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この一冊の中で、不思議な出来事はすべて謎解かれて、するりと終着させるのが見事。面白いです。
富安陽子さんのお力を痛感しました。
みんなで階段を駆け上がる、それだけでわくわくする冒険だったよなあと懐かしい気持ちになりました。
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2021年度の課題図書、小学校中学年向け。
ゆりの木荘。
昔は魔法がかけられているという言い伝えがあった洋館は、いまは老人ホームになっている。
玄関ホールにある振り子時計は、昔からある。
ある時、入居者のサクラさんが手まり歌を歌うと、昔にもどってしまった!
さくさく読めて軽いミステリーとしてはおもしろかったけれど、何が残るかと言われたら、よくわかりませんでした。
戦争を生き延びた幸運のくだりから、平和に感謝するべきなんだろうな、という終わり。
キャラクターも記号のようで、それぞれに物語があるわけでもない、と感じました。
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富安陽子さんの作品を読むのは実は初めて。
書架でたくさん見ていたのに。
お年寄り達が子どもの頃にタイムスリップしてしまう。
謎を解いて無事現在に戻ってこれるのだが、子どもの頃に留まっていたい人と、いくつになっても前に進まなきゃという人。
私は後者かな。
ファンタジーだね。
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第67回(2021年度)青少年読書感想文課題図書
小学校中学年の部
内容:
「ゆりの木荘は、100年以上も前に立てられた立派な洋館。いまは有料老人ホームになり、ツバキさんやサクラさんたち、6人の老人が住んでいる。春風が吹くある日、サクラさんはだれかが歌う手まり歌──時々聞こえる歌──を耳にする。ツバキさんにいわれるまま、サクラさんがその歌を口ずさんでみると、ふたりは突然、子どもになってしまった。それは、77年前の約束のために、「あの子」がサクラさんたちを呼び寄せたから……。」