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相撲部が活動停止になってしまい、そこに元プロ野球選手で薬物違反の疑いで引退した小尾を監督として相撲部が野球部として甲子園を目指す話。小尾を野球部の監督として任命した校長が常に嵐の中心にいてみんなを振り回している。相撲部なだけあって一人一人が重量級のバッターではあるが逆に普通のヒットで走力が足りずアウトになってしまうため全員がホームランを狙っている乱打戦をメインとする試合の運び方をしていく。練習より相撲部のメンバーの日常に焦点を当てていて、少しずつ野球を楽しんでいっているのを感じることができた。ただ、小尾の薬物の事実判明の点が余りしっくりこなかったというか釈然としなかったのが残念だった。
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さくっと読める小説
青春もあり、意外性もあり、シンプルな構成ではあるが、読んだ後のほっこり感は絶妙で読書がふっと笑える小説
相撲部の素直さがとても際立っていた
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元相撲部員が野球部として活動するお話
見に覚えのないドーピング疑惑で球界を追われた小尾
その後、高校の臨時教員として働いていたところ、校長から野球部の監督を任される
しかし、肝心の部員はゼロ
不祥事を起こして無期限活動停止中の相撲部員を割り当てろという指示
食欲旺盛で走るのが苦手な元相撲部員達でなんとか野球を勝とうとすると共に、過去のドーピング疑惑の事件を探ろうとしている人が現れ……
相撲部員が野球をという面白さはある
ヒット性の当たりでも鈍足過ぎてアウトになるとか、練習中や試合中でもお腹が空いて食べるとか、そもそも食欲旺盛っぷりとか、テンプレートなデブ像が描かれている
そんな面々でどうやって勝つかというと、やはり結論は一つなわけで
この辺は、「弱くても勝てます」とか「偏差値70の野球部」と同じように当然の帰結だし、元相撲部という特徴もその説得力のを後押ししている
ただ、その方向性で実際にここまで活躍できるははリアリティがない
守備練習をほとんどやってないのに、そんなに点を取られてないのもご都合主義を感じる
まぁ、その辺はフィクションを読むチューニング次第ですね
あと、キャラの書き分けがあまりできていないのがちょっと残念
二階堂と具志堅が中心で、他の二年生も嵯峨が色々と前フリがあるのにオチがない
1年生に至っては双子にする必要があったのか?と思わないでもないけど
そこまでキャラを深掘りできないならキャラの特徴を少しでも削られている方がわかりやすくてよい
茜が同居したり転校したりにはそれなりの理由があるのかと思って読んでいたけれど、納得できる程の理由が隠されていたわけではなかった
うーん、もうちょっと理由が欲しかったかな……
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青春系かと思ったら、事件も平行して物語が進んでいく。
野球部の活躍の軽やかさとドーピング絡みの殺人事件の重さのバランスや緩急があり、読みやすかった。
野球部員の素直さとまっすぐに頑張る姿が可愛かった。ジャンボラーメンと餃子が食べたくなった。
最後は皆の未来のことと、事件のその後など、もう少し読みたかったな。
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スポーツマンシップの精神をもった人たちが懸命に戦う姿に心打たれた。相撲部のみんなはすっごい向上心っていうわけではなくて楽しみながら野球を続けるけど、仲間ともっと長く野球をしたい気持ちで全員が練習を頑張って勝ち進む。練習を楽しんで監督と仲間を信じる友情が野球部を勝利に導いたと思う。
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とんでも設定の野球ものと思ったら殺人事件まで!
とても楽しく読めました!
MVDは笑った!
エピローグがよかったです。他の登場人物のその後も知りたい!!