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とても読みやすく面白かった。
なるほど、と思うこともあれば、なんだこれ、と思うこともあり、そのバランスが心地よかった。
村上春樹の考えや人となりを知るにはとてもいいと思う。
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ステキな2人の対談、楽しみにしていたけど予想以上によかった!川上さん、相当準備したんだろうなと節々で感じる。話の引き出し方が秀逸。これまでみたこともない村上さんの顔が見えたように思う。
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感想=https://twitter.com/lumciningnbdurw/status/1301308382616276992?s=21
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川上さんの質問すごい、ほんとうによく準備してきたのがひしひしと伝わる。自身の考えも織り交ぜつつ、うるさいほど肯定するわけでも否定するわけでもない姿勢がまずすてきだなあと思った。地下2階の話、おもしろいです。村上春樹作品を読んでいて感じる、「どうして自分だけが考えていたことがここに?」の理由がすこしわかった気がします。
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川上未映子氏が村上春樹氏にインタビューを行う対談集。
川上氏の作品は一度読みかけて放り出した記憶があり、本書も少しとっつきにくいかと思ったものの、作者の口語ならと思い購入。
村上作品のファンであり、自身も作家である川上氏の質問・対話の切り口は非常に面白くて、結果として買って良かったと思います。
特に「女性が性的な役割を担わされ過ぎていないか」という点について川上氏が村上氏に切り込む件はなかなかスリリングでした。
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「物語は簡単には無くならない」…!
身体を使って(?)生きていきたいと思い続ける、思い続けたい
飲み込むように読んだ
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★★★2021年4月★★★
読み終わってからだいぶ経つ。
本に入れた折り目を見直しつつ、印象に残ったことを書いていく。
村上「本当のリアリティっていうのは、リアリティを超えたもの」
「ボイスをよりリアルなものにしていく。それが僕らの大事な仕事」
「学生運動の頃の、言葉がまったく無駄に終わってしまったことへの怒りみたいなものが強くあった」
「トランプは人々の地下室に訴えることだけを言いまくって、それで勝利を収めたわけ」
「日本人の感覚では、あの世とこの世が行き来自由なわけです」
「僕にとっては文章がすべてなんです」
「自分がそうであったかもしれないけど、実際にはそうではない自分の姿」
「『つんぼじゃねえや』と『太った配達人』、この2つが僕の文章のモデルになっている」
「物語の『善性』の根拠は何かというと、要するに歴史の重みなんです」
川上「その物語自体を自分の経験として引き寄せていた」
「そう、まあ、ごく控えめに言って最高ですよね(笑)」
「神話や歴史の重みそれ自体が無効になっているとは思われませんか、村上さん。」
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川上未映子による、村上春樹へのインタビュー本。
とても興味深いのだが、おそらく1割程度しか理解できていない。でも楽しい。
父親の書斎で高等数学の本を見つけてほとんどわからないくせに背伸びして真剣にわかるところをたぐりながら読みすすめるような感覚で、ところどころ現れる「ここは何となくわかる!」をモチベーションに、思考停止を繰り返しながら文字を追った。
実はノープランで書きながらの肉付け(削り)とか、似たパターンも文章が変化していれば進化だとか、地下二階に降りていく話、壁抜けの意味、言いたいことは言わない、優れたパーカッショニストは大事な音を叩かない、悪いようにはしなかっただろ?という信頼関係、etc
インタビュアーの川上未映子の図々しさがとても良い方向に働いていて(笑)、村上春樹の本音を聞けた気がして、貴重な体験になった。お互い認めあっているからこそのインタビューでむしろ対談といっても不足ない内容だった。1割しか理解してなくて言えた立場じゃないけど。
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村上春樹さんと川上未映子さんのロングインタビューを1冊にまとめた本書
村上さんの文章に対するひたむきさや川上さんの鋭い質問、読んでいて楽しかったなー。
あの特徴的な比喩も村上さんの小説を書く上で意識していることで、小説を作る上での裏側を興味深かった。
たとえ紙がなくなっても人は語り継ぐ
このセリフいいです。
次に本を読むときは文体を意識して読んでいきたいな。
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のらりくらりとした師匠と優秀な弟子の対談みたいな、2人のやり取りが絶妙。
村上春樹の読者は内的な読書を求めてるとか、壁抜けの話とか、今まで村上さんの小説を読みながら感じていた感覚が言語化されていくのが面白い。本人の言葉だから納得感もある。
女性の描かれ方について聞くところは、川上さんのストレートな質問がスリリングで、でも村上春樹小説の理解者としての部分も聞き手として見えてきて、絶妙なバランス感覚で面白かった。
最終章、小説の書き進め方を数字のメモを見返しながら話していくところは、ものづくり論としても興味深かった。「書き飛ばし」のくだりとか。
村上春樹さんの本も川上未映子さんの本ももう一度読みたくなったし、なにより村上春樹のことも川上未映子のことも好きになった。そんな本でした。
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前半面白い。村上春樹も川上未映子も好きな作家だ。川上さんのサイン本持ってる。でも、本作の内容はかなり文学?に精通していないと、私のように置いてきぼりをくらう箇所も多いのかな?
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https://yoshimor.hatenadiary.jp/entry/2021/03/22/053000
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『思いもよらないことが起こって、思いもよらない人が、思いもよらないかたちで死んでいく。僕が一番言いたいのはそういうことじゃないかな』
『僕の文章というのは、基本的にリアリズムなんです。でも、物語は基本的に非リアリズムです』
『つまるところ、小説家にとって必要なのは、そういう「お願いします」「わかりました」の信頼関係なんですよ』
『物語とか、男性とか井戸とか、そういったものに対しては、ものすごく惜しみなく注がれている想像力が、女の人との関係においては発揮されていない…いつも女性は男性である主人公の犠牲のようになってしまう傾向がある』
『トロントの新聞によると、トロントの書店で盗まれる本は村上春樹が圧倒的に多い』
『紙がなくなっても、それが善き物語であれば続く…たとえ紙がなくなっても、人は語り継ぐ』
川上未映子さんが村上春樹さんに13時間に及ぶインタビュー。
村上さんの文章に対する思いや、川上さんの鋭い問いかけ(得に女性について)がイイ‼️
『騎士団長殺し』を読み直すはめになりそうだ。
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読み始めは「???」だったけど、読み終わった時は定期的にやって欲しいと思いました。
「そんな質問しなくても」とか「失礼じゃない?」って思う質問も慣れてくると(ってなんか変な言い方だけど)面白くなってきた。
小説を読んでいる感じで、インタビュアーの川上未映子さんに自分がなって村上春樹(ここは敬称略)に聞きなさたいこと聞いているような。
そんな感じです。
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「対談」って手抜きで本を作ってテキトーに売ってる印象があって普通は読まないんだけど、村上主義者なのでこれは読みました。
対談じゃなくてインタビューですね。村上春樹を死ぬほど熟読して、どこに何が書いてあるかも、小説の登場人物についても知り尽くし、村上春樹がどこぞのスピーチで何を言ったかもフォローしている川上未央子氏の、一作家として、読者として、ファンとしてのすごいインタビュー。「騎士団長殺し」に出てくる「イデア」と「メタファー」についても一体何なのか(多くの読者が聞きたいところ!?)掘り下げて聞く。
…まぁ答えは例によって「僕にもわからない。」なんだけど。
一番心に残ったのは、あぁつまり、村上春樹は本当に小説のテーマとか構造とかそんなものはどうでもよくて(どうでもいいというか二の次で)、ただ単に「文章を書くのが好き」という話。「文章を書くのが好き」。「なんでもいいから何か書きたい」。「なんかフレーズが頭に浮かんで、そこから物語が発展する」。
大学で文芸サークルみたいなのに所属していたとき、みんなそういう感覚だったな、と(もちろん本物の作家とは全然レベルは違うんだけど)思った。
私も文章書くのが好き。読んで、書くのが好き。だから読書のレビューもこうしてコツコツ書くし、新聞に投書したりする。あとけっこうこまめに人に手紙を書きます。素敵な自分らしい文章をこれからも書きたいな。