紙の本
おマエそんな奴だったのかよぉぉっ!
2003/02/28 17:03
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投稿者:ぼこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
結論から言うと、全面的にショボい。特に後半。
シリーズ第一作「レッド・ドラゴン」の映画化で今お読みになる方も多いかと思います。私の感想は残念ながらペケ。前作(「羊たちの沈黙」)での血も凍るような怪物・レクター博士の残虐非道ぶり、緻密に組み立てられたストーリーを丹念に追って行く楽しさ、いずれも今回はずいぶん色あせてしまっているのが悲しい。下巻になるともうほとんどストーリーも投げやりな感じ。期待が大きすぎたせいもあるんでしょうけど。
思うに主人公レクター博士は作者ハリス氏の最もお気に入りのキャラクターなのでしょうね。それで「羊」の後も(十年間ですよ)頭の中でレクター博士を可愛がり続けたのに違いない。好きなキャラクターとかタレントさんと空想の中でたわむれる、みなさんもそんなことないですか?
で、この作品に限って言うと、作者の親心がレクターを駄目にしちゃったなーっていう感じ。「羊」での悪の権化だったレクターが、今や「悲しい過去のせいでグレちゃったかわいそうなボク」みたいなことになってしまっているのですね。書評のタイトルは私がレクター博士の襟をつかんで涙ながらに絶叫したセリフと思って頂きたい。
別に私はムゴい話が好きなわけでもないのですが、やっぱり「レクターVSFBI」の頭脳戦対決を見たかったもんでねぇ。目を覚ませレクター、と言いたい。
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映画よりも原作の方が好きです。特にレクター博士の頭の中の世界が詳細に表現されてる当たりが大好きです。結末も原作の方が好き。
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本作の映画版でのアンソニー・ホプキンスの演技は素晴らしいが、その重厚さと精緻さにおいてこちらが圧倒している。
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レクター博士が大好きです。美意識が全てという行動原理が好き。ああ、でもこの話の結末は嫌い。彼の徹した美意識とは違うと思うから。最後で同じ人間になってしまったんだな、っていう感想。映画のがよかった・・・かなぁ?どっちも私を満たしたわけではないかな。ハンニバルに限っては。
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この手の話は文章で読んだ方が怖いです。描写の細かさが想像力をかき立ててくれるので。あとルネサンス時代のイタリアの知識を持っておくと、少し楽しく読めるかもしれません。
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普段ミステリーとかは全く読まないけれど、このレクター博士シリーズは高校の頃お母さんの本棚から借りてきて、授業中にひたすら読んでた。
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なぜか憎めないレクター博士。原作は魅力的に描かれてます。映画より原作のラストの方が好き。レクター博士の記憶の宮殿も好き。
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レクターシリーズ最終章。トマスハリスは最初普通のサスペンス物にする予定だったけど、書いていくうちにレクターの魅力に魅せられてしまって、レクターを主人公にしたんだってさ。
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何度読んでも素晴らしい。文章でここまで想像力が刺激されるのもスゴイ。読んでいても目の前で場面が繰り広げられてるように頭の中にシーンが浮かびます。ハンニバルレクター博士の頭の中はすごい〜。
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彼が怪物となったエピソードが徐々に紐解かれていくのはかなり見逃せないです!!
レクター博士が何を見て何を経験し、何を考え何を求め何処に行き着こうとしているのか。
そしてクラリスとレクター博士の特異な関係はどのような変化または発展が行われるのだろうか。
人間の欲望や心理。
旧世の話や聖書をもとに語られ綴られているレクター博士の気持ちも少なからず共感してしまうと思う。
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「羊たちの沈黙」から7年後の世界における天才博士にて殺人狂であるレクター博士の物語の続編である.「羊たちの沈黙」もそうだったが,このシリーズは完全懲悪ではない.FBIがレクター博士を捕まえて,はい終わり,というわけにはいかないのである.特にハンニバルではFBIは完全に脇役になっていて,巨悪同士の争いの物語になっている.それでも巨悪の代表たるレクター博士につい肩入れしてしまうのは,本書で明らかにされたようにレクター博士が非常に人間的な一面を持っているからだろうか.
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これは凄いです、ほんま好きです。クラリスが凛として素敵、ジョディ・フォスターを思いながら読むのがお薦め。
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類をもれず「羊達の沈黙」でのアンソニー・ホプキンス氏のレクター博士の演技の素晴らしさを観て、映画から入った。もう直ぐこの映画が公開されると聞き、慌てて買いに行き読みふけったなー。
映画とは違う展開が好き。レクター博士とクラレスのやりとりが知と知の戦いみたいで私は好き。ラストも納得。映画ではこれを読んだ後は物足りなくなるかも。
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前作よりもレクター博士が怪物っぷりを発揮。博士のバックグラウンドも少し明らかにされ、興味深い。ラストは、意見の分かれるところだろうが、個人的には納得。
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羊たちの沈黙の続編..逃げ切れたレクターのその後 クラリスのFBIでの状況 そしてメイスンの復讐。裏切り.憎しみ嫉妬が交差し 予想外の結末へと向かう。この作品はいろんな意味での猟奇殺人集になっていると思う。