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現代アートとは、がわかる本でした
2020/12/31 18:55
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投稿者:ごん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすくすらすら読める本でした。
現代アートとは、何か?を本当にわかりやすく伝えてくれるありがたい本です。
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このシリーズの数学の本もそうですが、絶妙なタイミングで挟まれる脱力系のイラストは最大の魅力です。
あと改めて思ったのは、素人目線というのを大事にしていて「わかる/わからない」という感覚を、とても実寸大で書いてるなぁ、と。
パラダイム転換の話にある、これからは「本物の価値がなくなる」という見方は新しい発見でした。
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現代アートを説明する本ってそれぞれの作品や歴史を語るやつが多いけど、根本的なアートや現代アートとは何かが非常にわかりやすく書かれていてよかった。
・アートとは常識をブチ壊す工夫。美は関係ない。不快なものでもいい。アートは高尚であるべきとか社会的価値があるべきとかは嘘。有害なものでもアート多様性の受け皿であり、未来の価値観の芽になるかもしれないもの。大半はゴミだけど、未来に役に立つかもしれないから価値を出して
・アートや哲学は何の役に立つのか?まだよくわからないものに対して考えていくのがアートや哲学。そこから役に立つものが誕生すると、別名のジャンルが与えられ別れていく。哲学から数学・物理学・天文学が誕生して別れていったように、アートからもデザイン・建築・漫画のようなものが誕生していった。いまのアートにはまたよくわからないものしか残っていない。何か役立つものが出たらアートから卒業してく。
・ハイアート/ローアート
エンタメやPR要素が少ないものほどハイアート。世に求められていること・受ける要素を減らし、表現したいことを純粋に出せば出すほどハイ
・純粋芸術/総合芸術文字なら文字だけで、音なら音だけで表現するほうがより純粋芸術としてアートのヒエラルキーが高い。歌とピアノならピアノ。歌は歌詞も入ってくるから。ラノベは挿絵も入ってくるから。
・アートの価値は批評家が決める。純然たるロジックの世界。論理的に、美術史の歴史に対して何が新しいか、現代のどんな課題に対応しているか、など専門的な項目をたくさんクリアするほど評価が高くなっていく。何も知らない人が見て感動するか、ということは一切ない。知識がない人には一切分からない。その道の専門家たちの議論で決まる。批評的な価値の獲得・プロモーション・人脈がアートの価値を上げるために重要。
・アートもオスがモテるための本能。作るのは男が多いが観るのは女性が多い。
・感性というが、自分の体験によって感動にバイアスがかかる。若いうちはとくにかかりやすい。
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正直現代アートって、あまり興味なくて、面白いとも感じられない人間です。もっと昔の絵画やら彫刻やら遺跡やら世界遺産の街並みやらが好き。ですが、パートナーは現代アート好き。それって何がいいの?と思っている中で、出会ったのがこの本。見方が変わると、視点が変わると、面白い。
現代アート自体を楽しいと思うかは別ですが、現代アートに対する考え方が面白い。
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「アートとは何か、どのように向き合うのか」という一見哲学的にも思える疑問に対して、とてもわかりやすく応えてくれました。
中身を見ると、特に日本人はアートに触れる機会はたくさんあるはずなのに、触れずにいるし、なんなら他の国と比較しても一番触れた方がいいのではないかとも考えられました。
すぐ読めるので、オススメです。
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本当は同じシリーズの『高校の数学を〜』を買いに行ったんだが、こっちの方が気になって先に読み切ってしまった。来週、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展に行くしな。
アートとデザインの違い、アートの世界のパラダイム転換(『13歳からのアート思考』にも似たような話があった)も勉強になった。
しかし一番刺さったのは、何かゴールを求めて能率本位になるのではなく、「私はいまここにいる。私はこういう経験をしている」と意識を自分に向けてあげることが大事というメッセージ。これは禅や瞑想の姿勢に近い。スムーズにアウトプットを続けるだけの人生は果たして「生きた」と言えるのか…?
これが結果として、自分の知らない世界に趣味を向け、備えもった範囲から出て、新しい発想に繋がっていく…でも、これを目的としてしまうとまた能率本位に戻るという矛盾。。
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ざっくりしていて分かり易かった。アートって思ったよりもハードル低く、自由に触れていいものなんだなあ。
今までは「アートに触れる自分」を演出したくて美術館の企画展に行くものの、どう楽しんだらいいのか分からなかったんだよね。
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ある種の現代アートに、不安感とか不快な気持ちを抱いてしまうことがあって、あんまりいい気持ちでないので避けていたりしたんだけど、アートは既成概念を壊す役割があるからそういう気持ちを与えるものであるほどアート性が高いということを知って、めちゃくちゃ納得した。そうか、気持ち悪い怖いと思ってもいいんだな、自分の枠が揺さぶられているということなんだな、と思ったら、もう少し向き合える気がした。
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アートをいらないものに値段がついてるものと思っている聞き手と
そこに下からごますりでアートを落として話する専門家の話。
初心者や一生アートに関わらない人はいいかもしれないが、アート好きや興味がある人からすると
ストレスでしかない。
聞き手の感想なんかどうでもいいのに
この本ではアートより聞き手がどう思うかにフォーカスされている
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アートってセンスだと思っていたけど、理由が無くて心が動けばアートっていう言葉でもう少し軽く触れられると思う。
感動したと言えば、アートに触れていると言える、
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アートとデザインの違いはとてもわかりやすかったです。
世の中の「実用本位」「能率本位」ということはとてもよくわかります。
自分は常に時間に追われながら、手段と目的の連鎖でゴールが見えない能率第一で生きている感じがしていますが、目的自体の「アート」に触れて「人生の本番」を経験することを意識していきたいです。
先生と聞き手の対話形式の中にイラストも多くわかりやすいです。
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個人的に好きなデュシャンが取り上げられていて、彼の業績についてより深く知ることができました。
ざっくりした流れで美術史を追えるのも良かったです。
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アートは、完全に現実とは離れて楽しめるからこそ面白いし、意味がある!
現実にあるものばかりが存在価値の高いものではない。
見えないところにどれだけ目を向けられるかだ。芸術はそのよいトレーニングにもなっていたんだなぁ
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なんとなく美術館に行って絵を観ることが好きだ。
でも、どうして美術館に行くの?画集を買えば良いんじゃない?と言われたら反論できない気がする。そんな私に丁度良い本だった。
アートは、当たり前のことだが難しい知識なんて必要ない。しかし、ひとつのことばかり観ていると、他のことは絶対に気づくことができないだろう。
つまり、いろんな作品に触れることが大事なんだね。
私は大学生の頃、近代美術館に行ったけれど、何やらよく分からない展示物(印象に残ってるのは、ドアがいっぱいあってそれを開けると便器がある。その様子を別の部屋からモニターで眺めるという作品)がいっぱいだった。
面白かったかと言われればそうではないと思うけど、数年経って忘れてないということは、何がしかの影響を与えられているのだと思う。
本書は、そんな自分の体験を思い起こさせられたのと同時に、毛嫌いしていた現代アートへの門戸を開いてくれる本でもあった。
「無駄なものを楽しむ」姿勢があっても良いんじゃないか。
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audibleで読みました
私はこの本よりアートを分かりやすく解説した本を知りません
ぶっちゃけ出身大学で対面にて受けた美術系のどの講義よりも、解説が明解で全体像が掴みやすかったです
例で出されているアーティストや作品に関して9割知っている状態でしたので問題ありませんでしたが、audibleだともちろん図解はないため注意が必要です