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著者のシリーズもので、唯一未読の鳴沢了シリーズ。
リニューアル刊行を機に、取りかかろう。
「刑事になったんじゃない。刑事に生まれたんだ」と、祖父・父親に継いで刑事となった主人公。
老女殺害事件の捜査の過程で、肉親との桎梏が立ち塞がる。
事件の背景には、50年前の殺人事件が関連し、しかも祖父の関わりが。
『ミステリーで読む戦後史』で、著者の古橋信孝氏は、この小説の主題を「戦後を知らない世代が戦後を知るという」ことだと、述べている。
敗戦後の問題が解決されずに、現代まで続いていると指摘したシリーズだが、巻を追うごとにその問題意識は薄れていってしまうようだとも。
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2020年12冊目
刑事鳴沢了シリーズの新装版。
舞台は新潟県。戦後の新興宗教を発端とした殺人事件。刑事三代。
何となく、東野圭吾の加賀恭一郎シリーズを思い出しましたが、父親も刑事という設定だけか。
本作の主人公の鳴沢は、刑事であることを誇りに思うが、円滑な人間関係を作るのが苦手なタイプに見えました。
相棒の大西は最初の頃は、いつから未成年をやとったんだと言われる程、情けない姿でしたが、次第に刑事らしく成長していく。最後まで海君と呼ばれるのはご愛敬ですが。
刑事として家族や恋人?にどう接するかという葛藤がなかなか印象的でした。
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新潟を舞台にした親子三代捜査一課の刑事にまつわる物語。展開が早く途中で止めることができず、一日で読んでしまいました。
個人的には生まれ故郷の新潟が舞台で知っている地名と方言ばかりで懐かしかった。
シリーズものなので、次も読みたいと思いました。
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新潟の方言がとてもよい
ほっこりしつつも、終盤にかけて徐々にしんどくなった。
真っ直ぐすぎるのは生きづらい
続きを読もうと思う
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俺は刑事に生まれたんだ――鳴沢了は、湯沢での殺人と五十年前の事件の関連を確信するが、署長である父は彼を事件から遠ざける。〈解説〉宇田川拓也
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鳴沢了シリーズの第1巻。
新潟での老女の死は、鳴沢三代刑事一家の根幹を揺さぶる事件となる。
新潟という地方都市の警察の在り方や季節の捉え方も都会とはまた違う。
このシリーズのスタートは寒々としている。
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仏の鳴沢と呼ばれた祖父と、捜一の鬼の異名を持つ父の後をついで刑事となった鳴沢。
湯沢で起きた殺人事件、殺された女は元宗教教団の教祖。
殺人事件を捜査していくと、五十年前に教団で起きた事件に行き着きます。
鳴沢は二つの事件の関連を確信しますが、捜査本部長の父は鳴沢を事件から遠ざけようとします。
新潟が舞台の警察小説です。
楽しめました。
このシリーズ読んでいきたいと思います。
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堂場さんの本を初めて読んだ。
中古で買った本は手錠の絵でした。
三代とも刑事という前提が最後に意味を成す。
犯人の動機やそこに至る過程がもう少し丁寧だったら評価を4以上になったかもしれない。
鳴沢了のシリーズなので続きも読みたい。
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警察小説No.1という帯も気になり厚さに気後れしながらも速いペースで読了。2時間ドラマになりそうで台詞描写も多いから厚さを気にせず読めることが分かった。新潟の土地が目に浮かびながら楽しめた。鳴沢了という刑事に魅了されるほどではなかったけれどじわじわと惹かれている自分に気づいてその後は気になる。シリーズ1作目で祖父との別れが切なくてグッとくるものがあった。
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親子三代続いた刑事の家系の三代目、鳴瀬了を主人公とした警察物ののシリーズ第一弾です。
伝説の刑事の祖父、現在警察署長として勤務する父、そして刑事になったのではなく、刑事に生まれついたと迷いなく言う了。
父と確執はあるも後ろ暗い事は何もない、正義の道を歩いて来たと信じる了の元に次第に集まる不穏な兆候たち。了に何かを隠そうとする父祖父に疑念が湧き始める・・・。
面白味が無い人柄をそのまま突き抜けさせると不思議な魅力とおかしみが浮き上がってくる。そんな融通の利かない了という存在が非常に魅力的。迷いなく刑事の道を突き進んでいながら、不意に訪れる恋に揺さぶられたりと、堂場さんって魅力的な熱血漢を書くのが本当に上手いです。
10冊も続編があるようなので、どんどん読んで行こうと思います。
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今でこそ亜流の色々なシリーズが出ているが、これは正統派ど真ん中の捜査一課モノ。文句なしに面白い。タイトルと内容がリンクしないのこの頃からのはお約束なんだなと再認識。
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祖父、父、自分と刑事が三代続く家系の鳴沢了が一人称で事件を描くシリーズの第1弾。
でもこれだけの紙面を使った長編にもかかわらず、内容は乏しい。冗長過ぎる。
はっきり言ってつまらん。一応二作目も読んでみるけど、同じような作風あれば、それで終わり。
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3.4
まずまず面白かった。
ただ、すぐに次の作品を読みたいって程ではないですね。
主人公は身なりに神経質で、そんな刑事がいる事に違和感ありましたが、コンビを組んだ刑事が少しずつ成長していく様が面白かったです。
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主人公が事件を追う中で悩み、葛藤しながら真相に迫っていく。一方、父と祖父それぞれが胸に色々な思いを抱えている…。
読み終えて、そういうことだったのか!と謎がとけました。伏線は張られているので、ある程度展開は予測できるのですが、過去何があったのか語られるので、なるほどなー…と。面白いです。
ただ、ボリュームがある本で、前半から中盤にかけて展開が緩やかで、なかなか読み進められず…。終盤はあっという間に読み終わったんですが。個人的には前半がもう少しコンパクトか、展開に起伏があるとより好みだなと思います。
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スィーツが大好きな私ですが、たまにはイカフライも食べたい…ということで、かなり文章も登場人物も男臭い本を読んでみることにしました。
かなり厚い本だったけど、予想以上に早いペースで読めて、自分でもびっくりしました。
24時間、事件のことを考えている主人公で、かなり重い雰囲気の本ですが、事件の目撃者として再会した中学の初恋の人との場面もあり、その進展を気にかけつつ、読み進めることができました。親子3代にわたって刑事、そしてとても尊敬する祖父が絡む50年以上前の冤罪事件…結局それを公表するのかどうかははっきりしなかったし、主人公鳴沢了がこれからどういう生き方をするのか
わかりませんが、10作続いているそうなので、また機会があれば、続きを読んでみたいと思います。
作者はラグビーをしていて、新聞社勤務だったようで、
主人公がラグビー経験者だったり、出入りの新聞記者がちょっとユニークだったり、その辺は実経験からきてる文章なのかな〜と思いました。