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ギバー、テイカー、マッチャーに分けて、それぞれの特徴をわかりやすく取り上げた本。自分は結局、どのタイプか。ギバーでありたいと思い、行動する反面、テイカーやマッチャー的な行動もある。「根っからの〇〇」な人もいるが、時と場合によるという人もいるのかもしれない。
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タイトルで損してるせいで遠ざけがちな一冊。でも本当は、全人類が読むべき一冊。
一見、怪しげなビジネス書の類に見えがちだが、そんなことは決してない。心理学アプローチから、社会科学的・論理的に、重厚な論理展開を用いて、「情けは人のためあらず」で日本人にはおなじみの、利己的・他己的志向の違いがもたらす影響を語られている。
ふだん生活を送る中で考えることの多いテーマだけに、ここで示された結論の鮮やかさに、かなりの衝撃を受けた。なるほど!の連発。
著者の主張は、決して難しいお勉強の世界でのみ作用する話ではなく、幼稚園児以上の人類に皆あてはまる程、普遍的なお話。話し方もとても分かりやすい展開となっているので、高校の教材としてもぜひ使ってほしい。
さすが最年少終身教授、鮮やかで温かい、人間味溢れた論理展開、心地いい。今後のご活躍も期待しております。
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他者のために役立ちたいと思い行動する「ギバー」の実例と彼らの行動原理が詳細に説明されている。
100%ギバーの定義に当てはまる人はいないだろうが、自分の行動と似ているという点も必ず見つけることができるだろう。
ギバーであることは長い目で見れば強みであるが、成功するのには、他者思考であると同時に利己的でもあるべきだという点が興味深かった。
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前半はギバーになるとどんなよいことがあるか、後半はギバーとしてどんなことに気をつける必要があるか、と述べている。
ゆるいつながりの大事さ、交渉事は通常はゼロサムではなくパイを大きくすることが可能なこと、重要なのは才能ではない、弱みを見せること、人に虚心にアドバイスを求めることの重要性、など、なんとなく思っていることが実際には逆であることが、実例と背景となる理論をもって説明されており、説得力がある。
ギバーには、他者志向と自己犠牲と二つの動機があり、自己犠牲ではつけこまれてしまい、消耗してしまう。卑下や、根拠のない全能感からくるギブではなく、自分の能力とバランスのとれた他者を助ける心が大事なんだと思う。スキルがなくてはギブにはならない。もっと助けたい・できるようになりたいという動機もギバーにはあるわけだ
最後にテイカーをもギバーとしてふるまわせるようにできる仕組みが紹介される。うまく考えれば組織ももっとよくできるはずで、そのためにはたとえば IT などを含めた”仕掛け”がこれからはもっと大事になってくるだろう。興味深い。
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「使った以上に帰ってくる」っていうお金の話は知ってるけど、全てがそうなる時代なのか?ってところが気になる。
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結論。間違っていない。与えることは絶対に間違っていない。
でも、自分のことを犠牲にしてまで与える必要はない。
それをしてしまうと、結局ただの良い人で終わってしまう。
この本の良いところはこの点だと思う。ただ、与えればいいってだけじゃないんだってことを教えてくれる。
与える人(ギバー)の中でも、全員が成功しているわけではなくて、全く成功していない人もいる。
トップ層とボトム層に分かれていて、その違いがどこにあるかを明らかにしているから役立つ。
具体例も豊富で非常に読みやすいし、頭に入りやすい。
人材育成に関わる者として、期待をかけられるとその期待に沿った成果を出しやすくなるという
「自己成就予言」は非常に興味深かった。
他人からの期待であっても、自分はできるんだっていう自信を持つことが非常に大切なんだってことが
よく分かる。
「ボランティアなんて大嫌い。偽善者がやることだ」なんて思ってる人におすすめ。
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与えることで成功できるのか?答えは”イエス”である
本書の具体例からも、それがはっきりとわかる本で面白かった
今からの時代は昔の考え方では成功は難しい、もっと前を見て歩こうと最近良く言われていたので
この本はその「先」を見ている本でした。時代の先を見たい、これからの成功者の考え方を知りたい人におすすめです。
憎まれっ子が世にはばかる時代ではないと気づかせてくれて勇気がでるのと
時代の流れが早い現代で、どうやって幸せになるかはっきりと示してくれる本でした
まず、与えるものはモノというわけではない、考え方だということに気付かされました
例えば「自分に利益をもたらさない人をどう扱うかで、その人がどんな人間かわかる」
上司にはおべっかを使って自分の時間を捧げるが、部下はないがしろにして自分の時間を使わない
そういう人がどうなるかは、なんとなくわかりますし、本書ではもっと掘り下げて議論されていた
さらに心理学的な面からも、自分では気づきにくい「ギブすることのメリット」と
与える人でも成功していない人もいる、成功をわけるのはどの部分なのか??
を「成功した教師、失敗した教師」などの例えなどでわかりやすく伝えていた
ゆうきゆう先生の本に通じるところもあったので、ゆうきゆう先生の本を好きな方にもおすすめです。
「やられっぱなしで終わらせない! ことばのゲリラ反撃術」
これとか
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他者に対して「与える人(他利的な人)」が『人脈づくり』、『協力』、『人に対する評価』、『影響力』でどのようなコミュニケーションの方法を取るか、闇雲に「与える」だけではダメだなど様々な局面で実験結果などを踏まえとても論理的に解説していて得心!と同時に大きく心が揺さぶられる好著です。本書の存在をfbの投稿で教えて頂いた素敵なギバーのKさんに感謝☆
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ここ近年で一番刺激を受けた本である。この本に載っていることを皆で共有し、実践して行きたいと心より思っている。
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ネットで話題になっていたので読んだ。本書は自己啓発書ではなく、ビジネス書である。内容も少し難しい印象。ただ噛み砕いて読んでいくと、目からウロコのようなことも多々ある。これからは、与える人ことが報われることになる。本書では、一環してその内容をあらゆる事例、あらゆるデータから考察している。人生を意味あるものにしたいと思う人にはオススメです。
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この書籍では、人間のタイプを
ギバー(人に惜しみなく与える人)
テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
マッチャー(損得のバランスを考える人)
の3分類に分けて、それぞれの特性を膨大な研究資料や引用からビジネスで成功する考え方を提示する。
決して答えがあるわけじゃないが、自分は今どのような位置にいて、何を気をつけて、どう前進するべきかを示してくれる名書。
何より読んでいて面白い。まさに時代にフィットしている考え方だと思う。
ここではギバーが最も成功するという書き方をしているが、最も成功しない人もギバーであるというギバーにも2種類あるなど、読み解くにつれて引き込まれる構成がされており、最後まで目を離せない。
これはほんと立場や経験によって、賛否あると思うが、個人的には背中を押してもらえた書籍である。
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エピソードが面白いのと、よくある自己啓発本みたいな勧善懲悪っぽさが少ないので受け入れやすい。
当然といえば当然のことだけど、根拠があるからこそ実行したくなる。
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日本人には本来ギバー(人に惜しみなく与える人)の素質があると思う。昔ながらのご近所付き合いや、助け合いの精神が文化として根付いている。東京五輪2020招致で流行語となった「おもてなし」も日本人のギバーの一側面と言えるでしょう。
近年のビジネスの世界においてはハーバード流のテイカー姿勢の蔓延によりギスギスしてきたと感じることも多々ある。短期的に「勝つ」ことに主眼を置き過ぎていて、競争について行けない人たちが鬱病となって会社から去って行く姿を数多く目の当たりにしている。
本書で説いている「与える人」こそ成功する時代というのも、ある面正しいのかも知れないが、実はその先には『与える人こそ幸せになれる』があることを信じたい。
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ギバーが成功者になる社会であってほしいが、全体的に「当たり前」と思えるようなことしか書いておらず、例示にも偏りがあるように思われ、7章以降若干持ち直したものの、満足感は低い。
ギバー、テイカー、マッチャーに分類する際の質問リストを掲載して欲しかった。
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何事に対しても、ギブだけする人、テイクだけする人というのは存在しない。
ほぼ必ず、ギブをしテイクしている。その中で、できればギブの資質を持ちたいもの。誰かに何かをし続ければ、損をしたり成功しないと感じる人もいるかもしれないけど、そんなことはないよって実証結果から教えてくれている。
また、ギブし続けることは、自分を大切にすることを疎かにして燃え尽きてしまったり、テイクばかりする人のカモになったりするかもだけど、それへの対処?も書かれている。
結局、仕事って自分以外の誰かのためにするもの。この「誰かのために」っていうところが大切で、見返りを求めても良いことないよ。好きな映画の一つにペイフォワードがあるけど、まさにそんな感じ。小説の内容(可能性の王国)を証明したんだろうな。この本を世界中の人が読んで、ギバーがどんどん増えれば、世界はきっと良くなって行くと思う。