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紙の本
初めて恋した解説本
2003/05/14 00:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までコミック作品の解説本は、あまり好きではありませんでした。
なぜなら、コミック作品(ストーリー・キャラクターetc)に対する思い入れ・感想は、読者によって違うからです。
解説本は、その著者の個人的な感情・思い入れが押し付けられるようで、読むのに抵抗が感じられるからです。
ところが、この「銀牙伝説ウィード名勝負列伝」は、私が初めて「素直に読めて面白い」と思った解説本でした。
物語前半の「P4編」までの区切りの良いところで、すっきりまとめられて読みやすく、なおかつ、その分キャラクター一匹一匹の解説の内容が濃くて十分読み応えのあるものでした。
犬種についても勉強になります。本編を思い出しながら読むと、犬種の特徴の勉強になり、興味深い内容でした。
脇役でも、せっかく魅力あるのにもかかわらず、ストーリー全体を通して登場する機会が少なかったキャラクターにも、ちゃんとスポットが当たっているのが嬉しかったです。
解説のほうも、本編では詳しく語られなかった部分をきっちり補完する形で書かれていて、なおかつ、これから初めて「ウィード」を読もうと思う読者の事を配慮して、「ネタバレ」にも気を遣って書いていらっしゃる様子が感じられました。
そして、なによりも、この解説本を読んで「銀牙伝説ウィード」の物語全体を、大きな視野で考えたとき、気が付いた事は、主人公ウィードと仲間達の本当の敵は、P4でも法玄兄弟でもなく、「人間」であるという事ですね。
「ペットを自分の都合で虐待・捨てる飼い主」「金儲けの為の自然破壊・開発」など、登場キャラクター(犬)たちの生い立ち・住む環境・未来に影を落としていることが改めて知らされ、衝撃を受けました。
それに対して、自分が今できることといったら、「犬などペットを衝動買いしないようにしよう」くらいしか、思いつかないのが情けないですね。
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