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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本から岬洋介と、盲目の天才である榊場龍平が参加します。ショパンには、日本人は無理との下馬評を覆し、二人は素晴らしい演奏を披露して、一躍優勝候補の一角となります。音楽と、ミステリーの融合した作品でした
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2014/1/10 Amazonより届く。
2022/5/27〜6/2
ショパンコンクールに出場するためポーランドにいる岬洋介。コンクール期間中、爆弾テロや殺人が起こる。犯人と目されるのは「ピアニスト」と呼ばれるテロリスト。コンクールの中止も検討される中、決勝に進む洋介。果たして結果は、ピアニストとは誰?
いくつもの伏線が最後に見事に回収される。相変わらずの演奏シーンの描写の凄さもあり、ページをめくるのがもどかしい。印象的なラストシーンも素晴らしい。
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なんともきな臭いお話でした。ショパンを語るうえではこれが必要だったのでしょう。最後のノクターンでは泣きそうになりました。中山七里の音楽表現は実際に曲を聴いているような不思議な感覚になります。
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中山七里3作目
これも良かった。
演奏時の細かな描写のためか、熱気が伝わってくる。ページをめくるたびにクラシックが聞こえてきそうな気がする。
ミステリ部分はとって付けたような印象を受けたけど、作中に引き摺り込まれる。
次作が有るなら早く読みたい。
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有名なショパンコンクール、ショパンという名前を知っていても曲の記憶は無いので、演奏の表現部分は雰囲気だけ味わった感じです。本格的にピアノを勉強した人やピアニストとして活動している方はもっと楽しめるのではと思いました。演奏以外の、家族の軋轢とかテロへの反感・命を悼む心の普遍性にはとても共感できました。そして、ショパンを聴きたくなりました。
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うーむ、「ショパン」というキーワードに触れ、つい手に取るも、やはりというか自分には若干テイストが合わないと改めて(前作でもそう思ったのだが)感じてしまった。過度に楽曲に関する記述が多く感じてしまう。もう少しそのへんは抑え、本来のミステリー部をもっと凝った、かつそれこそ曲のようにながれるような展開になればより良いなあ、と偉そうもに思ってしまう。
といいつつ、音楽ねた好きということもあり、氏の著作を見つけると即購入し、即読むのではあるが・・・・
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さよならドビュッシーを
読んだので こちらも的な
チョイス!
ショパンは好きなので
随所に出てくる 曲を
思い描きながら 読めて楽しい
内容的には 普通に面白いけど
ピアノの知識が無いと
どこまで面白いだろぉな?
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ポーランド・ワルシャワでのショパン・コンクールが舞台。中山さんの本は軽く一気に読めるのがいいですね。「さよならドビュッシー」からはじまる音楽ミステリー「岬洋介シリーズ」の3作目ですが、前作を読んでいなくても問題なく楽しめました。
小説のカテゴリーとしては「ミステリー」ですが、実際のところ謎解き要素にはあまり比重が置かれていません。むしろ、この作品で特筆すべきなのは、コンテスタントたちが演奏する曲を文章で表現しているのの素晴らしさ。イヤホンでショパンのアルバムを聴きながら読んだのですが、個性的な登場人物たちが演奏する曲がページの向こう側から聴こえてくるような思いがしました。
文章で物事を表現するというのはなかなか難しい作業です。食べた料理の美味しさを伝える難しさは、日々感じているところです。ましてや、目に見えない音楽の魅力をこれだけびしびしと伝えられるなんて、本当に物凄いこと。読後には、まるで感動的なクラシックコンサートが終わった直後のような満足感に満たされました。
シリーズの前作「おやすみラフマニノフ」は、あいにくまだ読んでいません。近々、ラフマニノフの曲を聴きながら読んでみようと思います。
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中山七里って、本当に何者?
とっても繊細に音楽を描きつつ、
人の心もじんわりと伝えつつ、
それでいてちゃんとしたというか、レベルの高いミステリ作品。
こんな風に描ける人を、未だかつて知りません。
音楽を、それもクラシックを、言葉に表すって、想像がつかなかったけれど、字を追っていくだけで知らない曲の世界観がイメージできるような気さえしました。
細かく鮮明に詳細に、でも退屈することは全くなく、ただただ先を読みたい、演奏を「読み」続けたいと思ってしまう。
岬洋介のシリーズ第三弾
やっぱりさよならドビュッシーが一番好きだけど、読んで損は絶対ないです。
また映画化もされたら、見に行ってしまいます。
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岬洋介、渾身の演奏。
それは人の魂を揺さぶる。
タリバンの戦意を喪失させ、ポーランドのショパンに縛られたヤンの心を解き放った。
登場シーンは少ないのに、登場すると何かを残していく。
一本筋の通った芯の強い人ってこの人のことなんだろうなぁ。
子どものころ、彼のようなピアノの先生に出会っていたらなぁ、、、
次は是非私の大好きなベートーヴェンで岬洋介に会いたい。
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安定のいきおいがある!前2作(番外編は除く)音楽表現の部分が多かった。やはり音楽の話は映像で見たくなる。
今回はポーランドの若手ピアニストであるヤンが主人公で書かれていたけど、彼の成長が見られて満足感がある。ただ、どんどん岬先生は神がかった存在になっていくのが気がかり。先生はどうやって今の岬洋介になったのだろうか。3作目も出たことだし、シリーズは続くと期待しています!
ところでいつまでたっても、誰が黒幕なのかわからない私は、ヤンと違って成長していないということかしら(´Д` )
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ショパン各曲を様々なピアニストの演奏で頭の中に再生させる豊かな表現に,頁を捲る手が止まらない.御蔭でミステリィとしての要素には重きが置かれていないけれど.
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音楽×ミステリの岬洋介シリーズ。
ショパンコンクールに参加するためにポーランドへ向かった岬。
ちょうどその頃、ポーランドではテロ事件が多発しており、
厳重警戒中だったのだが、コンクール会場の控室で刑事が殺され、
10本全ての手の指先が切られるという事件が発生する。
中止されること無く続行されたコンクールに挑む岬を始めとした
参加者たちの様子を母国ポーランドの期待の新星ヤンの目線で
物語は語られていく。
今回はミステリはほんのちょっとですね。
テロや戦争を背景とした事件の割には・・・と物足りない感じ。
明らかに今回は音楽小説として読まれるべきだな。
そちらの描写の方が圧倒的に多いですし、このコンクールを通して
成長するヤンの物語といった方がいいのかもしれない。
このシリーズ、やっぱり音楽の知識という下地を作ってから
読んだほうが良さそうだなぁ。
無知な者にもそれなりに素晴らしさは伝わってくるんだけどね。
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ショパンを楽しむ本。コンテスタント達のピアニシズムは、誰をイメージしながら描かれたのか想像しながら読むと一層楽しめそう。さらにCD聴きながら読むとイメージが膨らみます。岬の演奏は誰が一番当てはまるのだろう。こんな演奏聴いてみたいなあ。
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前2作が良かったので、期待していたのですが。。
ほとんどが音楽演奏に費やされていて、ミステリー部分はオマケのように薄っぺらく感じました。
登場人物の心情風景ももう少し丁寧に書いて欲しかったですし、クライマックスに思い出したように犯人&事件の種明かしをした時は、ちょっと…いや、かなりショッキングでした。そしてわざとらしい程に夢物語なラスト。
どうしたんでしょう?疲れちゃったのかな。