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実際にご主人の認知症介護をなさっていらっしゃる方の体験談ということもあって、かなり納得させられながら読み終えた・・・・そんな印象です。
特に母の様子を間近に見ていると、ただ単に「半端じゃない物忘れ」という症状以上に、母が抱えているだろう「不安感」「混乱」「失望感」といったものをヒシヒシと感じずにはいられず、かと言ってそれにどんな言葉をかけてあげればいいのか、どんな補助をしてあげればいいのかには正直かなり悩まされていたので、この本で挙げられる一つ一つの例を母の状態に置きかえて「あの時の母のあの反応はこれと一緒かな?」とか「なるほど、こういう対し方をすれば変に母の神経を逆なでしないで済むのか」というような記述が多く、とても参考になりました。
今の段階では KiKi 自身はまだたまに顔を出して父を手伝ったり、母の話し相手になったりということしかしていないので、これがいざ同居となり毎日顔を合わせるようになった時、どうなってしまうのか、正直かなり不安だったんだけど、この本を読むことによりかなり気持ち的には落ち着いてきたように思います。 いたずらに不安がってばかりいても仕方ない。 そんな腹が座ったような気分です。