に起こる書き方なので、深みというのか心理的な掘り下げはなく少し軽い印象、その代わりに展開の速さや動的なエンタメ的な要素が強調されていておもしろかったと思います。漫画にした方が良かったのでは?。にしても、この村に対する扱いは日本国では、いくら昭和でもありえない。戦国時代のような理不尽さです。
投稿元:
レビューを見る
映画感想。
怖かったのは犬鳴村に行った女の子が狂いだして死んでしまうところまで。あとはゾンビファンタジーの、辻褄が合わないモヤモヤした気持ちとテンポの悪さ、演出の酷さ…。キャラが定まっておらず、何がメインなのか分からない…。アカデミー賞とった韓国映画と同時期公開なだけにちょっと邦画大丈夫?
投稿元:
レビューを見る
映画公開と同時期に購入、積読していた一冊。映画とほぼ同じ展開ながら、視点が変わるため主人公以外の人々がどんな風に考えて動いていたかが分かり、答え合わせのような読み心地だった。
特にケンジ視点で、映画内では描かれていないエグいエピソードが濃い。ほんとよく実在の場所(村そのものは実在して無いけど)を舞台にこんなエグい話を…
ただ、これはもう映画でも同じだけど、呪いの法則が曖昧(必ずしも行った人すべてが呪われるわけではない)、アグレッシブ幽霊、もはやどこまで行動できるんだ幽霊といった、怖さ軽減要素が本当に惜しい…
巻末の監督プロデューサー脚本対談は、色々な作成上のエピソード盛りだくさんで面白かった。全国の心霊スポットテーマのシリーズ、観たいです。
投稿元:
レビューを見る
地元の超有名心霊スポットが舞台なので読んでみた。
福岡県民なら知らない人はいないと思うくらい有名な所。
ホラー映画は怖いので見れませんが、本ならいける。
実際に行ったことはないけど、とても有名なので、どんな場所でどんな雰囲気で
とか分かるので全く場所を知らない人より怖く感じたかも。
だけど、きっと映画の方が怖そう。
本は、ミステリー感が強いように感じました。
久しぶりの文庫本は、サクッと読めて良かった。
投稿元:
レビューを見る
映画を観る前にと思って読み始めましたが、単調でつまらない。物語の視点(語り手)がコロコロ変わり、表現が乏しい。誤字衍字が何箇所か。映画を観るかどうかも迷ってきました。
投稿元:
レビューを見る
前から気になる題名、夏真盛りDVDを観て涼をとるのも悪くない、その前に画像では伝わらない細かな描写を感じる為にも、著書を手に取りました。恐怖を前面に出そうとする展開は、怖さを求める方々には訴える所もあるし、登場人物からの目線を細かく変えるのも違和感を感じなかったが、物語の元凶とも言うべき加害者?側の動機が伝わってこなかった、「なんでこうなるの?」という疑問が残ってしまう。最終的には映像を意識、恐怖を売りにするだけで有れば勿体ない、都市伝説を生かした物語の発想は悪くないので勿体ない気がしてならない。
投稿元:
レビューを見る
映画では描ききれなかった心理描写とかあって面白かったです。映画内では多分陵辱系描写はにおわせ程度だった気がするけど、小説ではしっかり書き込まれてましたね。残酷さ増し増し。電話BOXで溺死の話は、まさかの生存者ありでびっくり。でも通話を通して異変を感じられるのは臨場感溢れてて好きですね
投稿元:
レビューを見る
映画を見たので小説版も読んでみました。
kindle unlimited使用。
映画の内容がそのまま本になった感じでしたが、細かい描写で理解を深められたかな。
小説より映画のほうが臨場感や怖さ、びっくり感は伝わりやすいなと思いました。
樹海村も見たので読んでみます。
投稿元:
レビューを見る
文章は読みやすくサラッと読める。
内容は都市伝説の犬鳴村を題材にしている。
厭なシーンもあるけど、都市伝説にもなっている存在しない村なのに主人公含め見つけて行ける人が多くて「都市伝説とは??」って感じでした。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーかホラーか家族か、何が書きたかったのかわからないし結局中途半端。期待してたから本当に残念……。後書きを読むと、ただの映画版犬鳴村のファンが自分なりの解釈を公式化したように見える。鼎談とも食い違いがあるし。映画版と同じ内容は映画版の批判になるから省くとしても、オムニバス形式も怖くなくなるのでやめて欲しい。謎解きが多すぎて、小説ホラーならではの怖さの心理描写が少ない。
表記揺れや誤字が気になる。「ねぇや」と「ねえや」の表記揺れ、怖いシーンで歌使われてるのにそこの誤字はテンション下がるし最悪。
投稿元:
レビューを見る
読みやすく、ストーリーも面白かった。 過去の先祖である、森田家や、山野辺家の心情、中村家も、もっと出してよかったかな。
投稿元:
レビューを見る
ほぼ映画と同様の内容。異能の血のルーツと思われる、母方の出自が匂わされたのが違いか。
犬鳴村をダムに沈めるにしても、いくら差別意識があるからってそこまでする?っていう部分にもう少し理由が欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
その3 犬鳴村
この本の紹介は「えじきしょんを呼んではいけない」をご覧下さい。
2022/11/10 更新
投稿元:
レビューを見る
色々な登場人物の視点から話が少しずつ進む構成は、読んでいて面白いと感じた。
犬鳴村の謎が解明されていくワクワクもあってサクサク読めた。怖いというより悲しい。