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なんだろう、このシンクロ感…。ここ数日、読んでいる本が、「居場所」や「居ること」、「どう生きたいか」などなどを考えさせられるものが続いているの中、このペースで実家に戻ったら読む本が足りなくなるかもと思い、駅ナカの本屋さんで手にとったら…その系譜につながる物語だった。
崖っぷちに立たされた主人公で肩たたきにあっている会社員の青柳誠一、スポーツトレーナーの瀬川由衣、身体の変化に戸惑う世界のバレエダンサーの高野悠が、ひとつのバレエ公園を「成功」させるために、ひとつひとつの出来事と向き合う中で、自分の存在を「ただ居る」ということを受け入れ、次の道、「希望」を見つけて進んで行く。右往左往するような出来事も盛り込まれているのに、心は凪いだままページをめくった。高野さんや美波さんの凛とした踊りを見てみたいと思った。まさかこんな物語だとは思っていなかった。人は、きっと出会うべくして出会う。そんなことを静かに思いつつ、とても満たされた気持ちになった。変わりたいと思ったら「まだまだ変われる、心も身体も。」
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通勤のお供のはずが、面白い題材にやられてしまい一気に読み切ってしまった。
伊吹作品は私ツボにぴったりハマり過ぎててこわい位です。楽しい小説をありがとうございました。
青柳さんはもちろんのこと高野さん、紗良お嬢様と皆さん格好良い。
素敵おじさん達には是非美波さん、瀬川さんをガシッと掴みに行っていただきたいですね!
本の世界にいる時は気にもしなかったけど、今になって自分の仕事ってなんだろう…と虚無感が襲ってきた。
努力もしない私に王者の才能なんて当然にしてあるわけなく。よし、仕事はただの収入手段だ、掴める何かを外部に探そう。
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あなたって、どこでも傍観者なのね。家を出た妻にそう告げられ、47歳の会社員・青柳誠一は呆然と佇む。そして災厄は会社でも──。窓際部署に異動か、社が後援するバレエ団への出向、どちらかを選べと迫られた青柳は「白鳥の湖」公演の成功を目指すことに。スポーツトレーナーの瀬川由衣や天才バレエダンサー・高野悠らと共に突き進むが、次々と困難が……! 読めば力湧く崖っぷちお仕事小説。
著者の作品を読むのは「ミッドナイト・バス」に続いて二冊目。これは元気をもらえる小説です。前の本のつながりではないが、宝塚月組で舞台化されたんですね。
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よかった。バレエの講演にかける人たち
バレエをする人だけでなく周りで支える人たちにも目を向けて
「カンパニー」の意味
どんなところでも言える
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伊吹さんの書く再出発の物語はいい。
バレエ公演の物語だから、その世界のあれこれが垣間見えるのもいい。
トップレベルの技能があっても踊り続けるのには、むしろお金が必要とか、チケットの問題とか・・・。公演として成立させることの難しさ。(うん、これを舞台化して、そういう部分も盛り込んだタカラヅカはすごかった。)
才能に努力を加えて頂点を極めようとした人が、ある一定の年齢を過ぎ、身体の変化を感じ出す時の思い。それは、一般人が自分の衰えを意識する以上に、深いものだろう。
だからこそ、再挑戦の決意が、いっそう、まぶしく尊いように思える。
群像劇でもあり、主要人物ひとりひとりの転機が心に染みる。
でっ、この白鳥の湖、見てみたい。それから、フラッシュモブも見てみたい。
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普通の会社員がバレエ団に投げ込まれ、バレエを知らない目線から、舞台裏を垣間見る感で面白い!白鳥の湖見てみたくなりました。
コロナで舞台がない今、彼らがどうしているか心配になります。
最後には元気になれる小説で今!オススメです。
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妻子に逃げられリストラ部署へと肩をたたかれ
公私共に崖っぷちの40代サラリーマンが会社が後援しているバレエ団へと飛ばされた
馴染みのないバレエの世界が垣間見れたのがなんだか嬉しかった
読みながらも読んだ後も何度となく胸を張りたくなる作品
面白かった
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失敗するとリストラが見える中で、出向先で頑張ってね、という話。出向先はバレエ関係業務。
物語と関係無いが、総務課で言われた仕事を完遂できる能力を評価されなくて左遷の候補に挙げる会社ってすごいなぁ。
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面白かったです。誰かの為や夢に向かって頑張ることを思い出させてくれました。もう少しロマンス的な場面もあれば、と思いました。
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バレエは全く未知の世界。読み終えてバレエを実際に観てみたくなりました。
思うようにいかない事態にも黙々と対処するリストラ要員で出向中の青柳。一方、予期せぬ事態で同じく崖っぷちのスポーツトレーナー瀬川。
共に社が後援するカンパニー(バレエ団)の舞台を成功させるべく奮闘する。
舞台は無事成功するの?二人の進退も気になるしチラホラと見え隠れする恋の予感の方も気になる。
作中にでてきた「日本で受け入れられないなら海外で」という発想が良かった。自分次第で可能性は広げられる。
みんなで1つのものを作り上げる一体感が気持ちいい。そして舞台裏をちょっと覗いた気分です♪
面白かった!
『気持ちさえ決まれば、どうにでもできる。「今こそすべて。ほしいと思ったらためらうな」』
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11月-10。3.5点。
会社が合併し、リストラの対象になった主人公。
スポンサーになっているバレエ団の公演を手伝うことに。
一方、マラソン選手のトレーナーの女性、選手が妊娠、引退しバレエ団の手伝いへ。
ただの再生物語かなと思ったが、そこはさすが。
ヒネりながら、上手くまとめて盛り上がる。
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伊吹さんの作品なので期待して読みましたが、期待を裏切られることはありませんでした。とても素敵な作品。
特に本番の舞台に立ったカンパニーのメンバーたちの素敵さたるや。それぞれが自分の精一杯を出し尽くしている姿は感動。互いにリスペクトし合い、高め合う姿に涙が出てでした。
とてもよかった。
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あぁ、楽しかった
久しぶりに夢中になれた作品だった
伊吹さん作品は、初だった
会社員としての誠一の姿が重なる
高野の言葉に惹かれた
夢中になれること、
好きなこと…
自分に置き換えていろいろと
思料してみる
なんか、その後も気になる
物語であった
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「雲を紡ぐ」が良かったので伊吹さんをもう一度。
一番大事な場面を書かずに想像させるのね。世界で戦うソリストとバレリーナとダンサーがつくる世界。サラリーマンは会社から言われたらなんでもできる。強く心惹かれる場所で生きる。
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『雲を紡ぐ』がとても良かったので、伊吹有喜さんの2作目として手に取りました。
バレエ団とそこに協賛等関連するグループ会社が、バレエ公演の成功に向けて切磋琢磨していくお話です。
様々な企業、そしてその中でも立場の異なる人間が出てきて、それぞれの発言や対立するシーンはサラリーマンなら誰しも体験のあるようなリアルなものが多かったです。特に、主人公の中堅サラリーマンである青柳の、仕事での立ち回りや各方面との調整の仕方、仕事のまわし方は勉強にもなります。
バレエの華やかな世界や雰囲気というのはあまりなく中盤まではわりと淡々と話が進んでいきますが、最後の公演をトラブルありつつもそれぞれが知恵を絞って熱意を持ち乗り切っていくシーンは圧巻で素晴らしかったです。ロマンス系はほんのり匂わせる程度にしているのも爽やかで私は好きでした!