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大学受験小論文の問題からそのテーマの根源を模索しつつ、その問題の受験生の解答どうフィードバックされているかを鳥瞰的に眺め、どうテーマを掘り下げていくかを提示する本。
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難しいとにかく難しい。
非常に抽象的な話が多く分かりにくい。
けど頑張って読みたくなる本だった。
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1.問い自体が古来から人間にとって容易に解決しえない難題であること
2.考えを深めるためには、関連する資料、文献などさまざまな材料が必要になること
3.論を展開するには、文章に習熟していなければならない。
1.自分ひとりでは、なかなか問題の深さを測りがたい
2.資料、検分資料などを通さなければ、広く見渡すことができない
3.手を働かせて、書くことに習熟しなければ、遠くの重いも手繰り寄せることができない
思考力とは知的な力であるよりも、むしろ身体に由来する力であること。難解長大な文章を読むことは、まさに身体的とーれ人具によって鍛えることに通ずる。
書いているときの、まるで夢の中をさまよっているような思いを受け止め、意識化の欲求に促していく、そこに独自の流れを作り出すきっかけが見出される。
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[ 内容 ]
ニューヨーク同時多発テロ以後の一連の事件は、現代を生きる私たちにとって、実存にかかわる痛切な問題といえる。
これと連関するかのように、二〇〇一年前後の大学入試論文問題は、西欧とアジア、南北の格差、グローバリズム、文化相対主義といったテーマをめぐって出題されてきた。
ここに、日本の戦後責任を問い、歴史における主体性を問うといったテーマが加わり、あたかも現代思想のミニ舞台の観を呈している。
このような状況を踏まえ、倫理とは何かを問いかけながら、論理力と思考力、そして書く力をいかにして身につけるかの指針を示す。
受験生、大学生、社会人のための論文入門。
[ 目次 ]
第1章 アジアとは何か―世界地図の一部「『アジア』とは、どの範囲か」
第2章 イエスと準イエス―埴谷雄高『隠された無限』
第3章 倫理の開始点―小林秀雄『本居宣長』
第4章 人間の残忍性―ニーチェ『善悪の彼岸』
第5章 二元論をどう超えるか―加藤典洋『敗戦後論』
第6章 精神の原型へ―吉本隆明『アフリカ的段階について』
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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2004年刊行。大学受験における小論文問題(オリジナル問題も含まれるが)を素材に、合格小論文作成に必要な知見、視点、日常生活との結び付け方、題材文の検討指針を解読。日常生活での体験や見聞を斜めに見つつ、様々な哲学者の文章やその解説本を読み込み、これを結び付ける。そして、これを一定の文章に落とし込むという作業実態を感得できる。もっとも、高校生がこれを解いているとは、かなり驚きだし(学生の優秀答案もある)、凄いなぁとの感。
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人間の不条理性、人生の不可思議を語るに足る材料は揃えられているが、思考を鍛えるという語感に違和が残り続ける。受験生向きだとか、このような形でしか思想というものに触れえないというのは如何なものか。誰も彼も解説書ばかりで、真っ向勝負を避けているようにも思える。