紙の本
こんなカフェの常連になりたい
2024/03/13 10:08
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投稿者:amami - この投稿者のレビュー一覧を見る
どのカフェメニューも美味しそうで近所にあったら常連になるなぁと想像が膨らむ。唯一無二な雰囲気なのに、ちょっと探したら近所にもありそうと感じさせるカフェルーズの描写がリアル。
日常のちょっとした謎を解き、一緒に気持ちのモヤモヤも解きほぐす円の温かさに触れるのは毛布に包まれたような心地よさ。
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「こういうカフェが近所にあればいいのに!」そう思いながら読み進めた、連作短編ミステリー。
カフェが舞台であるものの、出てくる食事とミステリーの関係は段々薄味になってくる印象が。
ラストで兄との確執に決着をつけることになるが、無理やりというか、急ぎ過ぎた感があるなぁと。
続編があってもおかしくない終わり方なので、期待したい。
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文庫で再読です。好きな世界です。
様々な国のお菓子や飲み物と、ほろ苦い小さな事件がたくさん。
瑛子の感じてること考えてることはやっぱり刺さります。でも、わたしも選びとってきてここにいるし、それを大事にしていきたい。
あー、カフェ・ルーズ、近所に欲しいです。
世界を広げてくれるもの、本や映画や音楽もあるけれど、カフェの食べ物や飲み物で…というのも素敵です。
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いろんな国のお菓子を食べて旅をした
気分になれ、居心地のいいカフェ・・・
近所にできないかなと本気で思いました。
カフェに出てくるお菓子や話した内容で
ちょっとした謎を解く短編集的な作品。
こういった心からくつろげる場所が家以外に
あるって言うのがすごくうらやましい。
そして目の前のことだけが全てじゃなく
まだ知らないことを知ることが面白く、
お菓子一つでも新しい発見があると
世界は必ず広がっていく。
そう思わせてくれる作品でした。
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タイトルからは移動式のカフェの話で行く先々でなにかが起きると思ったが違った。
店のメニューで、ときどき旅に出させてくれるカフェ。
色々なことに気付きながら、主人公と同じ客に起きていた問題を、それとなく気にかけて解決の手助けをする店長。ゆるり、ふわりとしつつも不安の残る感じが好き。
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いいタイミングで読めたなぁ。
ちょっと重ためのお話を読むのが続いてたから、いい意味で息抜きできてほっとできたかんじ。
想像するも楽しくなる異国の料理たちと身近な小さな事件。
近藤さんはこういうお話がすごくお上手な方ですよね。
わたしもカフェルーズでお茶したいなぁ。
読書も捗りそう!
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いろんな国の珍しいカフェのメニューが、とても気になった。「私も旅に出てみたい」と思いを馳せる。
ウラジオストクやハバロフスクが、意外と近い事に驚いた。旅行に行こうと考えた事なかった場所。行ってみたい!こんなコンセプトで、美味しくて、使い勝手の良いカフェが近くにあったらいいな。
主人公は第三者目線で書かれているので、あまり感情移入し過ぎずさらりと読める感じがした。距離感が程よい。後半、円の話は読み応えがあった。
特に食べてみたいと思ったのは、苺のスープ、ツップクーヘン、ドボシュトルタ、セラドゥーラ
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お家で作る、ちょっと凝った外国のお菓子、みたいな本だった。美味しかった。
タルトタタンの夢からこの方の本を読みはじめて、新刊が出たので読んだ。
ちょこっとした推理とまでいかない推理と、冒険のような大きいことなんて起きない話で、カフェで出てくる食べ物やお菓子が、外国のあまり聞かない名前のもの。
名前が聞き慣れないから、外で見つけても、あ、これ読んだやつ、とはなれないかも。でも、食べたいなと思う。
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平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな毎日を過ごす瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。苺のスープなどメニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。旅先で見つけたものを再現し、出しているという。瑛子に降りかかる日常の小さな事件は世界のスイーツによって少しずつほぐれていく。読めば心も満たされる“おいしい”連作短篇集。
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ときどき旅に出るカフェ(双葉文庫)
著作者:近藤史恵
双葉社
平凡でこの先ドラマテックなことも起こらなそうな毎日を過ごし瑛子が近所で見つけた日当たりの良い一軒家のカフェ
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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未婚恋人なし、年齢も近いということで、主人公を自分の分身のように感じながらの読書でした。
だからこそ、彼女がカフェ通いの中から新しい価値観を見出したり、美味しい食事に出会えたり、旅の雰囲気を感じたりしている姿に勝手ながら救いを見てしまいました。
もしくは、ただただ羨ましいなと妬んでみたり。
もうこの年になると恋愛だ結婚だなんてことには夢を見ないし、ルーチンワーク化した日々に新しいものが紛れてこないことも重々承知しているけれど。
その中でも、このカフェでの体験や謎解きは、貴重な体験になったに違いありません。
驚きや新鮮味って案外簡単に転がっているのかもしれません。
それこそ、価値観や視点が変われば、すぐそこにでも。
そんな「気付き」を教えてくれた作品だったように思います。
基本的には美味しい食事の合間に日常の謎をさらっと解決していく話ですが、最後のエピソードはこれまでの展開とはまた違った雰囲気で、流石にハラハラしました。
もうだめかと思ったところからの大どんでん返しは爽快。
しかもラストのカミングアウトが凄い。
確かに色々伏線はありましたし、多少予想はしていましたが、かなりびっくりしたのは事実。
上記のとおり、すぐそこに転がっているものなのです。
驚きも、新たな価値観も。
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旅の本かと思って手に取ったら世界のスイーツの本でした。ザッハーで食べてきたザッハトルテも登場。ごく短いお話の連作ですが、とても読み易く、あっという間に読み終わります。こんなカフェが近所に欲しい。最後の最後、少し驚きました。
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すき!
仕事終わりに、こんなほっとするカフェがあればなぁ。
異国の美味しそうな料理がたくさん出てくるし、
もちろん話も面白かった!
小さくても守るべきものがある人は強い。
お一人様37歳、寂しくもあるけどこんな生活いいじゃないの。
最初の一文に共感できたら、絶対はまる。
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たまたま立ち寄った本屋で目を引かれて購入。
そのまま某コーヒーチェーン店で読んだけれど大正解!
カフェが舞台ということで、人の話し声をBGMにして、
話に入り込むことができた。
日常の何気ない謎とカフェの短編集で
読んだあと、優しい気持ちになれる本。
近藤さんのモップの精のシリーズも大好きだったけれど、
是非この本もシリーズ化してほしい!
私の住んでいるそばにもカフェ・ルーズがあればなぁ。
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文庫新刊だ~と購入。読みやすいというか、入って行きやすいな~とするするっと読んでしまいました。
肉親で骨肉の争いは…厳しいだろうなぁ。
何もしていない人の方が後から偉そうに、その時何も出来なかったのか、何か出来る事はあったんじゃないかって責めるのはお門違いなんだけれどもアリガチでもある。なんだろう。罪悪感を擦り付けてるのかなぁ?
犯罪になりそうな、一歩前で踏みとどまっているようなそんなお話が多かった気がします。
今の現状に満足しているけれども、時々ふっと今のままで良いのかなぁという不安を感じるとか。そういうときに行き付けのお店なり、人恋しい時に会って話せる相手が居るというのは幸せな事だろうななんて思いました。