電子書籍
両片思いのラブコメディ
2022/05/19 19:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
汀こるもの『探偵は御簾の中』#読了
検非違使別当の祐高と忍は政略結婚だが、祐高は一途な愛妻家として知られる。忍はそれを体裁が悪いと言う。
天文博士の家で切断された亡骸が見つかる。佐の純直と現場に駆けつけるが、それを見た祐高は卒倒してしまう。産後間もない忍は、その話に興味を持つが……
探偵は……ということでミステリー、陰陽師も出てきます。
北の方の忍が邸の中から推理するというだけでなく、従姉妹の死の真相を探るために内裏に女房として潜入したりもします。
祐高のヘタレ具合に目が行きがちですが、もちろん祐高が真相を見抜くこともあります。
平安時代の貴族社会ならではのミステリーですが、メインは祐高と忍のの両片思いのラブコメです。
平安時代のお話なので、源氏物語や和歌の知識があると出てくる話が分かりやすいです。
あと、文体が少し独特なので、慣れないと分かりづらいかもしれません。
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平安時代の絢爛豪華な情景は素晴らしい✨とは思ったものの…これは謎解きしてるの⁇f^_^;推理はしてるけど妄想だったり、解決はなかったり…あとがきにもありますが、謎解きでもあり、ラブコメでもあり…ってとこなのかな。雅な言葉を使う旦那さんに対して何故か奥さんだけ現代言葉で、そこは違和感。そしてなにより漢字が難しい❗️読みにくい❗️何回もふりがなふってる箇所まで戻りました。ちょっと期待はずれでした。
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検非違使ってもっと下の階級の仕事かと思ってた。お役目で関わった殺人の真相を御簾の中で夫婦であれこれ語り合うのは面白かったが、この時代の督やら佐やら役職名が苦手なので、人の区別が難しかった。この時代の高貴な女性は男性に直接顔を見せなかったり声を聞かせなかったり、の時代設定が上手く使われていて、忍の危機のシーンがすごく良かった。天文博士どんな人相なのか気になる!
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文体がどうにも合わず半分で断念。術後まで書かずに途中で句点で止める文は汀さん特有の文体なのだろうか。第2話「視線の密室 見えない犯人」は舞台設定と結びついてナイスな結末。
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恋に無縁のヘタレな若君・祐高と頭脳明晰な行き遅れ姫君・忍。平安貴族の二人が選んだのはまさかの契約結婚? 八年後、検非違使別当(警察トップ)へと上り詰めた祐高。しかし貴族からはイジラれっぱなしで不甲斐ない。そこで忍は夫の株をあげるため、バラバラ殺人、密室殺人、宮中での鬼出没と、不可解な事件の謎に御簾の中から迫るのだが、夫婦の絆を断ち切る思わぬ危機が?
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これはいったいなんだろう?ミステリー?ラブコメ?ラノベ?全部中途半端。
時代考証はしっかりやっていると思われるが、どうもキャラに感情移入しづらく、ストーリー展開もイマイチ。
謎解きもなんか流れで解決したかのような感じもして、スッキリしない。
読みやすい文体、会話なのにもったいなさだけが残った印象。
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三人の子の母であり、妻である忍さまがまさしく平安の世の姫君の姿なのかもと思ったり、祐高さまの成長を見られたのも嬉しかったです。
そして天文博士!誠に良いお仕事をされておられましたっ✨素晴らしいっ✨✨
ぜひにラストまで読んでいただきたい作品でした!
良き時間をありがとうございました。
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政略結婚で夫婦になった祐高と忍だが、色恋沙汰が苦手の夫と、恋愛物語で耳年増の妻。夫が検非違使の別当という職について事件に遭遇すると、妻が興味津々。夫婦で話をしているうちに事件の真相が見えてくる。安楽椅子探偵ものかと思ったら、そうでもなく、夫婦の会話を楽しむ作品だった。家の中では率直でなんでも言う妻が、外では男の人に顔を見られてはいけなくて、声を聞かれるのも恥ずかしいなど、平安時代という背景も面白く使われている。
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――
平安貴族には、謎と毒舌がよく似合う。
って、中世文学演習で習った気がしてきたぞ?(うちでは平安は中世に含まれました)
にしてもこんなに親和性があるとは、新発見。素直にお気に入り。
平安の京都を舞台にしているんだけれど、謎と毒舌、というとまぁ現在の京都にも通じるところはあって。所謂武家貴族の精神があるから京都のひとはたたかえるひとなんだと思っている。だからこええんだよ←
「恋に無縁のヘタレ若君と頭脳明晰な行き遅れ姫君」のラブコメとしても単純に面白いし、平安の世ということをしっかり活かしたトリックもにんまり。内観イメージするのが難しいひとはあさきゆめみしでも読みましょう。登場人物と用語に一気に偏見入るけど。
ミステリとしては、“視線の密室”の章が秀逸だと思います。盲点を突かれる、というこの盲点、がこんなに言葉どおりだと痛快。
おもしろかったー!
よに逢坂の 関はゆくゑも許さねど
いづれか知らぬ 声はふみゆく
文法合ってる? ☆4.2
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タイトルからするとミステリっぽいけれど、中身はミステリの皮かぶった夫婦善哉(浮気をしない夫婦善哉)。忍は誰にでもずけずけ言うタイプかと思ったら割と内弁慶で思ってたキャラと若干違った。天文博士は最初は噛ませ犬かと思ったけれど意外と曲者で良かった。
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それなりに仲良くやってるけど他の人を知らないから自分のとろこに来るだけなんだ、とお互い恋してる自覚もされてる自覚もないのに、結局お互い以外は嫌なんじゃん!という政略結婚鴛鴦夫婦、良い。
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こんな一途な男君を手のひらでわがままに転がすのはいかがなものか。女はいつもわがままでというのが腹立たしいが、まっすぐな祐高さまに惚れて星5つ
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本紹介を読み、期待して読んだが文章が読みにくくて、かなり苦労した。キャラクター性とか解ってきてから、後半は楽しめたし、忍の喋れなくなる性格や、とことん愛妻家の祐高と、平安の世の中だからこその出来事が面白かった。マンガになったら、分かりやすくておもしろいかも。文章だけだと、名前も身分もなかなか頭に入ってこないしつらい。
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割り切った奥様と意外とめんどくさい旦那様。結局とても微笑ましい二人だった。
事件はその時代ならではの動機とトリックで面白い。
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実際の平安時代は知らないし、話し方も現代風だけど、人間の表現にリアリティがあって面白かった。
頭はとても回るし、いつも夫である主人公には、ズバズバ物をいう妻の、意外と世間知らずで、臆病なところとか、主人公が性格は穏やかだけど、実はちゃんと仕事してるし、妻とは違った視点で知識も洞察力もあるところとか、主要人物の一筋縄でいかない感じが無理なく描かれてていた。