投稿元:
レビューを見る
多世界解釈
量子力学の新たな解釈
状態が確定する際に新たな世界が発生
トロッコ問題とAI
自動運転中に同様の状況が発生したら?
多数決の威力と性質
少数の断固たる意見に左右される浮動票
17%
50%以上の確率で正しい判断ができる場合の多数決の有効性
言語の認知に対する影響
言語が世界の捉え方に与える影響
投稿元:
レビューを見る
ロマンがあり、面白くて、ダイナミックで機知に富んでいました!世の中の事象がこんなに科学で説明できるなんて知らなかったです。こんなに面白い科学が存在していることを知らなかったなんて!という気持ち。ずーっと読んでいたくて本を読み終わるのが惜しい気持ちでした。
投稿元:
レビューを見る
まず装丁が美しい。そして帯にもあるが本当に叙情的。こんな人が先生だったら物理が大好きになりそう。
中身は5編だが、数理社会編と倫理編は私の知能の低さにより若干の眠さが…。
宇宙の話にはうっとりしたしアリの話はびっくりした。妄想の世界に浸らせてもくれる美しい日本語と科学のお話たち。やっぱりわたしは綺譚が好き。
投稿元:
レビューを見る
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011677/
投稿元:
レビューを見る
科学夜話とのタイトル通り、サイエンス・エッセイ。
物理学者が語るとありますが、物理学から少しはみ出した話題もあり、科学の面白さというか、科学者が自由に飛躍して考える様が、徒然なるままに書かれており、好みが分かれるかもしれませんが、私は好きですね。
物理の専門ではないですが、カイパーベルトって、あーそーだった、オールトの雲ってありましたねー、とか知識・雑学を知るのに良いです。
個人的には、アリの話(2話)とトロッコ問題が興味深かった。特に、トロッコ問題に対して、国別の結果を元に、全世界が「西洋クラスター」「東洋クラスター」「南洋クラスター」に分かれている話題は、へぇ~へぇ~が多かったです。
タイトル通り、重めの本を読んだ後に、軽食を摘まむ感じで読む本といったところでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである」…そうは言っても科学というとハードルが高い…でも興味はある!
22編の短めのエッセイは宇宙のはなし、原子世界のはなし、人間社会のはなし、倫理のはなし、生命のはなしの五章にわかれている。中には一回で読んだだけでは理解できないものもあるけど、これより解説が詳しいと難しくなってしまうし、もっと知りたいと思わせるにちょうどいい案配なのかもしれない。
叙情的な文に美しい挿し絵、各章の扉に添えられた吉田一穂の詩…手元に置いて眺めたくなる本。
投稿元:
レビューを見る
色々なジャンルの話がつまっていて、寝る前に一夜ずつ読むのがおすすめかなと思います
特に宇宙とアリのお話は個人的に好きです_φ(・_・
2021/03/20 ★4.0
投稿元:
レビューを見る
物理学者による科学エッセイ。柔らかく書かれてはいるけど、中には難しすぎて理解できないものも有り。でもとても楽しめた!【天空編】【原子編】【数理社会編】【倫理編】【生命編】。その中でさらに10ページ前後で第1夜、第2夜…と章立てされており、寝る前の布団の中で、科学を通して宇宙、歴史、小さな生物の神秘へと思いを巡らすと良い。グーグル検索の誕生、トロッコ問題を自動運転技術に結びつけての考察、X線の発見から原子爆弾へ…、渡り鳥の話が印象に残った。
投稿元:
レビューを見る
理系の教科書や参考書にコラムで載っているような面白科学よもやま話をたっぷり堪能できる本。
特にタメになった話:フィン語話者とスウェーデン語話者の差異の研究結果から、どの言語を使うかによって認知能力に差異が生まれることがわかった。だからこそ人が他言語を学ぶことは新たな認知能力を獲得することに繋がる。
投稿元:
レビューを見る
帯に書かれた「SF100冊分のネタが詰まっている」は、あながち誇大広告ではない。
「天空」「原子」「数理社会」「倫理」「生命」の章立てで、22に分かれた科学夜話を物理学者が語って聞かせる。それぞれにお話が手短で、それでいてエスプリが効いてる、ってやつだろうね、理論、学説にとどまらず、おおらかに浪漫を語る。
今のご時世、数理社会理論を語った3章が面白い。
評判が評判を呼ぶという世論の集積効果の第10夜、付和雷同する「パニュルジュの羊みたいに」を語る第11夜、多数決の秘められた力と題された第13夜などなど。
「2割にも満たない確信をもった少数派の意見が、残りの一般有権者全体の意見に優先することが起こる」、「専門家を交えた少数の集まりによる議論の積み重ねを、集団の意思決定の場で活用する動きを指す」熟議民主主義。
なにやら、前代未聞の国家的危機を、専門家委員会やら、諮問委員会とやらに図って、だれの責任で決断したのか曖昧にしている世相を予想したかのように話題にしている点が面白い。
本書は、2020年2月に上梓されているので、まだコロナ禍が本格化する前のこと。
科学は未来を予想する力を秘めている。そんな思いにも駆られる。
また、ゆっくり、折を見て、気になる章を、つまみ読みしよう。
投稿元:
レビューを見る
【科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである】(文中より引用)
宇宙や原子から倫理や生命に至るまで、幅広く科学にまつわるエッセイを収めた一冊。難解な解説はまったくなく、科学のまどろみへと誘ってくれる優しい話にあふれています。人間や自然への謙虚な姿勢が全編に貫かれており、挿絵の数々と相まって温かな気持ちになることができました。著者は、量子力学の専門家でもある全卓樹。
第2弾も期待したいところです☆5つ
投稿元:
レビューを見る
賢者が17%いてはじめて悪貨を駆逐できる、というのが印象的だった。難しい話をかなり分かりやすく説明してくれる良本
投稿元:
レビューを見る
一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。
500億年のちは、一日の長さは今の一月ほどになるだろう…
空想よりも現実の世界のほうがずっと不思議だ、と感じるような、物理学者のとっておきのお話を22、集めました。壮大な宇宙に思いを馳せたくなる一冊です。
投稿元:
レビューを見る
副題の「物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな脅威」がほぼ全て内容を説明しているが、我々の生活や身近なところに、気づいていたりいなかったりはするが、確実に「在る」科学のアレコレを教えてくれるエッセイ。
やや詩的な表現が散見され、それは分かりやすさでもありつつ科学的事実と混合してしまいそうになることもあり、表現としては諸刃の剣だなと思わないでもないが、全編通じて比較的分かりやすく、新しい学説もきっちり取り入れ、日常の延長にあるよしなし事を学べる楽しい一冊だった。
投稿元:
レビューを見る
全卓樹「銀河の片隅で科学夜話」読了。どのお話も自分にとって新しい発見があり素晴らしく科学ってやっぱりいいなと思った。例えば確率論で3人寄れば文殊の知恵を説いたお話も思わず唸ってしまった。1人が少し劣っていても加わった方が良くなるのは劣等感を感じた時の強い心の支えになると思った。