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老人ホームでの反逆が面白かった
先生が老人たちに殺されてしまうなんて現実的ではないけど、ゾクッとした
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エンタメとしての面白さもイマイチだし、後味が悪い話ばかりだし、深みもない… わざわざ読む価値は感じられない
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お医者さんだからこそ書けるブラック医療短編集。どの患者も怖かった…。個人的には「天罰あげる」と「注目の的」の話が怖い。特に「注目の的」の主人公の立場に自分がなったらと思うとゾッとする…
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いや~タイトル通り、「怖い」話ばっかですね。それぞれ微妙に違う怖さがありますが、思い込みとか猜疑心てのはホントに怖い。病は気から、といいますが本当に気の持ちようって大事だと思います。特に『老人の園』の人間関係とかリアリティがあるし、『注目の的』の巻き込まれ感も実際にありそうで…『ご主人さまへ』のマタニティ・ブラックに至っては「ブルーを通り越したんかい!」と思わず突っ込みを入れてしまいました。
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「天罰あげる」「蜜の味」「ご主人さまへ」「老人の園」「注目の的」
5話収録。
強烈にブラックな短編集!内容紹介にあるその言葉通りブラックを通り越してドス黒さ満載。
主人公に同情しながら読み進めると、ラストで一気に覆される『天罰あげる』は短編ならではのキレ味抜群。
他人の不幸に異常とも思える快感を感じる女性医師の深層心理に恐怖を覚える『蜜の味』
夫宛に届いた自分の誹謗中傷が書かれた手紙により疑心暗鬼になり追い詰められて行く女性を描いた『ご主人さまへ』はイヤミス感たっぷりでゾワゾワが止まらない。
読後は毒気に当てられる。
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読めなくはないけども、、、っていう。先に進むのが重苦しくなるし、なんかようわからん精神状態の人が多くて、わからん。
この一点。
感情移入するもなにも。っていう。
でも、こういう感じなのかな、精神的にやられる人ってのは。と、考えないでもないけど、どんなしたってこれはかなり周りが迷惑だな。
思い込みの激しいのとーりこえて、妄想過大なうえに、なんとも自分のご都合ばかりで、、、
なんだかなぁ。なんの生産性もない発想と行動で誰の得にもならんことをいつまでも。
ってのが、無性に腹立った、笑笑
ダメだわ。相入れない。こういうのは。
まえの一冊もいまいちだったから、わたしに合わない作家なのかも。
現役医師ならやっぱ海堂尊がわたしは好きだな。
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ブラックで毒気に満ちた医療系短編5作品を収録。
「天罰あげる」では、自身の症状をパニック障害だと診断されたのに納得できない女性がいくつもの病院を渡り歩き、ようやく信頼のおける医師に巡り会うが、やがて医師の問診の意図に疑問を抱き、ある企みを実行する。
「蜜の味」は、患者の不幸に内心密かに悦びを覚える女性外科医の話。理想的な結婚、テレビ出演と幸せが続くが、いずれ不幸が訪れるとの不安を抱く。結末はかなり過激でブラック。
「ご主人さまへ」では、妊娠中の女性の夫のもとへ彼女の素性の悪さ、不貞などあらぬ誹謗を書き綴った手紙が届く。手紙を書いたのは誰なのか、彼女は夫の実家、ママ友、果ては夫まで疑うようになる。
「老人の園」は介護施設を併設する高齢者向けクリニックを経営する外科医が語る話。公平であれときれい事で固めた経営方針のもとで、入居老人たちのトラブルがエスカレートして、最悪の事態を招く。認知症老人たちの反乱で恐ろしい結末となる展開からホラー作品といってもいいだろう。
「注目の的」は、ミシュリンというヘルペスの抗ウイルス剤の副作用を巡って、被害者の会を救済する組織と効能を評価する医師の対立を描く。救済組織は社会運動を盛り上げるが、裏で利益を得ている可能性がある。疾病利得という概念が出てきたりして、かなり専門的な分野にも突っ込んでいる。
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5篇のショートストーリーの中でも、特に面白かったのが「注目の的」である。▶︎「疾病利得者」が話題の中心だが、この「疾病利得」は、多かれ少なかれ昔からあった。それを逆手にとって楽しようとすることは見られなかったし、多少のことは大目にみられていた。▶︎最近はどうだろう。病気であることで、免除されたり軽減されたりすることを利用する横着者がそこそこ出現している。仕方がないねと安易に許される風潮が跋扈している。▶︎ダルダルでけじめのない情けない世の中を私はせっせと生きている。
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短編集で5つのお話があります。
どれもブラックな感じでまさに「怖い患者」のタイトルにふさわしい。
「無痛」というTVドラマで久坂部さんの小説が原作と知り、他の小説も読んでみたいと思い今回はこちらを読んでみました。
また別の小説も読んでみたいと思います。
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怖い患者のお話が5篇。性格なのだろうか。こわれているのだろうか。病気なのだろうか。ここまで危なくてもそれに近い人間は周りにもいるような。真っ直ぐな物差しで物事を自分自身を推し量る大切さを逆に教えられたような気がする。
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嘘をつき医師を騙し、そして地獄へ蹴落とす患者。
他人の不幸は蜜の味と言い、自分が幸福続きになると不幸を望む医師。
悪意にまみれた手紙が届き、恐怖に苦しめられる妊婦。
デイサービスで人間関係が崩落した老人達。
副作用で重大な障害を負い、裁判を起こす被害者の会。
怖い患者たち5人による5編。
読んでいて気持ちの良いものは一つもない。
それでも、読者を騙したり最後に思いもよらない終わり方が面白いので、手が止まらない。
1話を読んで最後の衝撃で「こわっ」と思い、ああ、題名の怖い患者はこういう意味で、そして続く作品もなんとなく傾向が分かる。
どれも精神的に不安定になっている人達。
とある症状が彼ら彼女らの【存在価値】となっている。その為に他人に嘘をつくし殺人さえも惜しまない。
好き勝手な妄想で周りを破滅に追いやる。
著者は医師なのでこの作品を読み終えると、様々な患者を診てきたのだなとつくづく思った。