投稿元:
レビューを見る
15分くらいで読み終わっちゃって全然おもしろいとも興味深いとも思わなかったんだけど、でも人気な作家さんだし「人のセックスを笑うな」の映画はおもしろかったし、この無感想状態の原因はなんだろうって考えながら著者紹介を読んでいたら、「目標は『誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい』」って書いてあって、ああそうかと合点した。わたしはどちらかというと内容そんな大したことなくてもこの文章すげえええ文才やべええええってなる本の方が好きなんだと思う。だからこの著者の文章とは合わなかったんだろう。「わかる人にしかわからない文章で、誰にでも書ける文章を書きたい」みたいな方が読んでいて楽しいんだと思う。谷崎潤一郎『痴人の愛』とか。あるいは、村上春樹全般とかハイデガー『存在と時間』のような「誰にもわからない言葉で、誰にも書けない内容を」みたいなわけわかんない難解書に果敢に挑みかかって結果なんにもわかんなくて悶絶するのも好き。次はなんかもっとめんどくさく複雑に執拗にこねくり回したような文章の本を読みたい。
投稿元:
レビューを見る
経済活動がどうこう言う主夫と、大黒柱の妻、争いが起こりそうなのに穏やかな日常をそれぞれ満足に過ごしていて癒された。長さ的にもほっと一息つきたい時におすすめの小説。山崎ナオコーラさんは、日常を描くのが上手い。
投稿元:
レビューを見る
題材は好きだし、ストーリーも好きだし、リボンという表現も好きだけど、文章の影響で感情が揺さぶられない。山崎ナオコーラさんの文章は淡々と明瞭な具合で続くので、その影響かと思う。感情を揺さぶられたくない時に読むと良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
主夫のお話。
ナオコーラさんの作品には、固定概念に囚われないキャラクターが登場する。
常識を疑う。
一般論、マジョリティに従う、同調圧力に従うことが、いかにつまらないかを感じさせてくれます。
やっぱり、やっぱりオリジナルの生き方をしてナンボだよなぁって。
主夫の妹子とタロウとみどりの3人家族。
一家の経済を支える大黒柱は、稼ぎの良い妻のみどりが担うことになった家族。
妹子は、主夫の道を歩み始めるわけだが、時給換算の癖があり、どうしても劣等感を募らせてしまう。5歳くらいの息子のタロウとの対話、みどりとの対話、近所の人との対話を通して徐々に劣等感から解き放たれて、時給では測れない価値を見出していく。
ヒモだと自覚していた妹子がリボンへと成長していく。
他のブクロガーさんが書いてだ通り、タロウがいい。普通の挨拶はできないけど(あえてしてない気もしたけど...)、面白い視点の質問とかで会話を成立させる。タロウの予定不調和さは、一緒にいてワクワクさせる。
やっぱり、思ってもいない事が起こったり、思ってもいない視点を持つ人と生活するのが、面白いよなぁと感じた。
字も大きくて、短編に近い文量。すぐ読み終わります。
ナオコーラさんがユニークだから、ユニークなキャラクターを生み出せるんだろうなぁ。
短くて物足りない感じも確かにあったけど、世界の広げ方もいろいろあることを学べました。
新しい発見もある作品です。
どうやらエッセイも面白いみたいなので、今度手に取ってみよう
投稿元:
レビューを見る
専業主夫の妹子が 息子のタロウと川沿いの道を歩く所が好きです。虫や花や石をさがしたり。
奥さんのみどりは 書店の店長
結婚相談所で知り合った。
双極性障害の病歴のある妹子と 摂食障害の経験のあるみどり
息子のタロウは 人の前では話すのが苦手
でも この3人の中では そういうことは なんの問題にもならない。
こんなふうに やりたいことを選んで夫婦で暮らしていけるのが いいなあ!
と思います。
お話しの終わりがいきなり終わっちゃった!というのが ちょっと残念。