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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
たった2日の出来事です。内容は、深いし、濃いし……読み終わって、なんだか疲労感持ったのは、濃密すぎて速い展開の小説だからでしょうか。警官が、失踪するのですが、裏にいろいろありまして……。
紙の本
なんとなく結末が見えていた感じ
2020/05/28 09:16
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
福祉、介護、医薬などの問題をテーマにその問題点をあげる形でのミステリーだけどなんとなくしっくりこない。樋口の組織にしてもそんなのあるの?という感じに思えて来てそれがちょっと面白みにブレーキをかけている面も感じる。
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始動
第一日、 第二日で事件は一応は終わる
そして少しの後日談。
十七年前の事件。一月ほど前の何か。当日早朝の出来事
名前が出てくるのは第一日から。名前が出るとボヤっとした印象が個人に集まってくる。誰かさんから樋口さんになるのが面白い。
樋口さんはカッコ良くて腕も立ちそう。一つの弱点が何だか可愛い。
これって警察小説なの?
悪い奴はきっとどこにでもいる。基本は良い人よい組織、だけど目と耳はしっかり働かせて、自分に受け入れらるかどうか注目はしていたい。
後日の 5 八日後 に 第一日と副題が付いていた。? と思いながら読み終わって納得。それは新たな関係の始まり
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約600ページという分厚い量でしたが、グイグイ世界観にハマり、いつの間にか、めくったページの量に驚きました。
最初は、静かで穏やかな空気感を放っていて、今までとは違った雰囲気なのかなと思いきや、段々と変わり、結果としては骨太な作品になっていました。「悪寒」では最初の段階から冷気で不気味な空気が漂っていましたが、この作品では、徐々に時間をかけているので、より怖さが引き立っているのではないかと思いました。
わずか2日間の出来事を時系列に色々な人の視点を変えながら、物語は進むのですが、最初は点と点で繋がりは見えません。それが段々と結ばれていく過程は、読んでいてちょっと爽快でした。静かな村に潜む謎は、不気味で現実感はありました。じわじわと冷たい空気が目前にまでくるようで、どっっぷりと世界観にハマってしまいました。
ただ、ラストはもう少し華麗に解決してくれたらなと個人的には思いました。ある事で病院に運ばれるのですが、その間に・・・でしたので、じっくり味わいたかったです。
一番最後は余韻のある良い終わり方で、それまで複雑で暗い気持ちだった分、良かったです。
登場人物が多く、最初の段階では断片的なシーンばかりでしたが、段々と頭の中で繋がり、それぞれの心情が垣間見れ、平凡な日常から緊迫感あふれる雰囲気と変化する過程は、読んでいて面白かったです。
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北陸地方の村の駐在所から失踪した警官を探すために派遣された調査官の樋口。彼は後任の中在家の警官の島崎と謎を追いかける。
調査官の樋口の過去が物語が進むにつれて分かってきます。最初の飄々とした何を考えているのか分からない状況から彼の視点に立って見る時には、彼もひとりの人間なんだと思えるようになってきました。彼の所属する組織の全貌は分かりませんが。
村の中で様々な権力と結び付き癒着する中国企業とそれの反対勢力。国と地方の政治家の癒着。それに振り回される老人施設や児童施設の問題などは地方の問題をそのまま本書で実現している気がします。このあたりは原子力施設の地方と国の話に似ているかもしれません。
物語に登場する子供達が最初は怖く感じたけど、
最後の巡りあいはホッとする瞬間。子供たちも幸せになれます様にと思いながら、本書を閉じたいと思います。
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駐在所の警察官が活躍する小説が続いた(笑)。本書は準主役ではあるが。
主人公は、駐在所の警官が失踪した事案を調べるため来村した、調査官。彼に疑念を抱く後任の駐在所の警官も、やがて彼とともに謎を追う。
多彩な人物や次々に起こる事件、さらに背後に潜む闇への推理とで、最後まで読者を惹きつける。文庫本で587頁を費やすが、けっして長さを感じさせない。
ただ、視点がAの人物で語られていたはずが、いつの間にかBの視点になっているという箇所には戸惑いを覚えてしまったが・・・
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久々にザ・警察小説を読んだ。真実に着々と迫っていく構図の中でも、複数の謎に並行して迫っていること、また様々な人の目線から話が進められていることから、情報量が多め。しかも2日間のうちの話という。テンポ良く読めました。にしても「施設」の設定がやけにリアル。
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約600頁だから、薄い本なら3冊分。開く手も疲れるぐらいの分厚さです。
若い刑事がめったに取れない休日に妻と幼い息子を連れて遊園地に行く。仕事の電話に応対したわずか数分の間に息子をさらわれ、家族は崩壊。そんな幕開け。十数年が経ち、失うものは何もなければやる気もゼロに見える彼。
田舎の町で莫大なカネが動いている。いったい何が起きているのか。これでつまらないオチならば許さんという気持ちで読んでいました。痛ましく、やるせなく、ただただつらい気持ちが押し寄せるけれど、頁を繰る手を止められない。やる気なさそうなのに物凄く頭のキレる彼と、クソが付くほど真面目な警官のやりとりにクスッと笑ってしまったりも。
最後は嗚咽しそうになりました。生きている意味は必ずある。
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痣や悪寒に比べるとイマイチ、、、と思いつつ分厚い文庫本が気がつけば残り数ページになっていたので、作品に引き込む力はさすが伊岡さんという感じ。
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北陸地方にある村の駐在所から、警官が失踪した。県警本部の調査官・樋口透吾は、後任の駐在・島崎巡査部長と共に失踪の謎を追うが――。〈解説〉大矢博子
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伊岡瞬ってすごいな。
いつの間にか心奪われた。この物語に。
とある“施設”で人体実験のようなことが行われていたり、こうも次々に人が死んだり。
冷静に考えればリアリティーはないかもしれないけど。
面白かった。樋口も島崎ら登場人物も魅力的だったし。
最後は半分予想通りだったけど、散りばめられた布石に気付いたときの気持ち良さと来たら。
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中盤からラストまでの時間があっという間に過ぎていた。実時間も2日なんだと驚きました。内容の濃い作品です。序盤の登場人物が中々覚えられなかったのですが、物語自体が序盤はゆっくり進み、ようやく揃った頃からの事件の多さに構成がしっかりしている印象がありました。ラストの息子との再会が良かったなぁと思いました。
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のれるまで少し時間がかかったけど、伊岡ワールドに引き込まれた。最後が少し綺麗すぎる気がするのと、子供たちの、特に貴やシンのその後の描写が読みたかったので☆4
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「土地の利権」「臨床実験」など、日常とはかけ離れたテーマで話が進んでいく一方、「家族」という誰もが持つ、切っても切り離せないものが話に深く関わってくる。
政府や企業など、入り組んだ話は少し難しく、ついていけない部分もあったが、全体としてのストーリーには満足した。
警察小説を読むと必ずと言っていいほど出てくる、冷静沈着で論理的思考の持ち主にはやはり憧れる。
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長編警察小説。
すこい話だと思った。
お金に目がくらんだ独裁者がいるような国とかなら、あり得る話なのかなとも思った。
弱い立場のものは、自分の立場がわかっていて、それに抗えないことを知っているから、甘んじて受け入れてしまう。
一番印象的だったのは、施設に入っている子供たちが、施設を追い出されるのがイヤで言うことを聞いているというところ。
家庭の温もりを知らない子供たちは、施設がどんなに恵まれている環境なのかということをわかっているというのは、とても切なく感じてしまう。
虐待や暴力の描写があまりなかったのは、
わたし的にはよかった。