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夢だけで結果を出せない劇団員のお話
応援する気にもなれないくらい、理屈と言い訳ばかりで読んでて嫌になった。
紗希ちゃんと出会えた事は永くんにとって、とてもラッキーな事だっのに
幸せってお金が伴わないと生活できないとやっぱり現実は厳しいということなのかな〜
最後の一緒にやった脚本読み返すところ
永くんの想い
ここは泣けました。
最後の最後に永くんを応援したくなった
がんばれ
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永田のダメっぷりにイライラしながらも、理解できる心情もあって読んでて複雑な気持ちになります。
中でも、二人の関係に対して周りの人間に口出しをされたくないという気持ちや、それによって沙希を失うんじゃないかという焦燥感には痛いほど共感してしまいました。
語り手である永田の矛盾した感情や、永田自身の目を通して語られるキャラクターがあまりにもリアルに描写されていて、永田や沙希が本当に存在していて、自分はその人たちの人生を垣間見てるんじゃないかと思えるほど没入できます。
個人的に又吉さんの「火花」も好きですが、「劇場」はそれ以上に心に残る作品でした。
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最初の数ページがどうにもこうにも無理かもと思わせる描写が続きましたが、そこを乗り越えたら読みやすかったです。
著者が芸能人だと、どうしても主人公に重ねて読んでしまい、自分の頭の中では永田はずっと又吉さんでした。
明るく無邪気な沙希が永田との関係に疲れ、心を病んでいく姿が痛々しかったです。なぜあんな変な永田に惹かれたのか全くわかりませんが、恋愛感情を持ってしまうとコントロールが効かなくなってしまうんでしょうね。明らかに言動や行動がおかしい売れない劇作家の永田は、陰鬱で面倒くさくて、自分の行動をいちいち理由づけして生きています。そんな奴は彼女なんて作らず、勝手に自分の人生に悶えてろよ!と言ってやりたくなります。ただ、そんな底にへばりついた澱のようなところに、何となく共感してしまったりする自分もいます。
こんな感じで感情移入して読めたので面白かったのかなと思います。
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読み終えて、改めて「東京百景」の「東京で目覚めて最初に見る天井」と「池尻大橋の小さな部屋」を読み返してみた。やはりご自身の過去の恋愛がモチーフになっているところがあるのだなと思った。「東京百景」を読んだときから池尻大橋の彼女さんとの話が甘酸っぱく好きだったので、その続きというか詳細が小説として読めた感じで良かった。やはり改めてまた二人が繋がれば良いのにと思った。今まさに成功を収めた又吉さんが「東京百景」「劇場」にあるようなあのとき夢想した贅沢三昧を彼女に味合わせてあげれれば良いのにと思う。二人がまた再会できることを切に願う。
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永田のどうしようもない感じが印象的。
恋人というよりは、2人で生活する男女というイメージがあった。
演劇と恋愛の狭間で動く人間関係が面白かった。
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結局、永田は自分の夢を追いかけるだけ追いかけて、
誰一人幸せにできなくても、またそれを「オレってカッコいい」と思っているんだろうなー。
こんな男は、側にいてほしくないけど、火花よりは、面白いと思いました。
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高校卒業後、同級生と上京して劇団を立上げた永田は酷評を受ける。
劇団員にも見放される。
コミュニケーション能力も低い。
自分の才能にも期待できない。
孤独を感じる東京で出会ったのが大学生の沙希だった。
この東京で唯一、自分の才能を信じてくれる。
しかし、その性格ゆえに意味もなく当たり散らしてしまう。
なんとも評価しづらい作品だ。
「火花」の先輩のように、自分の理想があり、徹底的に追及しながらも、その理想にたどり着けない。
火花は、その先輩を客観的な視点から見ている分、物語が分かりやすかった。
本作は、その先輩の主観的な視点から語られているようで、感情移入がしにくい。
それは違うぞ、と。
主人公の足掻くさまは真に迫っているのだが、その足掻きが間違っているから、主人公にイライラする。
不器用な男の恋物語だが、その一点にしかたどり着かない結末が見える。
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2020/2/23
火花に続く二作目は高校卒業して上京し、演劇の世界を突き詰めたいと上京してくる永田と、その彼女の沙希や、永田が所属していた劇団員のメンバーを主とする話。
永田が完全に沙希のヒモで、なかなかのクズだなーという印象に対して沙希が仏なのか!?と思うくらいいい人すぎる。
この永田のどうしようもないヒモな感じは、やっぱり太宰治の小説から影響を受けているのだろうか…?
日常に対する永田の着眼点や言い回しはすごくユニークで、沙希とのやりとりものほほんとしてるカンは出てるけど、後半で青山にはかなり痛いところをつかれたんじゃないかなーという展開です。
劇団員という世界に身を投じている人たちの立場から描かれているので、演者や脚本の観点や、劇団を取り巻く事情だったり普段は中々見聞きすることのない世界を舞台とした小説を読むことができました。
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嫉妬という感情は何のために人間に備わっているのだろう。なにかしらの自己防衛出動として機能するこがあるのだろうか。嫉妬によって焦燥に駆られた人間の活発な行動を促すためだろうか、それなら人生のほとんどのことは思い通りにならないのだから、その感情が嫉妬ではなく諦観のようなものであったなら人生はもっと有意義なものになるのではないか。
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自分以上に自分を信じてくれる存在。
夢を追う若者にとって、理解を示してくれる人がどれだけ救いになるかを、考えさせられる。
しかし寄り添うことは良いことだけでなく、
つねに重圧を掛け合っていて、
相手を思いすぎるがために、均衡は崩れていく。
永田と沙季。二人はそのバランスを戻そうと、会話する。その会話がまっすぐで、よそよそしくて不器用で、それがとても切ない気持ちになる。
それぞれの人間が同じ展開を願えば、その展開は数秒後に実現するだろう。だけど、現実ではみんなそれぞれ、自意識しか働かせていない。
だからこそ、嫉妬が生まれるし、優しさが人を救う。
身の周りの人や出来事を、全員全部「やさしいととらえた人が唯一優しい」。
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主人公の自己中心さに腹が立つ。恋愛は相手がいるものだから、相手のことも考えなくちゃ、わかろうとすることから始めなくちゃダメだよね。読んでてイライラした作品でした。こういう不器用な部分を描きたかったのかなぁ。
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胸が苦しくなるようなストーリー展開。火花で漫才中に思いの丈を伝えていたように、非日常で日常の思いを伝える場面にグッとくる。
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又吉直樹の、人間の、特に泥臭くてどこか醜い人間の、機微の描写の仕方が好きだ。
自分が悪いと分かっていながら、言うべきではないことを言ってしまったり、思いとは異なる態度をとってしまう永田に、物凄い共感を覚えた。同時に、そういう人間を客観的に見て、やはり素直に人と接したいという思いが強くなった。
自分に優しく接してくれる人のその優しさに甘え、その人たちを毒してしまわないよう、自戒を込めて感想とする。
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昨夜読了。俺、この方の作品、好きです。他の作品にも興味が湧きました。映画、みたいな。と思って何となく手にしたのですが、小説のままがいいかな。映画はきっと悲しすぎる。主人公と沙希とのやりとりが中心ではありますが、青山(だったかな?)との長ぁいやりとりのシーンも印象的でした。東京初心者?の私には、羽根木公園とか下北沢とか出てくるだけで、ズキュンときます。やっぱ、映画見よう。
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最後のシーンめっちゃ震えた
周りの評価はうるせえなあってなるけど
それが全てだよなあとも思った
一気に読めばよかったかな
時間開けて少しずつ読んだ
表現ってなんでもできるな
映画見て復習して、
もっかい読みたいと思います。