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かつての箱根駅伝チームはみな社会人。ストーリーは指導者目線へと切り替わる。きたきたーぁ。おじさんがおじさんを待ってましたよコレ。
しかしそこに現れた教え子はZ世代。あぁー、、もうニガテ人類の登場だよ。青学とか慶応高校の優勝とか、ネット記事を読んでも正直さっぱり要領を得ないんだよなー。。
おじさん撃沈。
予想通り中盤まではイライラされっぱなし。裏を返せば、堂場瞬一解釈によるZ世代像が見事にツボを押さえている、と言えるのかもしれない。
情報過多の先読み世代。情報を絞られた深読み世代。戦後の根性論の思い込み世代。当たり前なんだろうけど、変わるのは環境であって人間ではない。世代を乗り越えて「勝ちたい」と咆哮させるほど火を灯けた山城ロボコップの指導は、それこそが人間の本質だと言わんばかりにも見える。
裏の裏を返せば、自分が新人類にひびっているのは自分の本質にまだ辿り着けていないからなのかもしれないね。(だれに確認した今?)
限界突破せよ。
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【読間】
毎年年末になると堂場瞬一を読みたくなる。
これまでの読書歴で1・2を争う感動をもらった「チーム」に出会って以来・・。
三浦しをんや堂場瞬一の長距離競技モノを読んで迎える正月、そして実家の炬燵で眺める箱根駅伝は、格段に面白いから。
さて、「チームⅢ」。
あの山城が後進の指導に当たるだなんて・・・作中の登場人物達でなくとも想像もつかないミッションは当然のように難航したが、、、、
人生の舞台を降りんとする吉池からのたった2文字の手紙が、天才の心を動かしたっ!
第一部でしっかり泣かされた(苦笑)
続きも楽しみ♫
【読了】
電車で読まなくて良かった。
後半100頁は、涙無しでは読めなかった。その間、何度目頭が熱くなったことか、実際に2〜3回、堪えきれずに涙を拭った。
浦達の努力で“何かが変わりつつある山城”の姿に心躍らされた第一部。
日向の煮え切らなさ、まさしく現代っ子な感じの堪え性の無さに苛々が募った第二部前半も、、、、
全ては後半のあの疾走感のための布石だったのね。
「俺を使え」
「俺たちはチーム」
・・・こんな台詞が山城の口から出るなんて!!!
一挙に涙腺が崩壊した。
※第1作から読んできた読者なら皆がそうなると確信♫
レースの結末を描かないのは、堂場ファンとしてはもう慣れた。文庫巻末解説文にあるように、続編「チームⅣ」にて語られるのだろうし。また、それも楽しみでもあり「シリーズ完結編」を迎えるのは寂しくもあり・・・という、久しぶりにとても爽快な読後感。
文句無しの★5つ、10ポイント。
2024.01.13.新。
※東京五輪に合わせたプロジェクトとして四冊刊行されたものの一連の不運・不祥事のために「チームⅢ」以外は文庫化しない ・・・と書かれていた堂場スポーツ小説の残り3作も、読んでみたいのだけどな、堂場さん。。。。。。
図書館で探すか・・・
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2024.04.10
えっ、ここで終わるの。
なんとも余韻があるというかもどかしいというか。
山城の変化というか、考え方の変化が興味深い。しかし、本質は何も変わっていないともいえるだろう。
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シリーズの中で一番好きです
才能があるけれど伸び悩む若者
でも、困っていない
次があるさ、こんなきつい練習をしてまで勝つことはない
ハングリー精神のなさが今どきの若者っぽい
そこで山城コーチ誕生
学連チーム時代からの仲間、家族、恩師でこれ又いいチームになっていく
こんなふうに自分が打ち込んでいるもので、人生が豊かになっていく
理想の人生だわ
今回の主人公?日向くん、合宿中に山城家のレモン畑を手伝うところがいい子だなあ、と思いました(*^_^*)
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チーム・チームⅡに続く長距離スポーツ小説のシリーズ三作目です。
学連選抜で箱根駅伝に挑戦した「チーム」、大学卒業後陸上長距離界で目覚ましい活躍をした山城の現役ラストランに挑む「チームⅡ」、そして今作。山城に次ぐもしくは山城を超える逸材と期待される日向は、二つのマラソンで目覚ましい記録を残した後スランプに陥っていた。その日向の個別コーチに抜擢されたのが、現役を引退して実家で農業に勤しんでいたマラソン日本記録保持者の山城。自分は指導者に向かない、とすげなく断る山城をかつてのチームメイトであり日向の大学時代の監督でもある浦はあの手この手で巻き込んで、コーチを引き受けてくれるところまで引き込むが、若く何事にも説明と根拠を求めている日向と、言葉の上手くない山城はなかなか嚙み合わず。果たして日向をオリンピック選手にすることはできるのか。
読んでいる最中も、読み終わった後も、ずっと「山城~!お前ってやつは……!!」と心の中で叫んでいたような気がします。山城以外の登場人物の視点で語られているときは、山城は傲岸不遜で、偉そうで、居丈高で、周りが助けることが当たり前だと思っているが実際つい周りがサポートしたくなるような素晴らしい走りをするやつ、という宇宙人のような存在として扱われているように見えるのだけれど、山城視点で語られている時の印象はかなり違うように思います。山城は、間違いなく浦を信用――というか、信頼している。それだけに、浦の山城との関わり方がもったいないと感じてしまいます。
山城は、冷血漢ではない。猛獣でもない。走ることに対して純粋で、純粋であるがゆえにそれを言葉にすることは難しく、走ることにプラスにならないだろう事柄には興味がない。けれど、やると決めたことはやる人間。決して指導者向きのタイプではない彼が、どうやって日向を指導するのか期待半分心配半分でしたが、流石走ることに純粋な山城は違うな、と思わせる観察眼と忍耐強さで、意外なほどしっかりと日向のことを見ていることに驚きました。
最後のレース、まるで本当にマラソンを観戦しているようでわくわくしました。
もう少し、あと少し読ませて欲しかった気持ちもありますが、この終わりがベストだったのかもしれません。
私はラストの山城の言葉を聞いた浦が、驚いて、言葉をなくして、少し泣いてくれたらいいなと思ってしまいます。
一人で走る長距離のランナーではあるけれど、独りではなく、「チーム」がいるということ。それを、山城がこういう形で落とし込んだのだと見ることができて、じんとしました。
また「チーム」から読み直したくなるような一冊でした。オリンピック出場の代表選考レースの時にはきっとこの話を思い出すのだろうなと思います。
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チームの第三弾。今回はあの「山城」がコーチ?
一発屋で終わってしまうかもしれない選手のコーチとして、東京五輪の選考会に向けて、後押しする。今までのメンツもそのままに、学連選抜のチームとしての後押しも受けた一大プロジェクトが敢行される。
単純に面白かった。駅伝の絆の深さは永遠です!